日立産機が配電用変圧器で国内トップ、電力損失低減で環境負荷対策も
日立産機システムは、日立グループの中では地味な存在だが、日立グループとしては「中核」の一つである、電力系統ビジネスを担う。特に、昨今はカーボンニュートラル(二酸化炭素の低減)が求められている。発電量を増やすだけではなく、「使う電力を減らす」「送電・変電時の電力損失を減らす」といった取り組みも求められているのである。
あまり私が詳しい分野ではないが、電線の分野では住友電工なども、電力損失低減に貢献できる技術を持っているはずだ。他、パワー半導体も電力制御時の効率が良いため、省エネが期待できる。実は、日本の製造業は、EVでこそ米中に負けているが、カーボンニュートラルに向けての要素技術は意外と豊富に持っているのである。
三菱電機が日立産機システムへ配電用変圧器事業を売却することで、日立産機システムはいっそう競争力を増すことになる。日本の製造業は事業重複が多い。もっと各社で協力しあい、事業重複を無くしていってもらいたい。
以下Gemini
日立産機システム:地味な中核事業が日本の未来を担う?
日立産機システムは、日立グループの中でも地味な存在かもしれない。しかし、電力系統ビジネスという、日本の社会インフラを支える中核事業を担っている。近年、カーボンニュートラルへの機運が高まる中、日立産機システムは配電用変圧器事業において更なる飛躍を遂げようとしている。
その鍵となるのが、電力損失の少ないアモルファス変圧器だ。カーボンニュートラル実現には、発電量を増やすだけでなく、「使う電力を減らす」「送電・変電時の電力損失を減らす」といった取り組みも不可欠。アモルファス変圧器は、従来の変圧器と比べて損失を大幅に低減できるため、省エネ効果が非常に高い。
日立産機システムは、長年にわたる研究開発と豊富な実績で、アモルファス変圧器の分野において高い技術力を持つ。さらに、2024年4月に発表した三菱電機の配電用変圧器事業の買収によって、国内シェア2位の三菱電機の技術と顧客基盤を取り込むことで、一気に国内マーケットリーダーの確立を目指す。
日立産機システムの強みは、アモルファス変圧器だけではない。日立グループのIT、OT、プロダクトとの連携により、受変電システム全体でのソリューション提供が可能となる。これは、単なる製品販売を超えた、顧客のニーズに合わせたトータルソリューションを提供することで、競争優位性を築くことを狙った戦略だ。
日立産機システムの事業は、日本のカーボンニュートラル実現に大きく貢献するだけでなく、日本の製造業全体の競争力強化にも繋がる。電力損失低減技術は、住友電工などの電線メーカーやパワー半導体メーカーなど、日立産機システム以外にも多くの企業が強みを持っている。各社が協業し、事業重複を解消することで、日本の製造業全体として世界をリードする技術とソリューションを提供していくことが可能となるだろう。
地味な存在ながら、日本の未来を担う重要な事業を展開する日立産機システム。今後の動向から目が離せない。
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