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新章WaRa塾ー花嫁・人生・人間修行ー

WaRa塾では、参加者からの質問に船越さんが全て答える、大質問大会があった。講座の中で知識は得たが、より聞いてみたいことをどんどん聞いて良いというものだった。

中でも、印象的だったのは、道具を一流のものにするというもの。

例えば包丁は、安くても1万円ぐらいのものを持つ。「研ぎながら使えば、一生ものになる」と。まな板も、一番いいのは銀杏のまな板。まな板になる木も、長いこと乾燥させたものの方がいい。木は、新月の日に切った木がいいなどなど、それまで知らなかったことを知る機会となって、自分のものを見る目も良くなったように思う。

話を聞いているうちに、自分の使っている包丁を思い出した。自分で買っていなかったので、メーカーも値段も分からない。ペティナイフで大概切ることが多く、切りやすいな、位な感想だった。

じつは、このWaRa塾の講座が終わってから半年後の4月終わり、ついに!わたしは自分で自分の包丁とまな板、そして研ぎ石を買った。包丁はほぼ1万円。関地方のもの。関は、もともと刀の製造地区だったと、他数種の包丁と見比べながら、店員さんとともに選んだ。手で握る感じや、刃の感じ、持ち手の色、刀の模様などを観て、これにしよう!と買った。

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曜(YO-U)と名前がついているのは、海外に輸出しているためだという。日本の包丁が海外で大切にされていること、日本の技術を誇りに思ってくれていることに、嬉しくなった。

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    (この持ち手の色が可愛くて。包丁の刃の刃紋も素敵)

実際に自分の手の中に、包丁を迎え入れたことで、「道具を一流のものにする」ことを体感した。何よりも大切に扱うし、これは一生もの!とっても良い投資だと思った。

台所は、自分たちをつくり出す要となる場所。家庭のお医者さんといわれるように、家の中でとても大切な場所だと思った。

それに、何といっても切れ味がいい!包丁を買う時、店員さんも言っていたが、「切れ味がいいとか、気に入った包丁があると料理したくなる」。この気持ちがわかったのだ。スパッスパッと、ウキウキしながら切りたくなるのだ。

私の知らぬ間に、母もこの包丁を使っていた笑。「切れ味がいい。切りやすい。」と。

毎日のこと。特にキッチンの包丁・まな板は良いものを揃えることをおすすめしたい。講座で聞いて、そうだね、と聞いただけで終わるのでなく「行動」すること。行動は何よりも大事であると、再度思った。

これまで、包丁研ぎは、簡易的なこちらを活用していた。切りにくいと思った時に研ぐと、だいぶいい感じに切れるようになると思っていたが、自分で砥石で包丁を研ぐのは、瞑想のようなメディテーション、そして筋トレにもなるなと、研ぎ石で研ぐ時間もいいなあと思うようになっている。

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先程のまな板と包丁の写真に写っていた「にんじん」。こちらは有機で、1週間ほど冷蔵庫でそのままになっていたが、変わる様子もなくいてくれた。成長点の部分を水につけておいたら、数日後、写真では白く枯れそうな葉っぱが、青々としてきた。それだけ、「生きるちからというのはすごい」と感じた。あなたも、ぜひ、にんじんや大根の成長点の部分を水につける体験をしてほしい。植物の生きようとする力を感じ、かわいらしく思えてくる。

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まな板への立ち方

船越さんを語る上で、「重ね煮」だけではないが、重ね煮のことも紹介したい。月と太陽があるように、陰陽は人間にも地球の流れにも存在する。野菜にも陰陽があるというのは、わかる話だ。

この重ね煮は、野菜に備わっている、上に伸びようとする力と下に伸びようとする力を、鍋の中で中庸の状態にするという考え。鍋の上には下に伸びる性質のものを、鍋の下には上に伸びる性質のものを重ね、弱火で約1時間水を入れずに煮るというもの。

この重ね煮は、どんな野菜を使うかにもよるだろうが、冷蔵庫で1週間保存が可能だ。作り置きができることはどんな世代にも嬉しいことだと私は思う。なにより、野菜それぞれの旨味が融合しており、本当に「美味しい!」のだ。

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(WaRa塾最終日。重ね煮を使った味噌汁・蓮根ハンバーグ・そばサラダ)

私はベビーシッターをしていて、現在離乳食(9ヶ月)のお子さんを見守っている。調理の話となり著書「野菜たっぷり重ね煮レシピ」を貸し出した。すると、手元に欲しいとのことだったので渡し、自分も再度購入しようと思っている。(とっても見やすくて、おすすめ!)

