MUNI合同会社の企業理念が決まった話
MUNI合同会社の天野です。
MUNI〜えらぶゆりビール〜が一般販売を開始しております!ぜひ買ってください!
一般販売の開始に合わせて、弊社メンバーでも核論的な話をする機会がグッと増えました。
具体的には「MUNIって誰に届けたいんだっけ?」「MUNIは何を提供したいんだっけ?」といった部分。
これまで何も考えていなかったというわけではもちろんありません。
ただ明文化はしていなかった。というより、できていなかった。
そんな状態だった僕らが、2月の頭から約1ヶ月、「自分たちが本当にやりたいことはなんだろう」とじっくり考えました。
どのような過程を経て、理念を制定したかを備忘録として残しておきたいと思います。
どんな企業理念になったの?
企業理念は
「想いが広がり、叶う世界に」
になりました!拍手!
一つ一つの言葉の選定理由を紐解いていきたいところですが、まずは、これまでMUNIがどのような価値提供を目的にしていたか、天野視点でお伝えします。
MUNIのことをまだ知らない方へ
その前に、MUNIなんて初めて聞いたわ!って方もたくさんいるかと思うので簡単に紹介させて頂きます。
私たちは鹿児島県沖永良部島の名産品「えらぶゆり」を使ったクラフトビールを販売しています。
ざっとこんな感じでここまでここまできました。
特にクラウドファンディングでは、161名もの方にご支援頂きました。ご支援頂いた皆様、ありがとうございます。
名称のMUNIは「ムニ」と読みます。由来は沖永良部島の方言で「言葉」を意味する「むに」からとりました。
「MUNI」で普段伝えることのできていない想いを言葉にして伝えてほしい。そんな意味を込めています。
※よく唯一無二のムニだと思っていた、と言われますが、違うんです笑
これまでのMUNIのコンセプト
MUNIが特に想いもなく、これまでやっていたかというと、そうではありません。MUNIの名前の由来である「想いを伝える」をベースに色々な表現をしてきました。
過去に用いていたものをざっとリストアップしたものがコチラ
これらが全て違ったのか、と言われると、それは違って、
むしろ全て本心で嘘がない。でもどれが根幹にあるのか分からず、全部大事にしている。
その為、コンセプトを伝える機会がある時も、その時の文脈や質問によって受け答えが微妙に異なっていました。
なんで企業理念を決めようと思ったの?
これから何する?って時に意思決定がブレるな、ってことに、メンバーが気づき始めたからです。
メンバーがってところが肝です。ここだけの話、天野自体はずっと企業理念とかを考えたかった。
というのも、天野はめっちゃビジョン大好きで、何をするにも「なぜやるのか」「目的と手段が逆になってないか」を考えます。
そんな天野がやっているMUNIなのに、ビジョンがない。
とある信頼している後輩からも、
とよく聞かれていました。
その時は、なんとなくそれっぽいことを見つけて、会話していましたが、その度に、天野自身がどこかに違和感を感じていました。
じゃあ決めればいいじゃん、と思って簡単に決められないのが世の中難しいところ。必要性を全員が感じないとアウトプットの質が伴わない。というよりは、納得感がないものになってしまいます。
設立当初に企業理念を決めようとした時の失敗
実際、会社設立したばかりの時に、「MUNIをどうしたいか」みたいな議論はしました。しかし、うまくいかなかった。
この時は、
のような、「どうありたいか」に比重のある案が出てこなかった。この時、もっと天野が深掘りしたらよかったのですが、しなかった。というよりできなかった。
ビジョンとかの話って好き嫌いがあると思っています。色んな人がいるので、それは良いのですが、MUNIのメンバーはそうゆうのそんな得意じゃないな、って思っていました。
その上、自分の理想として、ビジョンはみんなで考え、意思決定するもの、だと思っています。
当時の私は、「今のメンバーの状態だと議論ができないので、議論ができる状態になったら、その時決めよう」とある種逃げの選択をしました。
ふわっとした状態でもある程度うまくできた
当時の天野は(今もですが)「とりあえずやってみる」精神が全面にありました。
加えて、これまでアイディアは色々出してきたが、形になり、継続しているものがないことがコンプレックスだったので、絶対に形にする。継続できるものにする。という固い意思のもと、進んできました。
また、天野の特性として、
問いをかけられた時に、なんとなく世の中に求められている回答を見つけて、答えてしまう部分があります。
それ言っておけば間違い無いっしょ、みたいな答えを無意識に選んでしまうことが多いです。
それ故、MUNIも、
