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【仕事は「つくる」か「奪う」か】



 大手株式会社リクルートは、若手社員に仕事を与えることはなく、仕事は「つくる」か、「奪う」かしかないとのこと。

 この内容を、朝の会で読み聞かせました。
 
 というのも、当番活動の仕事を忘れてしまったメンバーがいました。それに気が付いた学級のメンバーがさりげなく助ける場面があったのです。
 
 私は、仕事を忘れてしまっていたメンバーに、「ね!見てごらん!仕事奪われちゃってるよ☺️!」と冗談まじりに伝え、ちょっとした笑い話になりました。

 そんなことが、朝の会前にあったので、 とても良いタイミングだと思い、仕事は「つくる」か「奪う」かしかない話を読み聞かせたというわけです。

 子どもたちは、最初「どうして与えられないのだろう?」と不思議そうな表情していましたが、AIの発達と時代の変化にといて話を加えると、大きくうなずいていました。

 確かに、言われたことや与えられたことを精密にこなすことでお金を稼いでいた時代は、あります。

 でも、あるときから言われたことや与えられたことを人間よりも精密にこなす巨大なライバルが現れます。
 
 なんだと思いますか?と子どもたちに尋ねると、すぐに「ロボット!」と返ってきました。
 
 まさにその通りで、言われたことや与えらえれたこと、つまりプログラムされたことをそれ通りにこなす点においては、人間よりもロボットの方が優れています。
 
 その精度は時代と共に、ますます上がっているところでしょう。

 だからこそ、与えられたことをこなすのではなく、「これできるかも!」「やらないなら僕やれますよ?私やれますよ?」と、自ら行動を起こす必要があるのだと。

 こんな説明を加えると、
 仕事は与えられるものではなくて、「つくる」または「奪う」ものである。
 という考えに、子どもたちは納得していました。

 それからというもの。

 仕事をつくる、奪う、そして守る。とってもいい意味で、仕事を奪い合う。
 
 ぼやっ自分の当番仕事を忘れていると、あっという間に奪われてしまう。笑

 奪える仕事はないか、つくり出せる仕事はないか、目を光らせる子どもたち。

 そして、なんとしても自分の仕事を奪われまいと、責任と誇りをもって当番仕事に取り組む子どもたち。

 教室全体に進んで働く雰囲気がつくられました。

 「しっかり当番仕事をやりなさい!」というよりも、よっぽど心に届いたであろう様子でした。
 これからの時代に求められる力や、仕事をいただけているありがたさ、その仕事の価値を語り、子どもたちの心に届ける

 自分の仕事に責任と誇りをもって取り組んでいる。
 
 「これ奪っちゃうよ?笑」「危ねえ、奪われる前にやり遂げた!」「つくれる仕事ないかな?」
 子どもたちの働く熱量はメラメラと上昇中。

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