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さかなの読書記録【2020.08】

おれたちの夏はこれからだ! さかなです。
現実逃避をふりはらって暦を見ますと、あら9月。ただお盆休みがあったぶん8月はとても長かったような感じがします。2か月ぶんくらいあった。あと暑かった…。
引き続き、人と会ったり混雑したとこに遊びに行く事は出来るだけ避けていました。ですが何だか麻痺が進んできて、今がどういう状況でどう振舞えばいいのか、よくわからなくなってきてしまっている気もします。
その代わり、朝の人がいない時間帯に、自転車で走り出す事にハマってしまい、気分転換でよく自転車に乗っています。景色の良い所を自転車で疾走するのは楽しいですね、電動やもっと馬力のある自転車が欲しい今日この頃です。

さて8月はそんなに読書をせず、読んだものというと小説の書き方の本を多めに読みました。
こういう本、これまですごく苦手で全然読めなかったし、読んでも頭に入らなかったんですけれど。
目の前の穴ぼこを飛び越える方法が、お金を出して手に入れられるなら、それはちゅうちょせずお金をかけるべきじゃないかと感じ、思い切って色々買ってみました。
というわけで読んだ本の紹介と、ひとこと感想です。

■神戸遥真「目的地はお決まりですか? ~森沢観光どこでも課~」
旅行会社の窓際な扱いの課に飛ばされた主人公が、理想と現実の間で悩みながらも全力で仕事する物語。
もうとにかく旅行に行きたくなる一冊。
主人公のひたすら一生懸命なところや悩むところも非常に共感でした。
上司の榊が読めないキャラだけど最終的にめちゃめちゃカッコいいのが心に染みました。ええ…こんなカッコいいスーパー上司のもとで働いてみたい…胸キュンとは良いものですね…!

■円山夢久「『物語』の組み立て方入門5つのテンプレート」
■同著者「『物語』の魅せ方入門9つのレシピ」
小説の書き方のシリーズ本。特にストーリー作りに特化しています。
第一弾の「『物語』のつくり方入門7つのレッスン」が、なるほどそうかとスッと読んで納得のいく内容でして、すごく自分に合うなあと感じたので、シリーズ全冊買ってみました。
内容としては、ストーリーの王道や、アレンジの仕方を紹介する感じですね。
語り口は非常に親しみやすく優しくて、ただ内容的には私にはまだちょっと早いかなという感じでした。第一弾の内容がしっかりできるようになったら、以降の本も上手く活用できるようになるかなと思います。

■鈴木輝一郎「何がなんでも新人賞獲らせます!」
正直ちょっと苦手な雰囲気の本なのですが、知って勉強になる事が一つでも書かれているならお金を払うべきだと思って読みました。
技術面の本ではなく、賞を取る為にどうするか、という内容です。
知らなかった事が色々あって参考になったので、がんばって買って良かったと思います。特に「キャラの履歴書は絶対作るべき」という話は、他の本でも聞いた事あるので、やっぱり効果的なんだろうなあと思います。

■野村カイリ「ストーリーの作り方」
再びストーリー作り特化の本です。
受験の参考書みたいな体裁で、そういう感じの本を読みやすく感じる人にはなじむのではないかと思いました。内容としてはよく聞く基本的なストーリー作り、あとは小説の書き方を、わかりやすくまとめてある感じでした。
個人的には空間づくりのやり方が他で聞いた事が無くて、使ってみようと思いました。

■吉田誠治 美術設定集「ものがたりの家」
本というか画集なんですが、とても良かったのでせっかくですしご紹介。
塔の上にある天文学者の家や、几帳面な魔女の家など、さまざまなキャラクターが住んでそうな「家」の設定画集です。(ツイッターで見かけて買いました)
眺めているだけで色々想像がふくらんでとても楽しくなります。
家の形や材質、間取り、あと家具や小物など、1つ1つについてなぜそれがそうなっているのか、きちんと理由があって解説されているのがものすごく面白いです。キャラクターの性格や習慣だったり、気候だったり。きちんと世界観を作るってこういう事なんだなあ…みたいな。
ちょっと大きい本でちょっと高いですが、特に世界観重視の創作をなさる方は見てみるといいのではと思います。

本についてのお話は以上です。

以下、ちょっと最近のお悩み魚のコーナーです。(嬉しくない新コーナー)
最近、小説を書く講座を受けたり、批評していただいたり等ちょこちょこ動いているのですが、「ストーリーがつまらない」「構成が面白くない」という意見をいただく事が多いです。
これが意外としょんぼりしちゃうので、どうしたものかな…と思っています。
考えてみればこれまでは、短編を書いてばかりだったので(もちろん短編でも面白い構成作りという観点は重要ですが)、長編を書かない限りそんなに長いストーリーを練る事が無いため、つまづく経験ってほぼ無かったですね。
批評や厳しいご意見には慣れているつもりでしたが、頂いた事のない内容の指摘には普通にしょんぼりするのだという事がわかりました。(あっ下読みの方々は遠慮なくご意見お聞かせください!遠慮なく!)
どうしたものかなと、いろいろ考えています。
コツコツと構成力を上げる特訓をするとか、良いストーリーを作る考え方や技術を上手く使えるようになるとか、むしろそれ以外の技術を高めるとか。
何かしら対策してがんばっていきたいと思います。

そんな感じでした。
9月はちょっと仕事が忙しそうなのと、創作でも創作以外でも新たにやろうと思っている事が色々あるので、バタバタしそうです。体調には気を付けつつ頑張っていきたいと思います。