共通認識のコンセプトがぼんやりある状態で、あとは天野がそれとなくそれっぽいことを言うことが多かったです。
こう記載すると、本心を言っていない、みたいな雰囲気が出てしまいますが、そうではなく、言語化できていなかった部分を都度作りながら伝えていました。
なんとなくそうだよね、でここまできた。
ふわっと、のままではうまくいかない
それでもクラウドファンディングは成功しました。
成功の背景は「MUNIの応援」の側面ではなく「僕らの勢いに対する応援」であったと思います。言い換えると、僕ら個人のファン出会ってMUNIのファンではない方が大半です。
もちろん、ご支援して頂いた方には本当に感謝しています。ただ、これからは「MUNIのファン」をいかに増やし、一緒に走っていくことができるか、がMUNIの今後を左右します。
そんなことを頭の片隅に置きながらも、前には進めないといけないので、見て見ぬふりをして先に進めていました。
しかし、実際にプロモーションやキャンペーンを考えても、なんとなくしっくりこない。そんな中、メンバーから
と提案がありました。天野はめっちゃ嬉しかった。メンバーが必要性を感じているのであれば、去年とは違う議論ができる。そう思いました。
ということで、MUNIのコンセプトについて考えることに。
天野はMUNIで何がしたいのか
コンセプトを考えるにあたり、まずは、天野がMUNIに対してどう思っているか、を整理しました。
天野含めたメンバー全員、以前から「クラフトビールを作りたい!」と言っていたかというと、全くそうではないです。でも今はやっていて楽しいし、事業としても大きくしていきたいと思っています。
では、なぜ天野がクラフトビール販売に至ったのか。最初に思い浮かんだのは以下の3つでした。
働き方の体現
複業、プロジェクト型、プライベートも大切にしたい
自己表現
天野が他と違うことをしていることで得られる自己承認を得たい
自由な(自分の思ったことができる)生き方の体現したい
理想の世界観の実現
大人版キッザニア→働くことが趣味と同値になっている状態
ファンと会社の垣根がない組織
経営者とファンがブランドに対して愛着がある
確かに、天野が目指していること間違いないが、これらはMUNI以外でもできます。
では、天野がこれらを実現する為の手段として、なぜMUNIでやることになったのか、まで深掘りしないとMUNIとしての理念には至らないと思い、MUNIのきっかけを思い返すことに。
なぜ僕らはMUNIを始めたのか
天野はずっと、何かアイディアを形にしたい想いがありました。当時、会社のビジコンに出場し賞を取りました。しかし紆余曲折を経て事業化には至らず。そこで感じたのは、何をやるかも大事だが、誰とやるかも大事、ということでした。
そんな中、伊地知は大学を中退し、お笑い芸人を目指すことに。彼自身はやりたいことに向かう気持ちに嘘はなかったが、焦りと親や先生への後ろめたさを持っていました。親や先生にちゃんと恩返ししたい、と。
MUNIメンバーの天野伊地知大石は大学時代からの飲み仲間だったので、
伊地知の先生や親に対する想いはたくさん聞いていました。
その上、伊地知は高校まで持っていた熱量を大学では向ける先を見つけることができず、空回りしていることも天野は知っていました。
伊地知のお笑い芸人に対する決意と合わせて、親や先生に対しての想いを聞いた時、何度も聞いた話ではありましたが、今回は形にしたい、となぜか思いました。多分それだけ伊地知に熱量があったんだと思います。
「一緒にやろう」の意思より「やってやるからついて来い」みたいな感覚の方が私の中では正直強かったです。
MUNIは、
伊地知の島の人を含め、お世話になった人への恩返しがしたい気持ちと、天野の伊地知の想いを形してやりたい気持ちが全ての始まりでした。
伊地知も天野も誰か他の人に想いの矢印が向いていたからこそ、誕生したのがMUNI。
MUNI合同会社でやりたいこと
そもそも「ビールが作りたくて」会社を起こしたわけではない。
今回はたまたま手法としてビールであっただけであることに気づきました。MUNI〜えらぶゆりビール〜は、伊地知の想いと天野の想いがたまたま重な
り、そこに大石も加わったことが全ての始まりでした。
親や島への恩返しの想いのある伊地知。
伊地知の想いを形にしながら、新しいことがしたい天野。
新たな取り組みに好奇心をもった大石。
MUNI〜えらぶゆりビール〜は、最初「伊地知の想いを叶える」ためのものでした。今は伊地知の想いの熱量が伝播し、3人の想いになっています。
想いの濃淡に差はあれど、
「それぞれの想いを形にできる場にMUNIがなること」が理想だと気づきました。
僕たちにの周りの方々に対して、想いを形にしていく事業をMUNIでやっていきたい。
そもそも想いってなんだ?
