浅い自己紹介のススメ
私の趣味は○○です、といえますか?
こんにちは、加藤みちるです。
先日、転職先の人たちと音楽の話題で盛り上がったのですが、
その場にいる全員が
「ガチ勢から『コイツ浅いな…』と思われたらイヤなので、自分は音楽好きだと言えない」という意見で一致した、という出来事がありました。
たしかに、生活で音楽を聴いている時間こそあるものの、
そもそも体系はあまりわからんし、
特定のジャンルを欠かさずチェックしているわけでもなく、
誰かアーティストに造詣が深いわけでもない、
ぼちぼち聴いているが詳しいわけではない…それって音楽好きというか、まあ普通に好きくらいやな…という感覚です。
ただ、音楽以上に時間をかけている娯楽があるかというとそれも違うため、「自分は音楽好きだと称する」以外に、いい感じに音楽が好きだと相手に伝える方法がないか?と考えてみたのですが、
音楽好きという嗜好性ではなく、「自分は今までこれらの音楽を聴いてきた」という事実のみを伝えれば、色々いい感じになんじゃないか?というアイディアに至りました。
ソリューション案:
自己紹介の一部として、「趣味の実績」を伝える
汎用化するとかわいくない表現ですが、「自分の生活において相対的に時間と金を使っている」ことを趣味と定義して、
実際に時間と金を使ったモノたちを趣味の実績として伝える、
つまり「自分音楽好きっていうか〜この辺を普段 時間使って聴いとりますねん〜」さえ伝えられればいいんじゃね?ということを提案します。
4象限の推しマップを作ろう
急に具体的になりますが、趣味の実績を伝えるために
を作りましょう。
こちらの、推し実績が複数の傾向をもって表示された図こそ、
高みを目指さず適量に趣味を楽しんでいる私たちを救ってくれると考えます。
また、自分が嗜好した実績のみにフォーカスすることで、
・自分より詳しい人との比較が生じなくなる
・深い洞察がなくても成立する
し、ついでに
・具体コンテンツの集積で、自分の傾向・好みを知らせることができる
ので、自己紹介ネタとしても活用可能では?と感じています。
実際にやってみた
色々いいましたが、とりあえず、音楽・映画・カレー屋でやってみた。
1.音楽
・x軸: 静か/ノリがいい
・y軸: キャッチー/変
という軸を設定し、緑:邦楽、黄色:洋楽で好きなアーティストを並べてみました。
※ピンク:椎名林檎(人生の師)
普段は「椎名林檎とR&B・ジャズが好きです」と言っているのですが、
傾向的には
・洋邦バランスよい
・各象限もバランスがよい
・邦楽はキャッチー&ノリがよいに集中しており、洋楽がそれ以外に分散
でした。
結果を見る前は自分のことを
・グルーヴあっておしゃれなヤツがすき
・変×静かに置けるとカッコ良さそう
など思っていましたが、特に2点目は全然そんなことなかった。
実績を可視化することで自分の現状を正しく把握できます。いわれてみれば、藤井風もSuchmosもミレパもめっちゃ好きでした。いつも素敵な音楽をありがとうございます。
とはいうもののやはり、以前 STUDIO COASTでみたTom Misch、Jess Glyenn、PETROLZらへんが大変最高だったので、はやく彼らを生で見たいし、STUDIO COASTの閉館はとてもさみしいです。
2.映画
軸の設定にやや迷いましたが
・x軸:シリアス/ワクワク
・y軸:リアリティ/ファンタジー
で置くことにしました。(1分くらいで決めた)
映画は音楽よりも傾向がはっきりしていて
・海外作品ベース
・右下(ワクワク×ファンタジー)と左上(シリアス×リアリティ)が多め
という結果になっています。
※他象限がすくないのは、該当作品が少なそうだからに思われる、軸がよくなかった。
ちなみにオールタイムベストはファイト・クラブで、人生ぬるくなったり気持ちが負けそうなときに見返して、傷ついてしんどくても好きな自分で居よ、、と思い直しています。人生サプリです。
監督縛りだと
あたりが気に入っており、
