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愛するアビスパを共にいつまでも

もうすぐアビスパ福岡の2024年シーズンが始まる。

最初にアビスパ福岡の試合をスタジアムで見たのはいつだろう。全然覚えてない。

レベスタでもベススタでもない頃かな

1993年、Jリーグが開幕。福岡での試合が博多の森陸上競技場で行われた日は、何人かの友人は夜から並んで盛り上がっていた。うち何人かは日常的にJのユニフォームを着用していた。バブルですね。

私はそんなに興味がなかったので、徹夜で並ぶ友人を冷やかしに行った記憶はあるけど、結局その貴重な黎明期を直接には体験しなかった。今考えると大きな経験値を積み上げるチャンスを失ってしまったなーと思う。

その後、プロサッカーチームを福岡に、というムーブメントは何となく覚えてて、多分何人かの友人も何かしら関わってたような気がする。私は全く関わることはなかった。

数年後、女友達からアビスパの選手と飲んだよーなんていう話も聞こえてきてて、んだよ練習しろよ弱いのにって私も周りも言ってたし、あまりいいイメージを持っていなかった。

野球で言うと前の日に深酒したりベンチで将棋指してたりした時代のイメージ。南海ホークスかよ(あくまでイメージです)。

それに試合の日にスタジアム周辺が渋滞するのも良くは思っていなかった。用事があるのに興味のないアビスパのせいで渋滞に邪魔をされる。マジ不快だと。まぁ、これは今もそう思っている人いるだろうなー。山笠やマラソン、野球もそうだけど。

それから年月は経ち、年齢を重ねた私は、長居で北斗のゴールに歓喜し、国立で号泣していた。どういうこと?

2015のドラマチック

考えたら、どうも2015年から足しげくスタジアムに通っている。何故だろう。

2014年以前もチケットをもらったときはちょいちょい観には行っていたけど(トップ画像の「愛するアビスパを〜」のときはメインで見てたっぽい)、アビ歴としてカウントするほどではない。

「紺色のマリヤンアビスパ~」も経営危機も覚えているけど、やはり井原正巳監督体制の2015年からかな。これももらったチケットがきっかけ。

ちょうどこの頃に子供がサッカーを始めてて、プロサッカークラブ、アビスパ福岡が自分のまちにあるという素晴らしさにようやく気が付いたのもある。

そして何より、どん底から這い上がり快進撃を続け、しまいにはJ1昇格も果たしてしまったアビちゃんに完全にハマったんだと思う。なんというドラマチックな。この年は毎試合負ける気がしなかった。

「最強の3位」でリーグを終え、J1昇格プレーオフに突入。準決勝で下した長崎サポーターからのアビスパ福岡コール。決勝はピンク野郎のセレッソ大阪。上位でホームゲームのはずが大阪長居での開催ってところでドラマチックは走り出していた。

興奮してたのか試合中の画像が残ってない笑

酒井宣福の負傷退場からの天敵玉田のゴール。湧き上がるピンクに、フラグは高く伸びていく。対する井原アビスパは終盤に中原貴之を投入、ウェリントンとのツインタワーにざわつくスタンド。からのあれよあれよとパスが繋がり、中村北斗が突き刺した同点弾。もう声が出なくなるほど叫ぶネイビーのゴール裏。本当にこの年は全てがドラマチックだった。

まともに見だしたのがこの年なんだから、心奪われるよね。ハマらない訳がない。

なにより長居には小学生の息子と2人で観に行って本当に最高だった。前の日は大阪城に行ったり道頓堀で知らないアビサポと写真撮りあったりして。初めて男2人で旅行に行ったのかな。これもフットボール、アビスパ福岡のお陰だ。一生忘れないでほしいな。私は絶対に忘れない。

2016~2019 J1もJ2もおもんない

そして私にとっての実質初めての「J1リーグ」は2016年。あんなに楽しみにしていたその舞台は本当に勝てない試合ばかり。試合後の井原さんのコメントは感謝からの陳謝というムーブばかりで、チームもあっさりJ2に転落。

