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雑司が谷散人の街道遊歩 0575

東海道 27日目-16

瀬田南小学校北側で東海道旧道から北へ分かれるのが、芦浦道。
琵琶湖畔の芦浦へ通じた道で、芦浦街道と刻まれた道標が立つ。

芦浦道分岐

東海道旧道左手に檜山神社。
建部大社の境外末社。
建部大社の裏手にあたる。

檜山神社

東海道旧道沿いに神領の地名。
近江国一ノ宮、建部大社が近いことを意味する。

神領

神領交差点手前を左に入ると、近江国一ノ宮、建部大社。
日本武尊の死後、景行天皇46年に創建、675年に近江の守護神としてこの地に遷座したという。

建部大社

東海道は神領交差点から県道2号となって瀬田の唐橋へ。
橋の東詰側には橋本の地名。
東海道を代表する名所はもう間近。

橋本

瀬田の唐橋東詰へ到着。
あいにくの曇り空ではあったが、日本三名橋らしい優雅な景観に迎えられる。
明治22年までは瀬田川に架かる唯一の橋。

瀬田の唐橋

唐橋東詰に龍王宮秀郷社への道標。
同社は東詰のすぐ南側にあるが、龍王乙姫と藤原秀郷を祀っている。
雲住寺も同様に東詰南側で、唐橋の守り寺。

唐橋東詰

かつての唐橋は、丸木舟を並べて藤蔓を絡めた「搦橋」で、これが唐橋の名の由来といわれるが、度々架け替えられる中で、中国や朝鮮の様式も取り入れられたようで、唐様からの唐橋の名ともいわれる。

瀬田の唐橋

この後、唐橋を渡り京阪電車で石山へ出て東海道27日目を終了。
京阪電車を見るだけで、もう京都へ着いたような気分。
焦らず、この先の膳所、大津、山科などをじっくり歩いて京都を目指す。

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