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勝手につぶやき<光る君へ(第17回)&選挙>

大河ドラマの感想については、日曜の夜、BSのあと2回目の放送を地上波で見て、その日にアップしている。
次の日になると忘れてしまうから。

でも、昨日は書けなかった。
理由のひとつは、3つの補選があったから。
19時時点の投票率が各地区ともすごく低くて、現政権だけでなく選挙民にも腹が立っていた。
大河ドラマの放送は10分の繰り下げで、20時からは開票速報。
ゼロ打ちが、Xのトレンドになった。
もうこの時点で、大河ドラマも日曜劇場も頭に入ってこない。

伝えたいし共有したいのは、ドラマじゃなくて、この選挙結果によって世の中がどう変わるのか、あるいは変わらないのか。
それから、結果はどうあれ、3つとも過去最低の投票率だったことの憤りをどこかにぶつけたかったが、その時点でnoteを検索すると、それについて書いている記事(つぶやきさえも)はほとんどなかった。
あっても、どれも政党広報っぽい。

そうじゃなくてさ!
どこかのニューストピの貼り付けや識者のコメントの引用じゃなくて、物価高にあえぎ、仕事や家事や育児や介護に疲れ、普通に生きている人たちが、この選挙やいまの世の中をどう感じているのか知りたかっただけ。

それで、昨夜は遅くまでXに浸り、なじみのメンバーとリモートで乾杯をした。
私は、昔から「政治と宗教とプロ野球の話はタブー」みたいな、きわめて日本的な変な世渡りが大嫌い。
むしろ、これらについて話ができない人とは親しくなれない。

過去に2度、noteを退会している。
最初のは誹謗中傷されたからで、2度目は「なんか違う」と思ったから。
昨夜は2度目の雰囲気に近かった。
私は別にきれいな花や可愛い動物の写真が見たいわけじゃなくて、それらも含めて自分の暮らしや世の中のあれこれに「あなたがどう感じたか」が知りたいの。
だから、ドラマや映画や小説の感想文で「あらすじ」しかないと、非常にガッカリしてしまう。
それで、私の求めるものは、ここにはないんだなと。
書く楽しみだけじゃなく、「そう!そう!」と膝を打ちながら読む楽しみもほしい。

ということで、昨日は書く気にならなかった感想だけれど、はなさんからコメントもいただいたので気を取り直して書いておく。

昨日の「光る君へ」は、sex、生殖が権力と直結した回だったような気がしている。
それが、私の書く気がアガらなかったもうひとつの理由だ。
以前、まひろと道長のラブシーンが「大河史上で一番濃い」という声もあったが、私は言葉で生殖を急く今回のほうがずっと生々しかった。
画面から、精液のニオイがして生臭かった。

そうだよな。
娘を次々と入内させて御子を産ませ、権力を固めていくのが藤原氏の栄華なんだよな、とあらためて思った。

★「お世話」

疫病に罹ったまひろを自宅まで運び、徹夜で看病してくれた道長の姿を見て、父の為時は「これをご縁にお世話をしてもらえる」可能性について思いをめぐらす。
つまりは、娘の「妾」の可能性である。
道長のような地位も権力もある相手なら、たとえ嫡妻でなくとも幸せだと父は考えたのか。
そういう時代なのだとは承知で「親に言われるの?」と思ってしまった。
かつて、まひろ自身が「妾でもいい。愛する人なら」と思い決めて月夜の廃屋に走ったのとは違う。

親は、妾でもいいから、誰か男の「所属」になってほしいと思うのか。
「いい年をした娘がいつまでも独身では体裁が悪い」という親はいまもいるだろう。
いい年っていくつだよ。

しかし、母親はともかく(ってわけではないけれど)、父親は「無理に結婚せずともよい。おまえは父である私が守ってやるから気兼ねなく好きに生きればよい」と言ってほしい。
まあ、そういう父が欲しかったという私の願望であるけれども。

★「お召し」

命がもう長くないと知って、娘の定子に「早く御子を産め!」と迫る道隆。
病のせいか、感情のコントロールもままならない。
定子が答える。
「それなりに努めております。帝の毎夜のお召しにお応えしております。」
道隆「足りない!足りない!」

私は、結婚した息子や娘に「孫はまだか」みたいに言うのが好きじゃない。
気持ち悪い。
親は、自分の子供がsexする姿を想像できるものなのか。
生殖を促すということはそういうことなのに、どうして平気で口にできるのか。

まあ、かつては、世継ぎを生むことが、妻の「仕事」であり「使命」でもあったから、ちゃんとやっている(できている)かどうか、指南役やお付きの者が見守る中でやったという話もあるけれども。

そういえば、海外のリアリティ番組で、こういう問いかけがあった。
どちらが嫌か。(わざわざじゃなくて、たまたま何かの手違いで)
1.親のsexを見ること
2.自分のsexを親に見られること

私は2番のほうが嫌だ。
「孫はまだか」「早く御子を産め」みたいなのは、言葉による2番に近い。


★「自分の女」

歌を返さないことを藤原斉信に誹られる清少納言。
清少納言「深い仲になったからといって自分の女みたいに言わないで。」
斉信「男ができたのか? 前の夫とよりを戻したのか?」
清少納言「そうだったらどうなの。そうじゃないけど、そういうことをネチネチ訊くのって本当にイヤ。」

清少納言、好きです。

いまの時代はどうなのかよくわからない。
でも「一度抱いた女は俺の女」みたいな妄想でストーカーになる人はいまもいる気がする。
元夫も、女は男の所有物みたいに思ってた人だったし。


★その他こまごま覚え書き

●姫の生還を心から喜ぶ乙丸が可愛い。

●死を前にした道隆はやっぱり妻としみじみしていた。

●「呪詛される心当たりが多すぎる」といって、道兼、詮子、道長と実のきょうだいの名を挙げる道隆。

●道隆の後継者は、定子は伊周支持で、詮子は道兼支持。
嫁姑の代理戦争みたいになっているが、どっちも「根回しは私に任せておいて」という感じで女性のほうが政治力が高い。

●さわが自分の手紙をうつしていたと聞いて、
まひろ「何が書きたいのかはわからない。けれど筆をとらずにいられない。」
前回までは「書くこと」の意味や意義を模索し始めていたまひろだが、今回は「衝動」。

そうなの。
なんだかんだ言っても、書かずにいられないのよ。
だから書いている。
書かずにいられないという衝動がないときは、書かなくていいと思う。
衝動なしに無理やり書くのは、書いている義務感や使命感ばっかりで楽しくないような気がするし、読んでも面白くない。
ただ続ければいいというものではない。


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