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イエローモンキーというコトバ

唐突だけど、なんか日本人が自らを「イエローモンキー」と呼ぶことについて、シニカルでクールだとする考え方もあるんだろうね。

現在の全ては、ずっと昔の日本から脈々と繋がっていて、我々は心のどこかでこの国のパイセン方に感謝してなければならないと思っている。ムカつくジジイやババアもそりゃいるけど、原則論として。

特に、私たちの祖父や祖母が、歯を食いしばってこの国の存続と尊厳を守ってくれて、その次の世代が一心不乱に経済成長を遂げてくれたオカゲで、我々世代(私も大概ジジイだけどな)は蛇口から飲料水を飲むことができて、パンクなんてしない道を走ることができ、子供達は自分たちで歩いて登校することができている。

他にも色々と、基本的にはほとんどの国民が安全安心を享受して生きていけている。遠い昔から、物理的に、政治的、ビジネス的に我が国が外から攻撃されたとき、力強く跳ね除けてくれた人たちがいるのだ。

そんな我が日本のパイセン方が、かつて異国の馬鹿から「イエローモンキー」などと揶揄されていたとしたら、現代の、比較的温い世の中にいる我々が自ら「イエローモンキー」と名乗るのは、どうも気持ちが悪い。自虐的でみっともないと思う。私は。

そんな折、岡ノ谷一夫教授のエッセイにたどり着いた。今回の話とはあまり関連性がないかもしれんけど、考え方の全く異なる国から発されたコトバで、しかも馬鹿が使うコトバを、イエローである日本人が自ら使うのはやっぱりどうなんでしょう。

まぁ、実際のところ外人からのイエロー~もそうだけど、中指を立てられたとしても、ちょっと文化が違うっていうか日本という国内でそういうのが無いからか、激昂するまでないけどね。で?みたいな。世界基準だと、そこで激おこじゃないとさらに舐められるんだろうか。

そんな私もアメリカを訪れたとき、白人の集団から何か差別的な身振りで馬鹿にされたことがある。私は歩き、あちらは車に悪そうな白人が沢山。これ真田広之みたいなサムライなら追っかけてって全員滅多切りなんだろうけど、いやデカいし無理やって。刀ねーし。

つか昔言われてた前提で書いてたけど、今も言われてんのかな。その辺はわからないけど、少なくとも「黄色い猿」なんて蔑称以外の何でもないのは明らか。日本人としての誇りや尊厳を肌の色のみで踏みにじる馬鹿が使うコトバだと思っている。ま、使いたい人は使えばいいしこういう話ってなんかめんどくさいね。

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