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佐藤有沙さんへ10の質問

アッセンブリッジ・ナゴヤの音声配信企画、「名フィルメンバーの対話で綴る2020ー演奏会空白のときー」にむけて、名古屋フィルハーモニー交響楽団の佐藤有沙さんへ、アッセンブリッジ・ナゴヤから、インタビュー前に10の質問をし、それぞれに記入していただきました。

その質問シートをこちらの記事で公開いたします。

▼当日のインタビューや演奏の様子はこちらから▼



ー自粛期間中、毎日のようにしていたことや、やろうと決めていたことはありますか?
もしくは、新しく始めた趣味などあれば、教えてください。

基礎を見直す良い機会と思い、普段よりもじっくりチェロの練習に時間をかけられました。ヨーロッパにいけないので、お茶や着付けなど日本文化に触れる時間も多かったです。


ー日常生活の中で美を感じる瞬間や、もの、ことなどあれば教えてください。

音楽、絵画、器、本、風景など、いずれも古いものに美しさを感じることが多いです。


ー自粛期間中、よく聴いていた音楽や、読んだ本、オンラインのコンテンツで観たものなどで、印象に残るものがあれば教えてください。

イザイやエネスコなどの古い録音、聖書(読み切れていない)、着付けはYoutubeで始めました。

▲エネスコの演奏


ー海外との繋がりがある方も多いかと思いますが、同じ演奏家で海外居住の方(オーケストラなど団体も含む)の活動を見聞きされたりして、印象に残っていることがあれば教えてください。 

毎日自宅のバルコニーからライブをしていたヴァイオリンの友人(スイス在住)、階下の公演に集まった近所の方の日々の楽しみになっている様子をオンラインで見ていました。


ーオンラインの活用等「新しい発表の形態」がニューノーマルとして動き出していますが、自粛期間中に、何か新しい音楽活動で個人的にやってみたこと(ご自身で、あるいはご友人らと協働で)、今後やってみたいことはありますか? 

友人とインスタライブをしたり、全国のオーケストラプレイヤーとリモートワークでアンサンブルをしたりしました。


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ー自粛期間中、自宅等での練習のみに限定されざるを得ず、ホール等大きな空間での演奏ができない期間が長くなったことで、身体的・内面的な感覚の変化はありましたか?あった場合はどんなことでしょうか。 

外に出ないということで、筋力の衰えはあったと思います。本番用の筋肉というのもあるようです。自粛明けに演奏会が続いてすぐに手を痛めたりしたので。


ー長い自粛期間が明け、演奏会が再開したとき、どのようなお気持ち(感覚)でしたか?もしくは、何かこれまでと音楽やコンサートに対して違う考えになった等、気持ちの変化はありましたか? 

生きている実感というものがありました。自粛中はインプットに集中している方だったので、久しぶりのアウトプットで改めて自分自身を発見した感覚でした。

 
ーアート同様、音楽も「不要不急」といわれましたが、そう言われることについて、どう思いましたか?

特に気にしていませんでした。不急ではあるかもしれませんが、不要だとは思わないので、気にならなかったです。


ーこちらもまたアート同様、「敷居が高い」と言われがちなクラシック音楽ですが、そのように感じる方への、音楽との距離の縮め方、また楽しみ方などアドバイスがあれば教えてください。
 
私にとっての茶道や着物のように、友人の話やそれを題材にした本、またはテレビや映画から興味を持っても良いと思います。インターネットで色々と調べられるので、気になるものから派生していって、気軽に演奏会にも来ていただければ嬉しいです。


ー音楽の持つ力にはどのようなものがあるとお考えか、お聞かせください。

300年、400年聴かれ続ける作品は今もなおエネルギーと新鮮さに満ち溢れていて、人や世界に対する希望、人生に対する愛着を持たせてくれるように思います。もちろん、今の音楽にそれを感じることもあります。目には見えないですが、BGM含め、全く音楽のない生活を想像するのは難しいですよね。

Vc+佐藤+有沙

佐藤 有沙

名古屋市出身。
3歳よりヴァイオリン、13歳よりチェロを始める。東京藝術大学、及び同大学院修士課程修了。在学中に渡欧し、リヨン地方音楽院上級課程、ルガーノ音楽院上級課程、及びジュネーヴ高等音楽院修士課程修了。2010年横浜国際コンクール弦楽器部門第2位2011年 A.グラズノフ国際コンクールチェロ部門第1位(パリ)2012年 クレ・ドール国際コンクールチェロ部門第1位、クレ・ドール賞受賞(パリ)2013年パドヴァ国際コンクール弦楽器部門第2位(イタリア)。2018年文化庁新進演奏家育成プロジェクトにて名古屋フィルハーモニー交響楽団とオネゲルのチェロ協奏曲を共演。また、イスラエル・カメラータ・エルサレム(イスラエル)やアカデミア・アドリアティカ(イタリア)等にもソリストとして招聘されている。

また室内楽奏者としても高い評価を受け、M.マルティン、今井信子、M.レーピン、M.ウェストファル、A.コヌノヴァ、Z.レーナー他各氏と国内外で共演。これまでにヴァルバディア音楽祭、クープラ音楽祭、京都フランスアカデミー、ナンシー音楽祭、プラド・カザルス音楽祭、カリアリ音楽祭、プラハ室内楽音楽祭他、各国の音楽祭に参加。P.ミュレール、G.リヴィニウス、I.モニゲッティ、J.メニューイン、C.イヴァルディ等各氏と共演、薫陶を受ける。

チェロを林俊昭、山崎伸子、吉田顯、A.ルフェーヴル、F.ギュイ、E.ディンドの各氏に師事。室内楽を澤クヮルテット、ジャパンストリングクァルテット、山口裕之、J.J.バレ、G.M.カイヤ、G.タカーチ他の各氏に師事。現在、名古屋フィルハーモニー交響楽団次席チェロ奏者。ソリスト、室内楽奏者としても日本及びヨーロッパで活動を続ける。



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