2023 JOPT Tokyo #01 体験記 優勝したNLH6+について振り返る

2023.1/5〜9に行われた、2023 JOPT Tokyo #01 についての体験記を記したいと思います。

体験記として、皆様知りたいのは、NLH 6+についてだと思うので、それについてしっかりと書いていきたいと思います。

NLH 6+は、ノーリミットショートデックホールデムとも言われるもので、2から5がデッキから抜かれた、36枚のデッキでゲームをするホールデムとなっています。

更にテキサスホールデムと違うのは、フラッシュとフルハウスの役の順序が違うところがあります。

そして、全員アンティ、ボタンブラインド。SB,BBという概念がないというところも違いとしてあります。

このNLH 6+は、JOPTにおいてかなり久しぶりの開催だったようです。

どれぐらいぶりかは定かではありませんが。

そんな中、トーナメントは総エントリー数85。

85エントリーの中で優勝を掴み取れたのは、望外の結果だと改めて思います。

NLH 6+は、やはりあまりプレーしたことがないという方も多いようでした。

アーリーポジションからはリンプインが基本戦術であるのですが、テーブルによって皆さんプレースタイルがバラバラで、2.5BBでオープンしている卓もあれば、リンプからファミリーポットみたいな状況になっている卓もありました。

そんな中で、私はプリフロップに関しては海外のショートデック専門サイトの300ドルの教材を購入する程、勉強してきたので、スキルエッジは効かせることが出来た序盤だった気がいたします。

そんな中で、以前JOPTにおいて、ハイパーターボのNLH 6+が開かれていた際のチャンピオンのNICOさんとQQ>AKでぶつかり、大きくチップを増やすことができたのは中盤の大きなスポットでした。

私としては最も警戒していた相手だったので、フリップ(1/2の運。コイントスで表が出るか裏が出るかというものに似た勝負)で勝てたのはあまりにも大きかったです。

他にも明らかに勉強してきている相手もおり、所々苦戦しながらも徐々に人数は減っていきました。

そんな中で私にとって嬉しいプレイヤーもおりました。

ズラたんさんというプレイヤーです。

彼は、私がCasino Live Tokyoにて開催しているショートデック講習会に来てくださった方で、講習会に来てくださって以降、どっぷりとショートデックにハマってくださったそうなのです。

同卓している中で、彼はプリフロップにおいて明らかに他のプレイヤーと異なる優れたプレーを見せており、ポストフロップへ入ってからもしっかりとバリューを取り切るプレーをしており、極めて関心いたしました。

私の講習会に来られたときは、はっきり申し上げてショートデックの専門的な知識はなかったと思っていたのですが、私の講習会をきっかけにJOPTの舞台において他のプレイヤーに対してエッジを出していたように思います。

ズラたんさんとともにセミファイナルテーブルを戦い、85エントリーのプレイヤー達も残り7人となり、ファイナルテーブル進出となりました。

6人から入賞。

ファイナルテーブル1ハンド目から、プリフロップでのALL-INが入り、そしてALL-INにCALLが入りました。

AQ>Q9で6人の入賞が決まりました。

私もズラたんさんも入賞しました。

講習会に来てくださった方がJOPTの舞台で入賞するとは、夢にも思いませんでした。

その後、残念ながらズラたんさんはシートアウトしてしまいましたが、入賞できたことは本当に素晴らしかったと思います。

残り5人になってからの戦いは、長かったように感じます。

5ANTE,1BBで計6ANTEが初期のポットとして存在します。1ポットがとても大きく、大きなポットを取っても、しばらく参加しないとみるみるうちにスタックは削られていきます。

↑YouTubeに上げている決勝の動画

そんな中での基本方針は、
・押し付けられるよりも押し付ける側に
・圧倒的有利なシチュエーションにチップを使う

という方針で行きました。

ショートデックにおいては、AKとJTがプリフロップでのエクイティは五分五分です。

数字が密集している分だけストレートが出来やすく、JTはストレートを作ることに寄与するからです。

そんなJTのオフスートを、途中、レイズに対して降りるという極端なプレーもしました。

これはアウトオブポジション(常に自分が先手。相手が後手。相手が常に自分のアクションに対してアクションを決められる状態)においては、主導権を掴みにくいと考えたからです。

チップの使い所は、ここではなく、インポジション(常に自分が後手)や自分が主導権を握れるシチュエーションにしようと考えました。

その結果、その後のプレーで、AToをBTNでプレーし、フルハウスを作り、バリューを取るといったプレーでチップを増やしていくことができました。

その後もやはりBTNでQToでトリップスをプレーし、相手のブラフをキャッチし、ダブルアップすることに成功。

QQがプリフロップで入ったシチュエーションでは、レイズに3betが返ってきたシチュエーションで4bet ALL-IN。

プリフロップでも積極的に主導権を握っていきました。

更にアーリーのレイズに、やや少なめのALL-INか入った状態でも、私自身がチップリーダーとなったこともあり、AQoという強いハンドでALL-INを被せることができました。

ショートのALL-INは幅広に入れていることが予想され、AQoは十分。

アーリーのレイズに加え、全員アンティがデッドマネーとなり、ショートのALL-INを吸収できれば大きくスタックを増やすことができ、その後のゲーム展開を有利に進めることが出来ます。

そしてアーリーを降ろし、ショートの方と激突。

相手は88。

ショートデックにおいては、88VSAQoはAQoが55%のエクイティがあります。

ここではAを引いて勝利することができました。

残り4人。

次にJJとJTsが私以外のところでぶつかり、JJのプレイヤーがカバー。

JTsのプレイヤーがバーストとなりました。

JTsはテキサスホールデムのAKsくらい価値があるので、当然のぶつかりと言えるところでしょう。

ここで残り3人。銅メダル以上が確定しました。

ただ、この時は優勝しか目指していませんでした。

3人では、アンティも3アンティ。1ブラインドとなるので、ポット自体が4アンティと少なくなるので、レイズサイズなども変わってきます。

この辺りのレイズサイズをエフェクティブスタック(対戦するプレイヤー間での有効スタック。80BB VS 100BBの場合、80BBがエフェクティブスタック)を踏まえて考えなければならないのもショートデックならではの難しいポイントかもしれません。

HJ,CO,BTNそれぞれのポジションでリンプやレイズをハンドごとに使い分けて戦うというのもまた、ショートデックの難しさでしょう。

そんな中、HJが降りて自分自身がCOの位置にいる時、K9sが入りました。

このハンドはショートデックの中では決して強くはありません。

レイズにリレイズを返されると降りなければならないハンドです。

ただ、リンプにレイズを返されることに対し、コールすることは可能なハンドです。

私はリンプを選び、相手がレイズ。

それに私はコールしました。

フロップでT 9 9/と落ち、K9がトリップスに。

私のチェックに相手はALL-IN。

私はスナップコール。

相手のハンドはKQで、ツーオーバーガット。

ガットさえ引かれなければ勝てます。

T99/8/7

そのままトリップスで勝利。

残り2人となりました。

その後も隙を見せることなく、ポストフロップを戦い、スタックを増やしていきました。

そして、QQが入った局面で相手の方がALL-IN。

私はスナップコール。

相手はJJ。これは当然のALL-IN。

Jさえ落ちなければ基本的には勝てる。

6 T T / Q / 6

この瞬間に私のJOPT初トロフィー獲得となりました。

本当に嬉しくて、うるっと来てしまいました。

本当にポーカーやってきてよかったなと思えた瞬間でした。

以上です。

ここまでお読みいただいた皆様、誠にありがとうございました。

https://youtu.be/YwA1uOfgW-I


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