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イタリア的時間の過ごし方

イタリアの洗礼としてまず経験する様々な遅延。
友人との待ち合わせや問い合わせの返答、公共交通機関の遅延は日常茶飯事。一番衝撃だったのはテレビ番組が予定時刻にスタートしない。。。
デジタル放送の今は画面上でテレビ欄が見れるが予定時刻より10分、20分ずれていることは当たり前。

日本では考えられないけれど、一歩外に出て世界的に見れば日本が良くも悪くも異常だというのはすぐ気付かされる。

フィレンツェに来て初めのうちはストレスを感じていたけれど次第に頭の切り替えが出来てきて待つ時間を楽しめるようになってきた。

例えば友人と約束をしていたけれど30分くらい遅れてきそうな気配。
それを約束した場所でただただ待つだけだとストレス以外の何者でもないけれど日頃からこういったシチュエーションを想定して30分時間が空いたら行ってみたいところや見てみたいものを常にたくさん探しておく。
そうすると遅れてくれたおかげで別のものが楽しめてストレスは一切なし。
キャンセルになったとしてもそうなった時ように日頃から何かを探しておく。
そもそも待ち合わせの場所を日頃から目を付けておいた何かの近くにしておくことでどちらに転んでも気持ちよく時間を過ごすことができる。

待たされる前提で待つ時間の楽しみ方を見つけておけば時間に対するストレスがなくなる。

もちろん、日本人の時間を守るという感覚はとても大切だと思っているので
それはそれで変にイタリアナイズされないようにと気を付けてはいます。

そして、遅れてきた友人の遅刻の言い訳を楽しむ。
イタリア人であればそれはドラマチックな言い訳を聞かせてくれるはず!

過剰なまでに正確すぎるからこそ時々起こるイレギュラーに弱く、一つのことに依存しがちな日本の社会。
時間の足枷によって失っているものが想像以上に多いのも事実です。

待てる余裕、待つ贅沢を楽しみたい。

-Fin-


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