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もういない、げんちゃんのこと

こんにちは。1000の朝です。
ご機嫌いかがですか。

今日は一昨年まで飼っていた、フェレットのげんちゃんのことをお話ししてみようかと思います。ご存知ない方もいるかもしれませんが、フェレットとはイタチ科の飼育用動物です。寿命は5-10年とかなり短くて、げんちゃんも6歳で生涯を閉じました。


フェレットを飼うに至った経緯

げんちゃんを飼いはじめたのと、私が統合失調症になったのは同じタイミングです。もしかしたら病気になっていなければげんちゃんは飼っていないかもしれません。ひかれるのを覚悟で正直な話をしますが、私は統合失調症により人間関係がトラブル続きになって孤独になった挙げ句、癒やしを求めてげんちゃんを買い求めたのでした。
げんちゃん、というのは愛称であって正式名は「げんき」です。フェレットショップで一番元気な子だったから、名前を「げんき」にしました。

私の病気とげんちゃんと

統合失調症で医療保護入院もしていた私ですが(入院の間は家族などに面倒をお願いしていました)、四方八方が敵だと感じる中、小さなげんちゃんだけが味方のような気がしていました。
げんちゃんは噛み癖があるのですが(というか、フェレット自体に噛み癖があるのですが)、噛まれることさえも愛おしいのでした。始めて障害者雇用で働いていた時期は辛かったですが、げんちゃんがいるから、何とかこの病気・この仕事をやっていこう、前向きになることもできました。辛いときには遊んで戯れて、小さなしあわせを噛み締めました。
げんちゃんはいつもひとりでお留守番してくれていました。げんちゃんのその姿が孤独な自分と重なりました。あるときには、もしかしたらげんちゃんは私以上に孤独なのかもしれない、などとも思いました。

リンパ腫発覚から亡くなるまでの間

げんちゃん5歳のときに、目の周りの様子が腫れておかしくなってきました。はじめはなんだろうと思ってお医者さんから目薬をもらって過ごしていたのですが、血液検査をすると悪性リンパ腫だったのでした。亡くなる最期の一年間は長い闘病の時間で、私もつきっきりで過ごしました。たくさん写真を撮りながら、なぜ今まであまり写真を撮ってあげてなかったのだろうと思いました。

虹の橋を渡った後のこと

6月23日、げんちゃんは6歳2ヶ月で虹の橋を渡りました。夢のように可愛い子でした。今でも会いたいな、と思いますが、会えないですね。たまに夢に出てきてくれますが、あのふさふさふんわりもっちりした身体にはもうさわれないのですね。
私はげんちゃんを失ってからすぐ職探しをして新しい仕事に付きました。心にぽっかり穴が空いたようで、それを仕事で埋め、げんちゃんロスから何とか立ち直ってきた最近です。
でも、忘れはしません。小さな存在、私のために来てくれた命だったんだと思います。もう私はペットは飼わないと思います。げんちゃんがあとにも先にもオンリーワンの存在です。それで充分だ、と考えています。


ここまで読んでくださってありがとうございました。
フェレットを飼うのを迷われている方。フェレットは可愛いですよ。つぶらな瞳、ふわふわの毛並み、香ばしいにおい。一度飼ったら忘れられないですよ。
私はげんちゃんのことを一生忘れません。

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