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順番を守らない子がいたら、どうしますか?

こんなご質問をいただきました。

子どもと公園に遊びにいったときに、すべり台の順番を守らない子がいて、イラッとしてしまった。つい、「順番は守らないといけないよ」と言ってしまった。こんな時、どうしていいかわからない。

実は、夫からの質問でしたが…

わたしが思うところを、つらつらと書いてみたいと思います。

1 子どもの行動の背景に何があるか

わたしがその場にでくわしていたら…
イライラはしないと思います。

「どうして順番を守らないのだろう」
とその子の行動の背景を考えます。

多くの場合、下記のどちらかなのではないかなと思います。

①順番を守ることを教わっていない(未学習)
②「待つ」「我慢する」という行動に困難さがある

身も蓋もないことを言ってしまいます。

ほとんどの場合「親」がどう子どもと向き合ってきたかが、子どもの行動に現れます。
(特性の強い子は別です)

だからといって「親が悪い」とは思いません。
「親の責任」とも思えません。

親もどう子どもと向き合えばいいのかわからないのかもしれない。
親自身も困っているのかもしれない。
向き合う時間すらない。余裕がない。
だから「親のせい」と簡単に言い切れない、とわたしは思っています。

①順番を守ることを教わっていない

順番を学ぶ機会は、日常生活の中でたくさんあります。とくに遊びの中ではたくさん。

親と子で積み木で遊ぶときに、順番に高く積み上げていく。
ボウリング遊びで、順番に投げっこしてみる。
などなど…

ただ単に、
「順番を守らなければならないもの」
と言葉で教えていくよりも、
遊びの中で、
「順番を守ると自分も相手も心地いい、楽しい」
と体感的に学んでいくと、自然と順番を守るようになっていきます。

並行して、絵本やテレビなんかも活用していくとより理解が深まっていくように思います。

順番を守れなかったのには、そうした学びの機会が極端に少なかったことが背景としてあるのかもしれません。

②「待つ」「我慢する」という行動に困難さがある

待てる子。
我慢できる子。

これは、その子の特性にもよるので、自然とできている子もいれば、なかなか難しい子もいます。

わたしが意識してきたことを書きます。

子どもが、
「きて」「見て」「ママ!」
と言ってきたときに、なるべく、
「ちょっと待って!」
待たさないようにしていました。

小さいうちはとくに。

子どもが要求してきたことに、即座に対応するようにしていました。
小さなことでも。用事があったとしても。

待てる子。我慢できる子。
に共通するのは、
「心に余裕がある」
「充分満たされている」

という点です。

もし、反対に、
「ちょっと待ってて」
「今、無理だから」
と、ずっと待つことを強いられていたり、我慢することを余儀なくされていたら、心の糸はぴーんと張り詰めたまま。

少しの時間でも待つことができない。
いつまで我慢したらいいかわからないから、我慢ができない。
そんなふうになっていくのは想像がつきますよね。

2 いろいろな子どもがいることも学び

息子はまだ保育園に通っていませんが、きっと保育園に通い始めると、さまざまな子に出会うと思います。

今回のような、順番を守らない子もいることでしょう。
その他にも、親からすると不安に思うような行動をする子にも遭遇するかもしれません。

けれども、基本的には、
「いろいろな子どもがいていい」
と思っています。

そこから、自分がどう考え、何を学ぶかは、子ども自身が決めること。どんな経験も、人生に生かしていってほしい。

摩擦の中で人間性が磨かれていく。
そんなふうに思っています。

3 親も経験を学びに変えていこう

とはいっても、起こっている現実を目の前にしたら、イライラやもやもやの感情が暴走してしまうこともあるかもしれません。

同じわたしだけれど、頭と心は別で動いているようなもので。

心が暴走しそうになったら、その感情も大切にしてあげたいなと思います。
イライラも。もやもやも。

落ち着いてきたら、すこし見る視点を変えてみよう。

問題の「点」だけを見ようとせずに、
問題の背景に何があるか、
子どもの思い、親の思いに、
視点を移すようしてみよう。


そうすると、違った気づきを得られるかもしれません。

・・・なんかわかったようなことを、つらつら書いていますが、わたしもまだまだ新米ママで、子育てのことを勉強中。

子どもといっしょに失敗しながら、日々学びながら、ゆっくり成長していけたらいいなと思っています。


最後に。

なにか子育てのことで、ご質問などがあれば、このような記事の形で回答させていただけたらと思います。

聞いてみたいなぁということ。
困っていること。
なんでも構いません。気軽にご質問ください。


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