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自分自身も何回か作り、「やっぱりおいしい」「野菜の出汁がでている」と思う。わたしはWaRa塾の受講前、重ね煮講座が近くで開催されることを知り、受講した。住まいが関西方面ではないため、岡山までサクッと行ける距離でもなく、(近くにきてくれている時に、「ありがとうございます!」)と思った。

初めに、重ね煮の作り方の前に、一番大切なまな板への立ち方を学んだ。
これまで、まな板に立つ時の立ち方など考えたこともなかった。だが、その通りに足を置いて立ち、脇を締め包丁を握ると、からだのエクササイズにもなっていることを、実践していくことで感じられるようになった。

WaRa塾でやった薪割りも、砥石でとぐ包丁研ぎも、まな板の前にたつ姿勢も、全て同じ。丹田に力を入れ、足の角度をつけ、重心を前にかけながら包立つ。著書の中でもおっしゃっていたが、お金を払ってジムへ行かなくても、日々の生活の中でできるエクササイズはたくさんある!。まさしくこれだなと思ったのだ。まだまだ自分が未熟なのだが、玉ねぎが目に染みない切り方も教えてもらった。(私は、少し目がしょぼしょぼしてしまうんですけどね笑)

WaRa塾は「人生(花嫁)修行」

WaRa塾を総称して思うこと。それは、人生(花嫁)修行。花嫁というのは、私がストレートアライの女性だから。俗に、花嫁修行と聞くと、料理教室や書・華・香(道)などを思う方も多いだろう。しかし、これぞ、花嫁修行なのではないかと思ったのだ。

木でいうところの枝葉=技術でなく、目の前のものことへの向き合い方などを学んだように思う。だから、人生、もとい人間修行なのだ。受講された男性も、清いこころを持っている方がいらっしゃった。

これは持論も持論なのだが、職業や役割という肩書きやジェンダー(男女やおとなこどもなど)も全て下ろした時、わたしとあなたに共通することは何か。わたしは、この二つだと思うのだ。

「 にんげん・いま生きている 」

何語を話そうが、わたしもあなたも地球に生きる人間である。日常生活をしていると忘れてしまいがちだが、明日はどうなるかわからない我が身。だが、確実にいえるのは、いま、あなたもわたしも生きていること。これは、今日産まれた赤ちゃんも、明日亡くなる方とも共通していることだと、いつからか思うようになった。

どんな暮らしをしていても、人間1日24時間・365日は平等。1日がすごく長く感じる日と、1日がすごく短く感じる日があることは、少なからず感じたことがあるだろう。

人生100年時代といえども、100歳まで全員生きるかどうかはわからない。生きるとて、ぴんぴん自分の行きたいところへ行きやりたいことができているのと、ベットの上で寝たきり状態でいるのとでは、生きているといえども全く違った光景になる。

いまが未来へつながる

いま、そして未来をどう生きていきたいか。
船越さんがよく言う言葉。

「未来はいま・いま・いまの繰り返し」


未来にこうなりたい✨とベクトルをむけるのも良いが、「いま」に目を向け、誰かに幸せにしてもらうというよりも、自分で自分を幸せにしていく。これを、それぞれが実践していくことがたいせつだなと、改めて思った。

そこにもう一人加われば、しあわせは倍増するわけで。

今後も、WaRa塾で学んだことは、知識だけでなく体験として、自分のからだで感じていこうと思う。


全4回に渡って書いてきた、WaRa塾のブログ。合計12,000字強。
これは全て自分が感じたままに書いたもの。

受講しているときよりも、その後の暮らしの中で思い起こされることが多いと感じる。1.2.3をまだよんでいらっしゃらない方は、ぜひお読みください。↓


1)新章Wara塾 ー学びは今後の 根っことなるー

2)新章WaRa塾ーしあわせの 視点は「いま」に しあわせNowー

3)新章WaRa塾ー天土のお恵み「いただきます」そのこころー


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