話は逸れるが、井原さんのテンプレはこうだ。

「今日も大勢のサポーターの方々が駆けつけてくれましたが」

…と、実際はそんなに集まっていないサポに感謝を伝えることから始まり、
「結果的に勝点をプレゼントすることができずに残念ですし、申し訳なく思っています。」といったように陳謝する。

続けて相手のチームの良い点をいくつか挙げ、それに対応できなかったことが残念であったことを述べ、次に向けては良い準備をしていきたいと思います、と次に繋がるコメントで締めくくる。時には「選手はよく走ってくれた」といった選手への気遣いも見せてくれる。

私はこの丁寧でサポはもちろん相手チームにもリスペクトを欠かさない井原さんのコメントが好きだったし、実際お話させていただく機会があったときの対応は素晴らしくジェントルで本当に感動した。アジアの壁は高いが腰は低い。

なお、長谷部監督とも何度かお話しさせていただいてるけど、こちらも相当なジェントルです。

さて、私の井原愛は置いといて、2017年以降は客も少なくてまったりとした雰囲気だった。トイレもスタグルも全然混んでなくて、特に天皇杯は笑えるくらい人いなかった。けどあの雰囲気は嫌いではなかったな。

しかし、井原監督退任後は当時のレベルファイブスタジアムの工事の関係で陸上競技場での開催になったり、ペッキア~久藤監督の2019は全然勝てなかったり、まあトータルでいうと面白くなかった。

傾斜だけがプラス要素でしたねー

2020~J1おもろすぎ

コロナ混乱が忍び寄る2020年開幕。長谷部体制となった我が軍はギラヴァンツ北九州との開幕戦。場所はミクスタ。めちゃくちゃ晴天だった。

一体感ハンパない
ダービーやけの!

北九州を圧倒する決起集会にビッグフラッグ、遠野大弥の衝撃、試合後の小倉駅の居酒屋。全てが完璧な1日だった。

が、この日の後、コロナのせいで、スタジアムでサッカー見て酒飲んで応援して楽しいわーっていう、これまで普通であったはずの日常が消え去ってしまい、そのありがたさを思い知らされることになる。試合は急に中止になったりリモートマッチになったり、もう思い出したくないね。

しかしその状況下で色々あったけど(適当)長谷部アビスパはJ1に昇格。これも嬉しかった。とにかくこの1年は前寛之を中心に素晴らしい戦いを見せてくれた。  
DAZNのクルクルも多少は許せた。

昇格直前のアビちゃん

J1に戻った2021年以降は、2016井原アビスパのJ1とは全然違う。強い、速い、上手いJ1の他チームと互角か、それ以上に戦い続けられている。

声を出せるスタジアムに戻ったのは2022年8月あたりだろうか。太鼓の音だけが響き、チャントがスピーカーから流れるスタジアムにはもう戻りたくない。

そして2023年、もうルヴァンのチャンピオンにまで上り詰めてしまった我々は、もうJ2には色んな意味で戻れない。

ズッ友だった大宮、千葉、徳島…その他のチームの皆さんには申し訳ない。一平くんにもこちらからは会えない(前にサインもらいました)。悪いな。今年は元ズッ友、町田の中島裕希だけには決められないようにしなければ。

涙でアビちゃんが見えない

2024〜

LLバーガーに並んで買ったビールを片手に階段を駆け上がると、眼下に広がる観客と美しい緑色のピッチ。ノブリュウのいい声、ゲーム前のアップ(これ好き)、やたらと眩しい西日。大歓声、知らない人とのハイタッチ、かわいいアビチア。今書いててもこの非日常がたまらない。

そして勝っても負けてもビールが美味い。
いや勝った方が断然美味い。

私は、これからもアビスパ福岡をスタジアムで応援し続けていく。


と思っていたんだけど、2024年は子供の習い事で行けそうにないから年パス買ってないのよねーーー。しばらくはDAZNで(なんやねん)。

古参は新規を受け入れろ。新規は古参に習おう。けど目的達成に新規も古参も関係ない。みんなでアビスパ福岡を楽しもうぜ。

私はDAZNで…


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