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入試に出題される本の秘密BEST10後編

来年以降受験される皆さんへ国語の出典に関するアドバイスです。
新6年生の皆さんは夏休みくらいまでは息抜きで読書の時間を作りましょう! 今回は後編の⑥~⑩です。前編がまだの方はこちらを先にご覧ください。


⑥短編集からの出題

長編ものだと中略や設定の注釈をつけるなどの縛りがどうしても出てしまう。今年でいうと「この夏の星を見る」の500ページの大作よりも「きみの話を聞かせてくれよ」の方が出題しやすいのです。以前流行った「教室に並んだ背表紙」なども同様です。出典が短編集も注意しましょう。

⑦主人公は悩み多き子どもたち

中学受験の世界の内側にいると当たり前なことですが、改めて強調しておきたいです。最近ではズバリ登場人物が中学受験生のこともあります。子ども達が感情移入しやすいのかもしれません。

「きみの鐘が鳴る」

期待しているに決まっているでしょう。ずっと期待してるわよ。あなたが……あなたたちが、あなたたちらしい人生を送って、楽しみ尽くしてくれること、生まれた時から、ずっと、ずっと

きみの鐘が鳴る

ぜひ手に取ってみてほしいです。(学習院女子、芝で出題)東大宮中や埼玉境中など聞き覚えがある学校も登場します。「金の角持つ子どもたち」(日大第二で出題)も中学受験生が主人公です。

⑧表紙が魅力的

この切り口で中学受験本を語る人はまずいないでしょう。「きみの話を聞かせてくれよ」や「成瀬は天下を取りにいく」、「ハーベスト」などジャケ買い(表紙買い)した本は多いです。YouTubeではサムネイルが命と言われますが、本にとっては表紙が命です。入試に出題される前に学校の先生の手にとってもらう必要があります。
2025年に出題されそうなジャケ買い商品は

「私が鳥のときは」

です。今後模試でも出題の可能性があります。

⑨1月入試で出題された本

1月ではもう間に合わないだろうと思われるかもしれませんが、意外となんとかなります。
今年は栄東が新作ラッシュでした。「成瀬は天下を取りにいく」が栄東東大1で出た時点で子ども達にはアテンションをしました。(安心してください。来年に向けてもまた予想しますし、直前のアテンションもします。国語の文章題一題あたると配点が大きいのででかいのです)「きみの話を聞かせてくれよ」や「給食アンサンブル」は年内中からアテンションしていたので実際息抜きに読んでくれた子も何人もいました。多くの6年生から「先生出ました~♪」と喜びの報告ももらいました。
本を丸々読む時間はないかもしれませんが、入試問題一題や、模試を読み直す時間は十分にあります。「信じる者は救われる」です。^

⑩自分が読みたい本

読書とは本来自分が読みたい本を読むべきです。受験のために読むというのでは少し味気ないです。
私も子どもたちにおすすめの本を聞かれたときには答えますし、保護者会でおすすめ本を毎回紹介します。ただそれは受験に出るから読むだけでなく面白いから読んでみてという視点の方が強いかもしれません。それがきっかけで読書の習慣がついてほしい、本の面白さをしてほしい、本屋に行く楽しみを知ってほしいと思っています。今回10冊以上の本を紹介しましたが、すべて読む必要はありません。自分が気に入った本を見つけて手に取ってみてください。読書の楽しさが伝われば幸いです。

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