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納税者教育上…

実は突然なのだが、父の死をきっかけにこのnoteで亡き父の仕事について機会をみていくつか書ける範囲で書くことを思い立った。

亡き父は自治体での税務業務に一時期従事していた。
その時期に『納税者教育』というものに関わり『税金教室』みたいな感覚で中学・高校に向けた教材づくりに勤しんでいたことも。
ちなみに父は定時制高校を卒業後にノンキャリアの身で自治体職員になった苦労人なのだが…

そんな父が、消費税をめぐり『総額表示方式』が導入された際のことだ。
『正直な話、納税者教育としてまずい!』
と言い切ったことがある。

父に言わせると、適切な納税者教育であれば、買い物(金額の大きな物品等も)の際に電卓を用い、電卓の『税込』『税抜』を使って本体価格の積算から税込み価格を算出し、どれだけ消費税を納めることになるのか計算するのが望ましいというのだ。
事実、この教えを日常で実践していることもあり、普段の買い物でも電卓をたたく(そろばんをはじくという言い方もあるか)ことで『買いすぎ防止』『節税意識』が芽生えたのは父には感謝している。

確かに、総額表示方式のおかげで『この品物って本体の価格どうだっったっけ?』って意識は薄れている印象がある。『支払う金額』に着目して総額表示の導入につながったようだが納税者教育に関わった父からすれば本末転倒に思えたのではないかと推測できる。

『支払う金額』への着目よりも、『本体価格からみた節税意識』がこの先必要ではないかと親の従事した仕事から感じ学び取ったのである。

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