学部7年生の私が卒業を目指す理由

※学部7年生当時の私が感じていたことの再掲です。

先日、私が尊敬し憧れるQuizKnockメンバーのひとりであるふくらPがこのようなインタビューに答えました。
ここには、ふくらさんが大学を休学していたこと、その後退学という決断をしたことなどが綴られていました。
そしてふと考えたのです。
今年学部7年生の私を揺るぎなく卒業へ向かわせてきた原動力とはなんだったのだろうと。

大学入学からの私を振り返ってみると…
1年目前期に必修の物理を落として、本キャンパス残留決定。
私の学部は2年生から主に学ぶキャンパスが変わるのでひとつ落とすだけで大ごとだったんですね。
その後2年目前期で理系の必修科目を全部落とし、後期のテスト期間はパニック障害の症状がひどくなり全ブッチでほぼ留年確定。
3年目は落としてきた必修科目を回収しながらのほぼ毎週の実験レポート。
いろんなバランスを取ることが苦手な私がサークル活動をしながらその生活を送ることなんて今考えると無謀でした。
結果実験も3年目には取ることが出来ず、4年次進級に失敗し結果として3年生を4回過ごすことになります。

周りから見ると散々を大学生活を送ってきたと思っていますし、辛いことが無かったとはとてもじゃないけど言えません。
これは自分でも気づいていなかったのですが、今年4年次進級が決まった時にお世話になった先生に大学辞めたいと言ったことがないよねとおっしゃっていただきました。
そのことに私はすごく驚きました。母には泣き言のようにもう辞めたいと言っていたからです。
でも先生方にはどんなに辛くても辞めたいと口に出したことは無かった。
いつ辞めたいと言ってもおかしくないくらい成績の上では追い込まれていたのに。

私は在学7年間の間に休学したこともなければ、ひとつも単位が取れなかったセメスターもありません。
人よりどんなに遅くても単位を取ることを諦めた時期が無かったんです。

どんなに追い込まれても大学に残ることを決断してきた理由はどこにあったのか。
ここで絶対にやりたいことがあった、ただそれだけだったように思います。
小学生の頃から音楽に関わって生きていくことが私の夢でした。それは形を変えて志望校を決めた高校生の頃には音楽に関わる研究者になりたいというものに変わっていました。
2年生前期に音楽社会学という授業を受けて、この学問をもっと知りたいそう思った日から研究室の志望が変わったことがありません。
何回留年しても4年生になったらやりたいことがブレることは無かった。
ここでやりたいことがあるから辞めたくない。単純にただそれだけでした。

やりたいことを決めることは簡単なことではありません。
それを貫き通すことも自分の力だけでは成し遂げられません。
だとしても自分以外の誰かが許してくれる間はやりたいことに貪欲になっていいと私は思うのです。
たくさんの方に迷惑と心配をかけてきたことも自覚しています。
これからどう返していくのか、それは私の人生につきまとっていくことです。

4年次進級でき、第一希望の研究室に配属され、修士課程入試にも合格し、毎日ずっと夢見ていた勉強ができる今が本当に楽しくて幸せです。
ストレートに進んでいくことだけで正解ではないということをふくらさんは伝えてくれたのだと思います。そして私も今それを心から実感しています。
どうかひとりでも多くの方が自分の「やりたい」に真っ直ぐに進んでいくことができますように。

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