【気を利かせる】
学級通信で書いたり、教室で語ったりしたことの一つです。
一部、古舘良純先生著『心を育てるバッチリトーク』より引用しております。
前回は、「自分事か、他人事か」という話をさせていただきました。
この教室を自分たちの「部屋」だと思って過ごすことで、自分事になり、ポジティブな行動が増えてくるのではないかということです。そして、この教室という場所が子どもたちにとって「ホーム」となっていけばと思っています。
今回は、ポジティブな行動についてもう少しだけ詳しく書いていきます。
「気が利く」という言葉があります。
私は、この教室で過ごしていて、「気が利くなあ」と思う行動にたくさんであったり、そう人をよく目にします。
プリントを率先して配ったり、ノートを配ったり、黒板を綺麗にしたり、給食をどんどんつくったり、時間割表に変更があったら張り替えたり、雑巾を整えたり、、、数え切れません。
気の利いた行動に出会うと、本当に大きな感謝の気持ちでいっぱいになります。
そういったさりげない行動一つが、学級を支える大きな力となっているからです。
学級に欠かせない行動でしょう。
「気が利く」とは、「教室でみんなが居心地よく生活するために、周りをよく見て観察し、気づき、自分が今できることとして人任せにせず、自分で実行に移す力」だと考えています。
この教室は自分たちの部屋なのだという意識が高まることがその第一歩。
自分たちの空間だと思えれば、落ちているゴミも、乱れた本棚も、辞書も、清掃道具入れの中も、「自分たちが整えるべきだ。」と思えるはずです。
今月末には、自然生活体験学習にもつながってくるものあがあるでしょう。
この部屋は、お風呂は、食堂は、野外炊飯場は、「自分たちが使った自分たちの空間だ。」という意識があれば、気を利かせる働きは自然と生まれてくるでしょう。
そういった意味でも、まずは教室から。
どうしても「私じゃない」「なんで僕が?」と思うと、気が利く高度は生まれません。
自分のことしか考えていないからです。
教室は、子どもたちみんなの空間です。みんなのことを考え、気を利かせ合い、みんなで過ごす部屋。
こういった意識のことを「オーナーシップ」といいます。
子どもたちみんなは、この教室の「オーナー」です。
逆にいうと、お客さんではありません。
「ゲスト」ではないのです。
ゲスト感覚ではいられないでしょう。
一人一人がこの教室のオーナーとしての意識が高まることで、気を利かせる行動が増えていくと思います。
そしてそれは、全員にとって居心地のより教室をつくることにつながります。
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