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DX人材も垣根を越えた“生ききること”を支えるチームに

(株)チームフロー プロコーチ養成スクールのコーチングプログラム「21日後の死」を体験して、既に7年が経った。

意外にも抑えられないほど涙があふれたことは良く憶えている。

自分が死を迎えるにあたり(そういう設定)、やっておきたいこと、会っておきたい人、最期はどんな風に迎えたいか。
その事前体験から、自分の大切なコトが何か、大切にしたいヒトに触れた。

昨年父を看取り、5年前の母もであるが、
齢41にして両親2人ともガン闘病の末看取った。
両親が後悔なく「生ききる=死を迎える」のを息子として向き合えたか。
母の時は言えなかった言葉、父には伝えることができた。

死ぬ時に言いたい言葉、間際に大切な人から言って欲しい言葉。
いま自分はこの言葉の為に生きていると思う。

話の筋は少しズレるが、今や「ニューノーマル」という言葉は、コロナが始まったばかりの時の言葉として、もう過去のものになったのかもしれない。

また、先をみる占い領域の友人・知人達が口を揃えて言うのが、
「2021年から時代が切り替わる」風の時代、
モノの繋がりから、精神性の繋がりに切り替わっているらしい。

以前、自分が勤める法人のトップ(大ベテラン精神科医)も、コロナ禍でのリモートワーク、新しい生活様式、自分の正しいという価値観やタイミングだけではうまくいかない。
さまざまな価値観があるということ、違いを受け止める思いやりをもつことが重要だという精神性を説いている。


話の筋を戻すが、テーマから自分なりにたどり着いた見解は、
他者を受け止める、価値観の違いを受け止めるにはまず、
「Who am I ?」
自己を受容すること
自己認識の深化  
つまり、
自分は何に感情を揺さぶられ、
何を達成したくて、
大切にしたいコトやモノは何だったのか
本当に大切にしたいヒトは誰だったのか
自分の価値観とは?をまず知ることだろう。

ただ、その本当の答えがわかるのは、
「死の瞬間」でないかな、と思う。
何を達成して、どんなふうに「死=生ききった時間」を迎えるか、

医療機関、特に精神科領域でアグレッシブに「死」をテーマに扱うのは難しいかもしれないが、そこに向き合ってこそ、真のサポートとして昇華されるのだと、いままでの精神保護福祉士としての医療相談やケースワークの経験と、両親の看取りを体験した身として思うことである。

医療はヘルスケアに、ヘルスケアはより自分らしい生き方(ウェルビーイング)を実現するため、後悔しない人生を生ききる為にというように、ひとつ上の領域を強く意識せざるを得なくなる。

制限や制約が多い世の中と、次から次へと新しいツールとリソースが生まれてくる世の中、
今あるモノやコトもいかにリソースフルに、ユーティライズするか。
その「生」の選択をつくるものは、「死」を見つめることからはじまる。

そして、医療や福祉の場でも多種多様な百人百様の「生ききりかた」をサポートするものであって欲しいと願うのと、
その「生ききる」のサポートにつながるスペシャルな人材はいまや、医療や福祉や心理の専門家だけには留まらないだろう。

対面ありきのスタイルと知識・経験だけが頼りというだけにも、世の中の多種多様な価値観やデジタル環境のポテンシャルを含めた社会の発展から、医療・福祉のスタイルの変化が求められている。
現にもう変わり始めている。

自分の好き・得意を活かして、「生ききる」を間接的にでも応援したいと思うなら、誰だって「チーム」になれる。

人生の大半を過ごす自分達の誇れる“街をつくる人”もそうだし、
医療や福祉のスタッフの働きやすい環境をつくるバックオフィスメンバーもそうだし、
デジタル環境をつくり育て、スタッフや生きる人達のパフォーマンスを引き上げることに貢献する“DX人材”も、
「生ききるサポートチーム」の重要で欠かせないなメンバーであり、“ワンチームの同志”である。

画像は丸の内にある リーチ・マイケル選手銅像(貫禄あるけど自分よりかなり年下…)

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