閻魔大王に舌を抜かれ続ける舞台人
中学生の頃、とある舞台で演出助手として関わらせて頂き、使用する大道具を修繕した時の話である。
その大道具は全て段ボールで作られた、自分の身長より少し小さな柱だった。
下の土台に柱をくっ付けているという構造だったので、土台と柱の接合が上手くいっておらず、柱が舞台稽古中に土台から取れてしまったのである。
舞台稽古が終了した後、早く修繕を済まさなければ…と思った私は、ガムテープを用いて土台と柱をくっ付けるだけという、かなり中途半端な修繕をした。
修繕した柱を抱えて、ホリゾントと呼ば