春(近況)

大学を卒業し、就職してひとり暮らしをはじめた。典型的な新生活という感じ。当たり前だが、引っ越すといろいろなことが変わる。私は、自分のいる環境にすごく影響されやすい。だから、どこに自分の拠点を置くのかには、そこそこ気を使っていると思う。暮らす場所は京都に変えた。京都は学生の時も遊びに来ていて、いい場所だと思ったからだ。京都は、新しいものと古いものがどちらも大事にされている場所だと思う。良いものは良い、というスタンスが感じられる。町おこししようとして、小さい東京的なものをつくってしまう場所は多いが、京都はそんなことをやっていない。何が昔そこにあって、この場所にはこういう特徴がある、ということにしっかり目を向けていると思う。そういうプライドが良い。

ひとり暮らしでは、家事を自分ですることになる。朝早く起きてごみを捨て、洗濯をし、料理し、掃除し片付けをする。私の住んでいる家は物が溢れて混沌としている。今あるままに使うことはできないけれど、それでも大事にしたい部分はあるし、そうしていきたいなと思う。

新生活でいろいろと変わり、自分も変われた気になって、いままでの生活よりちょっとはみ出したエリアに行ってみたりして、うまくいったりいかなかったりする。私は自分の不完全さをあまり受け入れられていないし、場に適応できていないとすぐに暗い気分になってしまうことがあるけれど、そういう不完全さを、自分のであっても他人のであっても、受け入れて笑えるようになりたい。それができるようになるのはずいぶん先かもしれないけれど。

まとまりのない文章だけど、近況という意味ではこのくらいでいいか、という気持ちで筆をおく。

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