見出し画像

書棚の前で1 3冊の詩集

1年に1回くらい、詩集を買ってもいいと思っているが、2020年は何を買ったか。金子光晴の本を買ったことを、今まですっかり忘れていた。つまり、買っただけでほとんど読めていない。

ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩集を2冊持っているが、年に1度は思い出したように手に取る。もっと様々な詩を読みたいが、日本語訳されているものは限られており、原語であるポーランド語は敷居が高い。英語訳の本は国立国会図書館に所蔵されているが、取り寄せるのには半年以上(1年以上?)もかかると、市立図書館の司書に言われた。国会図書館の業務がパンクしているのなら、敢えて私の気まぐれで負担をかけるつもりはない。

適度なユーモア、控えめなアイロニー、切実な主張、効果的なレトリック、婉曲にして独特な比喩。思い出すと、読みたくなる。

先月、ある「記念日」を経過し、過去の自分と現在の自分の相違点に対して、自覚的にならねばという思いを新たにした。つまり、同じことは繰り返さず、前向きな変化・改善を意識することを、静かに思い定めたのであった。シンボルスカの詩集を手に取ってよいが、巻末の解説も真剣に読むこと。わかっているようで、わかっていないことが多いことにも、自覚的でありたいものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?