人々の想いは十人十色です。
親へ感謝の気持ちを伝えたい、も想い。
将来宇宙飛行士になりたい、も想い。
自分好きなお酒を1日限定バーテンダーとして振る舞いたい、も想い。
その人だけの想いがあります。
まずは、想いを整理する為に、
想いには矢印の方向について考えてみることにしました。
自分に向いている(例:お笑い芸人になりたい)
他者に向いている(例:親孝行したい)
社会に向いている(例:日本の教育水準を向上させたい)
の3つがあると最初は思いました。
しかし、他社と社会に向いている想いも、理由を自分以外に求めているだけで、最終的に矢印は自分に向いていると思います。
結局は自分がやりたいんだろ、って。
まずは一人で生きていく。そこから他者との関係の向上に努める、
そんな姿勢がないと、いつまでも言い訳を見つけて、自分自身が幸せに感じることってないんじゃないかな、と感じました。
MUNIは個人が幸せになるためのものにしたいです。
ただ、個人の幸福は尺度がそれぞれ違っていて、その中でも、
自分の幸せって何?を考えた先に、周囲の人の幸せが出てくる人にMUNIのサービスを届けたい。
想いとは、「自分と向き合うこと」です。
究極の自己満足に近いと思います。
その究極の自己満の中で、いかに自分を肯定し、幸福度を高めるか。
自己満を肯定したり、形にするためにMUNI合同会社があって、
自己満で想いを伝えたい、の時の言い訳に使えるビール、それがMUNIです。
結局幸福の尺度は自分次第。自分の人生も自分次第。なので、周りのを理由にせず、自分がやりたいこと、に正直でありたいと思いました。
やっと企業理念を分解して考えてみる
伊地知大石に話すと、すんなり合意。(あっけなかった笑)
というのも、「なんとなくこうだよね」といったふわっとしたものは共通認識で持っていたので、違和感がなかったんだと思います。何度目のこの手の話か。
その上で、「じゃあそれを簡潔に言語化しよう」が今回の主題です。(今更ですが)
と言うことで、いくつか、案を出してみて、そこからしっくりくるものを選ぶことに。
「なんでその表現にしたのか」を決まった企業理念とビールのコンセプトから、分解してお伝えします。
▼企業理念▼
想いが広がり、叶う世界に
▼ビールのキャッチ▼
想いを叶えるきっかけに
企業理念と関連づけつつ、一貫性があるもので、違和感のないように策定しました。
企業理念が話せる組織になって思ったこと
それってビジョンなの?ミッションは?とかバリューは、みたいな問いを感じているあなた、私もそう思っています。笑
でも今は決めません。
周りが決めてるから、なんとなく決める、だと形骸的なものになってしまうし、何より、明文化することは目的ではなく、手段だと思っています。
これから規模が大きくなっていった時、メンバー内で新たな不満が生まれた時、必要に迫られたら決める方がMUNIらしいな、と思ってます。
なので逆に、MUNIの企業理念を考えよう、と言った話題が出た時、天野は内心とても嬉しかったです笑
組織形態も、誰がトップとか、ティール組織だとか、学術的な話は知識として習得しつつも、自分たちが納得して楽しめる方法を常に探しながら、頑張っていきたいと思います。
そうゆう意味では、MUNIは天野がなりたい姿の大きな一歩でもあります。
天野のこれからも含め乞うご期待ください。
バラエティっぽく最後に告知
(最後まで読んで告知に飛んでくださっていると信じて)
「このnoteを読んでMUNI〜えらぶゆりビール〜を買いました!」って方!天野にDMでもLINEでもいいので連絡ください!
お話ししましょう!
(天野は今どんなことしてるの?だったり、MUNIとこんなことやりたい!だったり、一緒にゲームしよう、だったり、なんでもOKです笑)
これからもMUNIではInstagramメインで情報発信していきます!
ぜひフォローしてください!
今後ともよろしくお願いします!
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