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【聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥】



 知らないことを尋ねるのは、その場は恥ずかしい気がするが、聞かずに知らないまま過ごせば、生涯恥ずかしい思いをしなければならない。知らないことは積極的に尋ねるのがよいという意味です。

 知らないことの方が多い世の中です。仕事が変わったり、役割が変わったり、立場が変わったり、異動があったり。仕事に絞ってもこれだけ変化があります。ましてや、
今ある仕事がなくなったり、今までの当たり前が通用しなくなったり。常に変化し続ける世の中を、これからの子どもたちは生きていきます。
 
 そこで、ものすごく大切になってくることが、分からないことを分からないと言えること。つまり「聞く」ことです。「こんなこと聞いていいのかな?」と思うかもしれません。「これを聞いたら、できないやつだなと思われるかな?」と思うかもしれません。
 私自身も、そんな気持ちになることがあります。
 「忙しいかな?申し訳ないかな?」とか。
 だから、その一度迷う気持ちにはとても共感できます。

 それでも「聞く」ということは、学ぶために、成長するためにやっぱり基本となる土台であることを、子どもたちの姿を見ていると確信します。
 
 先日、交通安全教室がありました。
 
 その交通安全教室が終わった直後。

 「1列で歩く理由は、とってもよくわかったんですが、どうして右側なんですか?」

 なんと、自ら警察官の方々に、質問していたのです。

 確かに。車が通ることを考えると、1列で歩くことはすぐ理解できますが、歩行者が右側を歩くのはどうしてだろう。「右側を歩く」ということは知ってはいるが、どうして右側かは意外と知られていないかもしれません。

 ちなみに道路交通法第10条第1項に「道路の右側端に寄って通行しなければならない。」と、あります。
 なぜそもそも、法律上でも「右側」とされたのかについては、諸説あり。
 武士の時代の刀や、車以前の乗り物である馬が関係しているとも、、、。一度調べて見てもおもしろいかもしれません。
 

 いずれにせよ、この「なぜ?」「どうして?」と思ったときに、聞く。この素早さと行動力に感激しました。

 この仲間は、明らかに聞く前よりも、かしこくかっこよくなっています。

 そして、これからも成長し続けるでしょう。
 
 それほど「聞く」ということは、学ぶことの一丁目一番地。

 
 また、先日の国語のテストの後も「むれれるって群?郡?どっちだったっけ?」
 
 そんな「聞く」声がありました。
 それについて、1人、2人と集まってくる。

 「聞く」という行動に合わせて、「なんか学びになりそうな話をしているな!」と感じ取って。「なに?どの問題?」と、加われることもとても素敵なことです。

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