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カナダに住んでわかった!こんなに違うカナダと日本の学校生活5選

カナダのオタワ在住のEIKOです。

昨年5月から息子(当時4歳)がカナダの学校に通いはじめて、日本とは異なるカナダの学校生活に驚きの日々です。そんな日本とカナダの学校生活の違いをご紹介します。



幼稚園児も小学6年生も同じスケジュール

カナダ(オンタリオ州)の学校は日本の幼稚園年中にあたるJunior kindergarten(JK)の生徒から小学6年生にあたるG6の生徒まで、同じ学校に通い、同じ時間帯に授業があります。

日本の学校のように学年毎に授業時間が異なり、「小学1年生は4時間目まで、6年生は6時間目まで」というようなことはありません。

息子の学校は9:10-15:40が授業時間です。わが家は息子を保育園に通わせていたので長時間とは思いませんが、幼稚園に通わせていたご家庭からすると幼稚園児にしては学校で過ごす時間が長いです。

【1日のスケジュール】
9:10   始業
11:55 1回目のランチ休憩
13:55 休憩
14:40 2回目のランチ休憩
15:40 終業


日本のように1時間毎に休憩時間がないので、低学年の子供は大丈夫なのか心配になりますよね。でも、授業時間内であっても自由にトイレに行ったりおやつを食べたりすることができるので問題はないようです。サークルタイム(輪になって皆で話をする時間)に寝てしまう子供もいたり、かなり自由なようです。


小学生でも毎日送り迎えが必要

学校に子供一人で行くことはできません。州によって年齢は異なりますが、私の住んでいるオンタリオ州では12歳までは子供が一人で家にいることも、一人で外出することもできないルールになっています。

そのため、学校には親が送迎するかスクールバスで行く必要があり、息子はスクールバスで学校に通っています。日本のように小学1年生から一人で学校に行くのは、世界的には稀なのかもしれません。

スクールバスに乗ることができるのは、学校から家が何キロ以上離れているなどの決まりがあります。学年があがるにつれてバスに乗ることができる範囲が狭くなるので、兄弟でも下の子はスクールバスに乗ることができるけれど、上の子は乗ることができないということもあります。

自分で揃えるものはなし! ランドセルや体操着も不要

学校で使うものは基本的に学校が全て用意してくれます。小学生の教科書も学校にあるものを使います。

日本のように高価なランドセルや規定の体操着などを準備する必要はありません。経済的な負担が少ないのは移民が多いことが影響しているのかもしれません。ちなみにカナダの移民は国民の総人口の約2割です。

経済的な負担が少ないという点では、遠足費なども場合によっては無料になります。遠足費20ドル(約2200円)が必要というお知らせがきた際に、「費用を準備できない場合は校長まで直接ご連絡ください」と記載がありました。費用が準備できない場合は免除されるということです。

給食がない!ランチ&おやつを持参

カナダの学校には給食がないので、お弁当とスナック(おやつ)を持っていく必要があります。

息子の学校は「ランチ2つ、スナック1つ」が必要で、「ランチが2つもいるの?」と初めはびっくりしました。息子の学校のようにランチを2つ持っていく学校はカナダでも珍しいようで「ランチ1つ、スナック1~2つ」のケースが多いようです。

現地の子供のランチの内容はいたってシンプル。「パン、フルーツ、野菜」を何も調理せず持っていくのが主流のようです。パンも日本のサンドウィッチとは違い、何も挟んでいなかったり、挟んであっても調理しないチーズとハムだけのようなものが多いようです。


カナダで売っているお弁当箱(BENTO BOX)


実際にはこの写真よりシンプルなお弁当が多そうです。
また、海外ドラマなどで、皮付きのリンゴを学校でかじっている姿は見たことがありましたが、先日息子の友達が学校できゅうりを生のままかじっているのを見て驚きました。日本できゅうりを丸ごと1本お弁当に持っていくことはあまりないですよね。

日本のキャラ弁とは程遠い世界ですが、親としてはお弁当作りのハードルが下がり有難いです。ちなみに、わが家は日本食を食べてほしいので日本式のお弁当を持って行っています。

ランチとは別にスナック(おやつ)も必要です。授業中でもお腹が空いたときに自由に食べて良いことになっています。日本では「食事は決められた時間に、決められた場所で食べるように」と教えていただけに、いつでもどこでも食べて良いという環境に慣れてしまうと日本に帰ってから大変そうです。

先生の研修日は休校に

カナダには月に1回、PA Day(Professional Development Day)という先生の研修日があります。

研修を受けたり、特別な仕事(面談、行事の準備)などをする日です。良い制度だと思いますが、共働き家庭では月に1回必ず平日に休校があるのは大変です。そのため地域のコミュニティセンターなどでは、PA Dayに子供を預かるキャンプなどが用意されています。

また、先生達は授業の時間が終わると残業をすることもなく帰宅するようで、「メールの返信時間は授業時間内のみ」と学期の初めに連絡がありました。

学校の先生に限らず、カフェなどでも閉店時間(=就業時間終了)前になると店員は片づけをはじめ、閉店時間になると容赦なく追い出されます。カナダでは労働者の権利が守られていると感じることが多いです。

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