見出し画像

「らしさ」の表現を後押しする。Asobicaのデザイン原則を考えてみた

こんにちは、Asobica ブランドデザイングループのみずみです。
デザイナーの仕事をどんどん発信していこう!ということで
デザイナーメンバーでnoteリレーを行なっていくことになりましたので、その一発目として名乗り出たのが私です。
今回は最近作成した「Asobicaのデザイン原則」について書いていこうと思います。


Asobicaらしさってなんだ?

Asobicaよりもプロダクト「coorum(コーラム)」を主語とする制作物が多かったこともあって、やや優先度が低かったAsobicaのデザイン原則をなぜこのタイミングで作るに至ったか?
それは「Asobicaらしいデザインとは何かを示し、表現の幅を広げたい」というのがいちばんの理由でした。

中途半端なルールが表現を限定的にしている

今までもカラーパレットやフォント・イラストに関する決まりはあったものの、言ってしまえばそれしか決まっていない状態。
最初はスモールで、レギュレーションをブラッシュアップしよう!と考えていたのですが
その前にもっと上段のAsobicaを表現する上での指針がないと「決められたルールの中でそれを破らないように制作しよう」というようなマインドが働いて、表現が広がるどころか逆に限定的になるように感じていました。

Asobicaのデザイン原則は、デザインを作る上での約束事

現段階ではルールで縛るというよりも、もっとさまざまなやり方で「Asobicaらしさ」をどんどん表現してほしいし、しっかりとAsobicaに向き合って考えてほしい。そうやって悩んだり新しい方法にトライすることを応援していきたい。
そういう思いから、今回はAsobicaらしさを表現するための約束事という位置付けでデザイン原則を作っていくことにしました。
この時の心の声としては「一体どうやって作るんだろう〜〜😇?」です。

さっそく原則を考える

らしさはカルチャーから生まれる

「らしさはカルチャーから生まれる」
「カルチャーが浸透していれば、デザインに揺らぎはあっても大きくは外れず、自然と表現が近くなっていく」
これは以前デザインイベントに参加した際に、とても納得したこともあって私の中で強く印象に残った言葉です。

原則を作る上でヒントになるのはこれだ!ということで、Mission/Vision/Valueやカルチャーからワードをどんどん抽出していきます。

まずはブレストで雑多に出されたワードをグルーピング。この中でも特にAsobicaカルチャーのコアになっている部分が何か、なぜそう思うのかをディスカッションしながらピックアップしていきます。

キーワードはNekkyo ,  Kizen , Asobigokoro

抽出された複数のワード群をまとめて、「端的かつ最小限でAsobicaカルチャーを象徴するキーワード」として導き出されたのがNekkyo(熱狂)/ Kizen(毅然)/ Asobigokoro(遊び心)でした。

ここから、各キーワードに内包されるカルチャーをさらに深ぼり、言語化していきました。

Kizenの例

Nekkyo、Kizen、Asobigokoroをそれぞれまとめたものが以下です。

Nekkyo
情熱から生まれる行動が違いを刺激し合い爆発的な成果を生み出す
Kizen
進む先に豊かな世界を確信しているから熱量高く・力強く挑戦していける
Asobigokoro
変化を楽しみ、価値観にとらわれず多様性や新たな発想を受け入れる

この3つはそれぞれ独立しているのではなく、それぞれが作用しあって、ぐるぐると循環することでAsobicaのアイデンティティを形成していると結論づけました。

このカルチャーをデザインでどう表現するのか?という約束事を、ここからまとめていきます。

ビジュアルから「らしさ」を探る

3つのキーワードから連想されるイメージを元にビジュアルを集めていきながら、カルチャーを表現する上での「らしい」「らしくない」をもっとすり合わせていきます。

たとえば熱狂というワード1つとっても、らしさを感じる熱狂と、そうじゃない熱狂があります。たとえばAsobicaを表現する上での熱狂とは?に対しては

  • ギラギラとしたシリアスさや、緊張感を感じさせるものではなく「みんなが一丸となって何かを応援している」みたいなイメージだよね

  • 全面的な強さ・熱さよりも、「人と手を合わせた時の温かみ」みたいなイメージだけど、決してやわらかすぎないよね

というようなイメージで、細かいニュアンスの違いがあります。このようにらしさをどんどん精査していきます。

そうやってビジュアルをもとにディスカッションしつつ、これまでのワークから得られたヒントをもとに、文章にまとめて原則化。完成したのが以下です。

Nekkyo
見かけのおしゃれさだけではなく、人間味や物語を感じる=“温度がある”表現を意識します
Kizen
生み出すデザインには根拠や意図を持ちます
コアとなる要素は鮮明にアウトプットされ、多くの人が理解できます
Asobigokoro
既存の考えにとらわれず新しいアイデアを受け入れ、考え得る最善の手段でAsobicaらしさを表現します

最後に

この原則をもとに全体のレギュレーションやカラーの見直しを行い、
各デザイナーにも活用いただいているのですが
さっそく今までになかった表現、だけどAsobicaらしいめっちゃ素敵なバナークリエイティブが出来上がってきました。
それがもう本当に、このプロジェクトを通して何より嬉しかったことかもしれません…

まだ走り始めたばかりですが、コーポレートサイトや会社紹介資料、全社的に使用する資料レギュレーションなど各媒体に落とし込んでいく予定です。
その経過もまた書ければな〜と思っております。

Asobicaに興味を持っていただいた方へ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
Asobicaでは一緒に熱狂できる仲間を募集中です!デザイナー絶賛募集しておりますので、コミュニケーションデザインやUIデザインがやりたい方、ぜひお気軽にお声掛けくださいね!


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?