打倒躁鬱天使     

フィクション駄文 闘病中

打倒躁鬱天使     

フィクション駄文 闘病中

最近の記事

「愛がない人生なんて空っぽだ!」

振り返ってみると、人生辛いことしか思い出せない。一大イベントは全て悲しいことだった、泣きたいことだった。 でも、その全てて私は泣いていないんだ。あーあ、今更、泣いておけばよかったって思う。素直に泣いていれば、愛されていたかもしれない……なんてね。あるわけない。いつだって泣いたら終わってしまう気がしたんだ。誰も傷つけたくなくて、自分1人で傷ついてた。偽善者みたいで気持ち悪いね。ほんと嫌になる。気持ち悪い。ごめんね。  つまり、どういう話か?……うーん、なんだろう。全然、関係な

    • 着膨れた遠慮や謙遜を脱いだ皮膚一枚のぼく

      すべて「そういうこと」で片付けられると思っている人間は、結構、そこらじゅうにいる。 本当はもっとあいまいで、答えなどないような問題を、ぐりぐり、型にねじ込んで、ハートの形にするとか、そういう。むりやりなハートをハートだと思い込んで、むしゃむしゃ食べて、「あぁ美味しい」って。何も考えていない様子で。 もしそれができたら、やっと、ぼくの心臓の膿は真っ赤になって、行くべき方向に向かい、体を巡り始めるだろうと思った。きっと新しいぼくになれる。まだ想像もつかないけれど、たらふくの愛

      • 【かわいい女の子の】リアルな出会い系事情

        クソすぎる。ときめきのない暮らしとか、クソすぎる。若さを無駄にしてるって感じがして、もったいなくて、もどかしくて、端的に表すとクソすぎる。 私は顔が可愛い方だ。言うなれば中の上。ダントツ可愛いわけじゃないけど、ほどよい可愛さ。手が出しやすそうな可愛さ。だから、彼氏なんてすぐに出来ると思ってたよ。なのにこんなの誰が予想した?  私は処女である。私が、処女である。私なのに、処女である。ねぇ、おかしくない? 鼻は高いし目は大きいし、まつ毛長いし体型はスレンダーなんだけど。 で

        • 【かわいい女の子の】小指を切断しようのコーナー

          まだ片手で済む年齢のころの私は、たしかに子どもに違いなかったけれど、大人よりたくさんのことを考えていた。そして考えて考えて、考え抜いた抜いた結果、小指をハサミで切り落とすことにした。 ズボンが生暖かい。尿が漏れてしまったようだ。遅れて、鼻にツンとする臭いがやってくる。 私はいま、怖いのかな? そんなことすら、もうわからなかった。ただ、ただ、私を見て欲しかった。 でも、パパにもママにも私は見えちゃいない。  パパとママは、夜になると喧嘩をする。ママの怒る時の高いラの音

        「愛がない人生なんて空っぽだ!」

          なんでもない夜を超えるためには努力が必要だった

          名前がほしい。とっておきの、綺麗な名前がほしい。簡単に私のこと、孤独だとか、一人ぼっちだとか言わないでほしい。 「わがまま」 君はプカプカと、私の脳みその中を浮き輪で浮いている。 「君は、孤独で一人ぼっち。さみしいさみしい一人ぼっち。きっと、一生、抜け出せないよ。取り巻くさまざまなものたちが逃がさないよ。」 まるで海だね。たどり着ける大陸の見当たらない大海原。私の船は路頭に迷って、床は浸水し始めている。「今日で終わりにしよう。もう随分耐えたよ。」 船はいつまでも沈ま

          なんでもない夜を超えるためには努力が必要だった

          存在の不透明さに死にたくなる

          記憶に残っている初めての出来事といえば、スーパーマーケットの入り口で、じっとしゃがみこんでいたあの日のこと。 太陽はまだ上の方にあって、羽織もいらない暖かい日だった。私は、入り口のグレーのマットを行き交う蟻の列を眺めたり、店内にくり返し流れる音楽を聞いていたりして、ただぼうっとそこに「いた」。 暑くはなかったけど、喉は乾いていた気がする。ベリー(うちのかわいい犬)はどうしてるかなとか、ごはんはもらっているかなとか、ベリーのことを考えるとちょっと不安だった。 悲しくはなかっ

          存在の不透明さに死にたくなる