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土に還る

最近 再開された任されていた建設現場では ショベルカーを使った掘削作業が続いている。

刻一刻と姿を変える景色が時間の経過さえも実感に変えている。

眺めながら考えているのは 人は土から栄養を恵まれていて 排泄や死を持って土に還りながら恵みになっているんだよなぁってこと。

人間は『1人』では生きていない。

だけではないんだ。

人と人で例えられることが多いけれど 本当は あらゆる関わった出来事や1つのモノも 誰かの生涯において欠かすことが出来ない。

3大欲求は 本能が求めているだけではなくて 必要不可欠だから 存在していると考えさせられるには十分な程に掘削作業を見た。

確かに直接 作業をしているわけではなくても 搬出されていく土やガラと呼ばれる不純物のトラックを誘導する度に あたす達にとって土とは 大事なんだって。

衣食住で捉えてみれば分かりやすい。

あたす達が着ている服の原材料を追ってみれば それが合成された材料だとしても カシミヤなどの自然由来の原材料は多分に含まれているわけで。

ファッションに疎いので想像でしか語れないけれど。

食なんて 最も分かりやすいよね。

野菜は種や苗を土に植えて恵みの雨を待つ。

雨も大事だな。

だから 好きなんだな きっと。

食肉として育てる牛や豚のエサにだって 畑から採れた自然の恵みは入っていて それを食べながら成長して 最終的に あたす達の胃袋に収まっているわけだよね。

そして 今も目の前で進んでいる住がある。

あたすが改めて考える機会をくれたのが住なだけであって キッカケなんて何気なく開けた袋菓子にも お気に入りの服を着て出掛ける時にもあるんだよね。

靴に付いてしまった土を煩わしく思うんじゃなくてさ。

今日も歩いて生きてんなぁ…自分って。

そう思えば なんか悪くないよな。

清潔で菌の少ない場所が良いわけじゃないし 悪いわけでもない。

人間は怖がりだから 汚れを嫌い 美しさを求めてしまいがちだけれど。

見た目に惑わされて 本質を見失っちゃいけないね。

綺麗なお姉さんやイケメンのお兄さんであることは そこまで大事じゃないんよ。

心の畑が潤って栄養満点じゃなきゃ 長続きはしない理由は そこに隠されているよ。

多様性の世界。

少なくとも 汗水垂らしながら 土を掘る職人さん達の姿勢や笑顔は 間違いなく美しいことだけは あたすの実感を添えて伝えておきたいかな。

今日も。

今も。

目の前の出来ることを。

そんなところで。

じゃあ まったねぇ~。

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