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制作ノート 人形つくり

上記の人形の着物が、やっと出来上がった。

文庫本の上に座らせ写真を撮る。

 人形つくり・・・・・39ページ 人形つくりはおそろしや。・・・
                     「北原白秋詩集 新潮文庫」

もう少し引用したいけれど、現代では差別的表現とされている語句がたくさん出てくるので、印象的なこのフレーズのみ紹介。

「人形つくりはおそろしや。」に関連して、もう一つ引用。

テレビを見ていたら、NHKの主婦向けの手芸の時間だったが、布で作る抱き人形の作り方というのをやっていた。先生が人形の首をつくり、穴の開いた胴の中にギュウギュウはめ込んで、糸でとじつけるところを教えていた。・・・・中略・・・・人形という可愛らしいものをつくる時に避けられない残酷さ・・・・(16,17ページ)
            「女の人差し指 向田邦子著 文春文庫」より

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加えて「人形そのもの」にも「おそろしさ」が潜んでいるのではないか。

かわいいだけ、綺麗なだけではなく
陰があったり、棘があったり、傷を隠し持っていたり・・・。
そこが蠱惑的でいい。

日の入りには、まだ間があるのに薄暗い。

3月というのに、窓の外を見ると激しく雪が降っている・・・。