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部屋とJリーグとうっかり死にかけた私


薄々気付いてるとは思うが平松愛理は1回も出てこない。(平松愛理が誰かわからない若者は調べなくていいので先に進んでくれ)



部屋に籠ったサポーターは、いったい何をすればいいのだろうか。

たった2か月弱で世界は大きく変わってしまった。

もちろん新型コロナウイルス(COVID-19)の話。
世界中であらゆる活動が停止、または減速している。
Jリーグだってその一つで2月末の開幕戦がもう遠い昔のように感じてちょっとビックリしてる。

Jリーグが2度目の開催延期(3月中)を決め、まだ4月再開を目指していたころにこんなツイートをした。


この頃はまだ外出自粛要請もなかった。この頃はまだ外で遊べていた(五輪延期発表は3月24日)。

このツイート、引用で結構コメントがつき「サッカーがない生活なんて考えられない!」「自分に限ってはありえないです」というものと「わかる・・かも」「すでにそうなりつつある」というもので8:2くらいだった(個人の感覚です)。自分で言っておきながら、「わかる」という人が2割くらいという多さにちょっと驚いた。Jリーグ中断から1ヵ月弱でそれくらいの割合だった。

それから1ヵ月が過ぎた。世界を取り巻く状況は悪化していてツイッター見てもみんなギスギスしているなぁ。原因は突き詰めていくと「不安」だ。死の足音がいつ身近な人に忍び寄るのか、これから世界がどう変わるのか、自分の暮らしがどうなっていくのか、果たしてこの状況が終わるのか。

「不安」は常に「知らないこと」とイコールだ。誰もこの先の未来がわからない。不安になるとみんな自分を守る行動に出て(動物なのだからそれは当然だけど)、世界各地で買い占めが起きアメリカでは銃・弾薬が売り切れたというニュースにぶっ飛んだ。さすがアメリカ人、日本で暮らしてるとその発想はなかったぜ。

現代社会は「科学」「お金」で「不安=知らないこと」を取り除いてきた歩みの積み重ねだ。でもこの歴史に残る災厄の前に現代社会はパニックになった。仕方ない、誰も知らないんだから。知らないことを人は恐れる。だから確実に示される10万円給付で、不安を取り除く施策で、安心が生まれる。これぞ現代文明の成果だ。人間の勝利だ。これが3000万円だったらどうなるか。もうめちゃくちゃに凄い。どれくらい凄いか今すぐこの記事なんかすっ飛ばし下までスクロールして「サポートする」を押して試してほしい。面倒な場合はメールください、口座番号を秒で返信します。3億とか言いませんから。さあ。
話がそれた。

冒頭のツイートから1ヵ月経過した現在、さらに離れる人は増えているんじゃないかな、と思う。僕はJリーグから離れることを止める気はない。止める力もないし。他に楽しいことがあって、優先順位が高いことがあるならそれは素晴らしいことだろう。

でも。もしも不安がゆえにJリーグから、サッカーから心が離れていくのなら。

「不安」は「知る」ことでしか解消しない。サイフを落としたかもしれない不安は、サイフの在りかを確かめないと解消されないのだ。いま漠然と不安なのは、忘れてしまっているからなのだ。

今こそサポーターは自分の過ごしてきた時間を思い出すべきなのだ。自分が幸せだと思ったスタジアムでの時間を。
試しに2019シーズンを思い出してみると、ボッコボコにされたアウェイ琉球で開幕し、そこから未勝利が続き、ロクな事ねぇなアビスパ。マジで勘弁してほしい。まぁでもなんだかんだ楽しかった。たくさんサポーターの人と飲んだし。試合の思い出がないな。。別に1人でDAZN見てた思い出でもよい。要はこれまで楽しかったことだ。

日々の生活も同じだと思う。僕らも社会も漠然とした不安ばかり気にして、今まで手にしていた幸せを忘れすぎている。忘れてしまってたことはしょうがない、思い出せばいい。リメンバー思い出、取り返せ思い出。
自分の小さな幸せ、それだけがこの不安を取り除いてくれる。忘れっぱなしで不安に振り回されるのはちょっと勿体ない。

もうすっかり、未来は不確定なんだって明らかになってしまった。

2022年までこの状況が続くなんて言ってる海外の学者さんもいる。誰が正しいのかなんて今はまだ誰にもわからない。2年後なのか、10年後なのか、その時にこのコロナ禍を思い出し、「大変だったけどまぁ結構楽しんだよな!」と言えるように楽しむべきだ。それは部屋の中でだってできる。

人間凄ぇな!と思うのはこの事態にもなんだかんだ順応してる。「オンライン飲みやろうぜ!」なんて2か月前には考えられなかった。間違いなく「何言ってんだコイツ」くらいにあしらわれたはずだ(IT界隈の人は慣れてたのかもしれないけど)。人間は武器を買い込むだけじゃなかった。部屋にいても世界と繋がった(ネットが無かったら人類は滅亡したかもしれない)。2か月前には考えられなかった、他県の他クラブサポーターと飲むなんてチャンスまで生まれてしまう。文明すげー。

そんな風に、最高じゃなくても、「まぁ悪くないんじゃない?」のラインを狙っていけばいい。負け試合を数えても勝ち点が積みあがらないことを我々は残念ながら良く知っている。

そうすれば、今が大変なのはそんなに変わらないけどそれなりに楽しんでいける。いつかこの日々を振り返った時に「大変だったけどなんだかんだ楽しかったよな」と思えるはずだ。

不安は大事だ。不安を克服するために人間は進化してきた。でもその不安に日々の暮らしが囚われちゃ勿体ない。来年この世界がどうなっているか、Jリーグがどうなっているか誰にもわからない。不安だ。でも2ヵ月前に無かったオンライン飲みを発明したように、きっと来月も再来月も楽しいことはそれなりに生まれていく。だから、僕らは部屋に籠って、精一杯安心して楽しいことだけ考えていけばいいのだ。全力で今を楽しむべきなのだ。

*    *     *

と、いう事を考えていたわけなんだけど、なぜかというとこの2週間くらいで死にかけました。正確には死ぬかと思いました、結構ガチめに。
今はやりのあいつ、新型コロナウイルス(COVID-19)です。ずっと発熱が続き寝込んで、こりゃあ結構ヤバいかなと受診した病院で検査することになりレントゲン、CT撮った後に感染症専門医がゴーグル・防護服完全着用で登場しレアイベント【PCR検査】が発生した時は、あたしゃ死を覚悟したねほんとに。

そして翌日。先生から陰性を告げられた僕は、生きてる最高愛してるマジで!!!!(©本谷有希子)と叫び色々思ったことを書いたわけです。ちなみに診断は風邪をこじらせて肺炎でした。
(※熱下がってからも自主隔離中です)

というわけで、不安になるのは死んでからでいいです。みんな頑張って生きて楽しもう。そしてまたどこかで会おうぜ。その日まで死なないように。

最後に新庄剛志の言葉で好きなやつを貼っておく。

プロ野球の存在意義とは、その街の人々の暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活がちょっとだけ豊かになることに他ならない。

コロナとの日々が、Jリーグで少しだけマシなものになりますように。

おわり。


↓日々頑張って我が国の生産性を下げています


なんと、「あちらのお客様からです」が出来ます!