現実のfact辛い…人間しょーもなくて弱い…突破できないときってあるんよね…が前提の作品(個人の見解)が多いため、安心して観ることができます。
※最後に小さい希望が残されて、でも…それでも他人と生きるしかないんや…となる場合もある
ただ最近はネトフリの海外リアリティ番組ばかり見てしまい、
あまりキャッチアップできてないので、オススメあったら教えてください。
年始はマトリックス、浅草キッド、ドント・ルック・アップあたりを見たいです。
3.カレー
最後にカレーですが、
な、なんだこれは、カレー屋が四辺に張り付いた結果になりました。
もう軸もよくわからないけど、何だって美味しければいい、旨いカレーは極端なのでしょう。
最近よく食べるのはサラっとして何の味かよくわからないスパイスカレー(旧ヤム邸など)ですが、一番行ってるのはインドカレーのボンベイ(マトン・海老・チーズナンの組み合わせが神)で、一度は行っていただきたい店はKANAYA HOTEL CRAFT GRILL(10口くらいで食べ終わる)のカレーなので、自分の中でも一貫性はないし、結論美味しければよいです。
たぶんこれは、浅い自己紹介
と、ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。
読まれるなかで、自分もあの人のライブ行ったわとか、あの映画は観たけどよくわからんかったとか、明日はカレーが食べたいとか、思われたりしたでしょうか。
また、katoという人間に興味が持てそうか、そうでもなさそうか、一定ピンときたでしょうか。
あるいは、自分も漫画でやれるな〜とかサッカー選手でやれるな〜とか想起したものがあったでしょうか。(しらんけど)
この「趣味の実績」は、好きなものを並べるだけで、深い思考や洞察がなくても、その人らしさが見える浅い自己紹介として成立しうる気がしています。(しかも作るのが楽しい)。
また、話し手と聞き手の具体的な経験が重なるため共感が生まれやすくなるし、
好きなものが被った人に「近くに置いてあるこのアーティストは知らんかったけど、似てる雰囲気なら聴いてみるか」的なアクションが生じたとしたら、浅い自己紹介ながら他人にポジティブな影響も与えられて、そのうえ聴いてみた感想フィードバックなんかもらえた折には、ウオ〜心の友よ〜的展開が想像されます。
人間関係を作っていく際にかなり便利なのではないか、という妄想も広がっており、noteを公開する前からなんだか楽しい気持ちです。
※Tom Mischが好きだったら、FKJ・Tash Sultana・Nei Palmもワンチャン好きやと思っている。聴いてください。
最後は聞き手のやさしさ
とここまで、趣味を通じた自己開示をどのようにやるといい感じになりそうか、ということを考えてきましたが、
最終 聞き手の振る舞いによって、どんな内容であっても安心して対話ができる気がします。
冒頭の 広くて浅いやつ もうGoodNight 問題についても、趣味の話を深くするのが目的な場合を除いて、誰かの好きなものの話を聞く時に浅さが気になることはほぼ無いし、たとえ浅かったとしても相手がポジティブに喋ってる様子を見るだけで嬉しいな〜という気持ちが勝るようにも思う。
もうちょっというと、話し手が自分浅いかもと思ってしまうのは、
話し手が「聞き手は自分より当該テーマに詳しい」と思ってしまうときなので、
聞き手がより詳しい側の場合も、TPOを優先して詳しさ押し付け行動や相手への否定を含む烙印行動をせぬよう、気をつけていきたいです。
おしまい
新しい環境に飛び込んだばかりの方の役に立てるなにかがあればハピなんですが、まあシンプルにみんなの好きなもの知りたいぜ〜とか、ワイの推しのミュージシャン聴いてくれや、という気持ちだけで書きました。
※もし趣味の実績ログを作ってみた方いたら教えてください。見にいきます。
個人的には、これからもいい人生と生活をつくりつつ、それを自分らしさとして一定 周りが受け止めてくれる関係を作っていけたらいいな〜と思うし、それがうまくいくtipsがたくさん発明できたらうれしいな〜と思います。