人間を愛しているよ。

髪を洗っている時に時々考える。

今。この時。自分と同じタイミングで洗髪している人が世界中に何人いるんだろう。もしかしたらその中には知っている人もいるかも。


違う場所で同じ行動をしている人がいるかもしれないって、不思議だ。


そして同じ行動をしていても、考えてる事がみんな違うっていうのはもっと不思議だ。

(ちなみに私は洗髪の時noteに載せる文章を考えているよ、昔からうちのお風呂はアイデアの宝庫なのだ)

表出する行動のパターンは、人間なのである程度限られる。(関節の動きなど物理的な面でも)


しかし、人の内面に存在する思想は、人間の数だけある。


これはかなり神秘的で不気味だ。

人は常に何かを考えている。

お昼ご飯何にしようかな、
横の人めちゃくちゃ臭うな、
髪乱れてないかな、
今日思っていたより暑いな、
昨日の私変なことしてなかったかな、
私の心を奪ったあの人は今何をしているのかな


それを表に出す人もいれば出さない人もいる。
偽る人もいる。

私の周りにひしめく人間が、自分と同じように意志を持ち、それに基づいて行動している生命体だと気づいたのはいつ頃だろう。


気づいたふりをしながらも実際まだ理解しきれていない。


貴方の感情の仕組みは私とどこまで同じなのか？

｢感動した｣と語る貴方は、私の知る感動とは別の何かを感じているの？

知りたい。
でも、全部知ってしまうのは怖い。

そんなことを思っているが、結局、感情を素直に表現する人が好きだ。


私に理解できない心の動きだとしても、貴方が、自分の内側を私に見せてくれようとしたその気持ちは本物だから。


伝えてくれて、伝えようとしてくれて、ありがとう。

私は他人と接する時、「この人は私と全く違う思想を持っているんだ」を前提に話すことを心がけている。しかし話していくうちに案外似通っている部分を見つけたりして。それは嬉しい気持ちになる。

違うようで結構似ている、似ているようで全く違う。
だからこその輝きと驚き。

だから、人間は面白い。愛おしいんだ。