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ランジェリーのことをうだうだと

去年1着も下着を買わなかった。あまりにも忙しかったのと、買わなくても足りるくらいたくさん下着があったのと、家に引きこもっていたのでナイトブラで過ごす日が多かったことなどが原因だ。

ふだんはランジェリーのことなんて考えない。機能性で選ばれしものたち(サポート力のあるワコール)をスタメンに、下着の自己主張が服を凌駕しないかだけを考える。ちょっと特別な時は、ただすてきな下着を手に取る。身支度に時間がかかるので、うっとりながめる暇もない。

ランジェリーのことを考えなくなると、心が荒んでくる。

そもそもわたしの体はわたしのものなのに、少しでも胸元が開いたり下着の線が出ると「マナー違反」「下品」。体のラインを拾わない服がスタンダード。女性の体を世間から隠したいみたい。あんなにえげつないネット広告を垂れ流し、アイドルにビキニをあてがうくせに。そんな社会にいると自分の体が醜く感じられる。自分の女性性を受け入れられない。

ランジェリーは、あなたはあなたのままでいいんですよと言ってくれる。そこにあるままで慈しむ価値のあるもの。美しい布を纏う権利がある。私は女性としては性的に不能だけど、それでも、生きる権利はあるよね…。またセレクトショップに足を運びたいな。

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