見出し画像

dr高橋まこと、guジル、voカレーおじさん\(^o^)/

いきなり敬称略でタイトルとさせていただきましたが、SOPHIAのギタリストであるジルさんが発起人で、作曲家の黒崎ジョンさんが主催をつとめる「東京咖喱喰部」というカレー部的な集まりのイベントがあり、そこでタイトルのような奇跡が生まれました。

高橋まことさんと言えば言わずと知れたBOØWYのドラマーです。
BOØWYと言えば80年代バンドブームの中心にいた存在であり、日本のロックの歴史を変えたと言っても過言ではないレジェンドバンド。
僕もオリジナルアルバムは全て持っていて、中学時代は特に聴き込んだ大好きなバンドです。

ジョンさんやジルさんとは時折カレーをご一緒する仲なのですが、その際に「東京咖喱喰部でイベントやるんで何か歌ってください」と言われたのが事の始まり。
僕自身は元々バンドのヴォーカリストとしてメジャーデビューしたもののまるで売れず、制作や指導育成の裏方にまわり、アイドルの指導者としての道で今は日々忙しく働かさせていただいている身で、現在は自分が人前に出て歌うということは基本的にしていない状況。
しかし偉大な先輩であり、大好きなカレー友達でもあるお二人からの頼みとあらば断るはずもなくOKを出しました。
すると後日ジョンさんから「高橋まことさんもカレー部入ってくれてイベント出てくれることになったので、リーさんBOØWY歌いません?」と連絡が。

BOØWYの偉大さは僕等世代なら誰もがわかっていると思いますが、世代が違うと少しわかりにくいかもしれないのでわかりやすく想像してもらうと、あなたが中学時代に大好きで、クラスメイトの多くもハマっていたバンドのメンバーと一緒にそのバンドの曲を歌うというのと同じです。バンドの部分をアイドルやダンスヴォーカルユニットに変えてもらっても良いです。とんでもないことだというのが想像できたのではないでしょうか。

『自慢話の男』が僕は大嫌いですが、こればっかりは中学時代の己に自慢したいです。

しかも曲も自分で選んで良いというのですから胸が躍りました。
もう50歳手前ともなるとワクワクする気持ちなど失われているのですが、20年ぶりくらいにワクワクするという気持ちを感じました。

僕が選んだ曲は「MEMORY」と「PLASTIC OCEAN」。
どちらもBOØWYの隠れた名曲的立ち位置で、本当にBOØWYが好きじゃないとわからない曲かもしれませんが、選曲がてらBOØWYの曲を片っ端から聞いていた時、僕が中学時代、オーストラリアにホームステイしていた時、シドニーの街を走るバスの中で、ウォークマンで聞いていたMEMORY。その情景が思い出されてエモーショナルな気持ちになったのです。
そして大学時代、学園祭で日本のバンドの曲を色々とカバーするトリオバンドをやったのですが、その際にギター弾き語りをしたPLASTIC OCEAN。その情景が思い出されてエモーショナルな気持ちになったのです。
まさに『MEMORY』。
まさに『TEENAGE EMOTION』。
僕の人生にはカレーと同じくらい音楽も欠かせない大切な存在だったことを思い出しました。

ジョンさんからは曲は何でも良いですよと言われていたのですが結果的に「マニアックすぎるんで一般ウケする曲も入れましょう。アンコールもみんなで歌いましょう。」という提案があり、本編でB・BLUEが追加。アンコールでNO.NEW YORKとDREAMIN‘も歌うことになりました。

リハから凄かった。
まことさん、来年で70歳になるという年齢を全く感じさせないドラムの鳴り音のデカさに驚き、テンションが上がりました。
そして先日ミュージシャン仲間と話していた時に話題に上がった「良いドラマーはカウントから良い」ということ。
まことさんの「1、2、3、4!」という元気な声。めちゃめちゃ気合い入るんです。
ミスターエイトビートとも呼ばれるまことさんのドラムはハットの細かい刻みが実に心地良く、BOØWYがレジェンドとなった要因の一つであることは間違いないと再確認。

ライヴも実に楽しかった。
そしてアンコールではSOPHIAのジルさんもギターで参加し、タイトルの形となったわけです。

ジルさんとは以前も共演させていただいた事があるのですが、「やっぱりリーさん、歌うとミュージシャンの顔に変わりますね!」と言ってくれたのが嬉しかったです。

世間で僕はカレーおじさん\(^o^)/だと認識されており、SNSでも意図的にカレーのことばかり発信していることや、ミュージシャンと言ってもアイドルの指導育成がメインで自らライヴをすることはほとんど無くなっているので、世間どころか自分がミュージシャンであることを普段は自分でも忘れている状態で。

でもやはり僕はミュージシャンなのです。本格的にカレーを好きになったのは大学生の頃。本格的に音楽を始めたのは高恋性の頃なので、カレーよりも先に音楽があるのでした。

青春が蘇りました。
人生の大きな伏線回収のひとつとなりました。
これも17年間毎日飽きもせずカレーを食べ続け、音楽を生業としてから23年間どんなに大変な思いをしてもずっと音楽でメシを食ってきたからこそ。
カレーの神様と音楽の神様がご褒美を与えてくれたのだと感じています。

カレーと音楽に感謝。
これからも毎日カレーを食べ続け、音楽の仕事を続けていきます。

『最後に夢を見てる奴らに贈る』言葉。

夢は叶います。
ただし叶う夢と叶わない夢がある。
叶う夢でもいつ叶うかわからない。
叶うチャンスが巡ってきた時まで続けていることができるかどうか。
それにつきます。
そして思っていたのとは少し違う形で叶う夢もある。

僕は自らが音楽で売れるという夢こそ叶いませんでしたが、音楽を生業とすることはできていて、その中で憧れの人達と共演するという夢を叶えることができました。

幸せです。

『』で括った部分はBOØWY好きの方へのメッセージ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?