【やっぱり授業なんだなあ】


 社会科の教育課程研修会へ。

 別に社会科が専門ではないけれど、学校の順番的社会科に。

 まあ、社会科の授業は好き。

 自分が受けるのも教えるのも。

 研修の内容は各部会ごとの研究主題に合わせて、授業実践をして、報告書をまとめて、その報告会と協議が今回の研修。

 まず主題の中にあるのが「公民としての資質能力の基礎を育成する指導と評価の工夫」というもの。

 で、「公民としての資質能力」って何や??って話。

 学習指導要領にも書いてあるんだけれど、

 まあ僕なりに捉えると、「広い視野を持ってあらゆる角度から物事を考え、社会のために自分にどんなことができるのかってことを判断して決定する力」なのかなって。

 そんな視点で、指導計画、指導、評価を工夫してみた。

 でもこれを今日は、ものすごくシンプルに伝えてくださって

 「自分の幸せだけではなく、多様な人と折り合いをつけながらみんなの幸せを考えようとする力」だそう。

 難しい言葉の再定義を得られた時点でめっちゃありがたい。

 
 まあ、それぞれ実践報告をしたのち、それぞれ聞きたいことを聞き合う協議へ。

 
 学んだことをメモがてらにここに書きます。

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 学習問題をいかに子どもたちのものにするか

 学習問題は、単元を通して何を追求していくかというもの。
 クラス内で共有し、みんなで最終的に目指すもの。

 まず資料を提示して、子どもたちから予想・考え・意志、疑問や気づきを受けて、じゃあこの単元ではこれを調査していこう!ってものを共有する。

 このときの「資料提示」がポイントで、

 複数資料を出す、身近な資料を出すなど色々あるけれど、持続可能かつどんな子でも思考停止しないのが
 「比較」。

 AとBを比較するだとか、ビフォーアフターを比較するとか。

 変化の間をブラックボックスにするだとか。

 そんな工夫がイケているし、教科書の写真だけでも即可能。

 その「学習問題」について調査していくにあたってどうやって調べていこうねっていうのが計画。

 大きなサイクルは、単元の学習問題→単元のまとめ→気づきやさらに深めたいこと→次の学習問題・・・・

 というサイクル。

 その「単元の学習問題」→「単元のまとめ」の間に、たてた計画をもとに

 じゃあ最終ゴールのためにこの時間はこれを調査しようか!的な
 
 毎時間の学習課題が計画をもとに設定され、掴み、調べ、まとめる。

 次の時間にまた計画をもとに、学習課題があり、掴み、調べ、まとめる。・・・

 そんな小さいサイクルを回しながら、大きなサイクルを進んでいく。

 ここで肝心なのが、「最終的な学習問題のまとめ」をどのような手段で、アウトプットするのかってこと。
 
 ・評価基準をもとに、ゴールの姿を見とる手段として最適なもの
 ・評価として残ること
 ・子どもたちが意欲的に取り組めるもの

 というのがポイント。

 オリジナルの条例を作る、観光課にプレゼンする、動画撮影、新聞、スライド、、、、などなど多様な手段を持っておくといい。

 3年目の年下の方とか、オリジナル条例をつくろうってアイディアを持っていて、しかも「自分が」ではなく「みんなが幸せ」になるようにどんな条例があると良いかを複数人で折り合いをつけながら条例を思考。

 まさに、公民としての資質能力の育成や。

 つくづく年齢や経験なんて関係ないなと感動する。
 あざす!!いただきました!!!

 そして、単元のまとめのパフォーマンスを終えて、またはその中で、「学んだことをもとに自分は何ができるか」という視点与えること。

 これも公民としての資質能力だ。

 単元の目標をもとに、それに準拠した評価基準を設定。
 まずB基準を明確にする。

 その上で、そのB基準が見たされたかどうかをみとるのに最適かつ、子どもが関心を示すアウトプットのゴール思考。

 授業者ここから作るといいらしい。

 じゃあその最終ゴールのために、どんな資料を最初に提示する?何を引き出す?など。

 ここで避けては通れないのが「評価」

 これは、ABBAABABBBとかだったら平均をとってB。
 みたいなのは見直した方がいいらしい。

 あくまで「ゴールの姿」でどんな状態かってこと。

 最終的にたどり着いていれば「B」
 最終的にB以上の姿になっていればBBBBBBAでも「A」だってこと。

 初めに「B基準」を明確にするのは、

 僕らがまずやらなければいけないのは「C」にいる子を「B」にすることだからだそう。

 最後にまた嬉しかったことは

 まとめと振り返りの定義を明確に分けれたこと。

 まとめは、毎時間の「課題」に対するもの。

 学習課題が仮に「聖徳太子は、、、どのような〜」みたいなものだったらまとめはの主語は「聖徳太子は、、、、」と一緒になる。

 それに対して振り返りは、自己の「学び方」についてのもの。

 粘り強く、自己調整をして、、、といった学びに向かう人間性、主体的ってやつだ。

 振り返りの主語は「私は、、」「僕は、、、」となってくる。

 振り返りの視点として
 ・成長状況
 ・友達やクラスの学びの様子
 ・気づき
 ・見通し
 ・未来

 あたりがポイント。

 資料作成する中で、自分自身が「目標」「計画」「指導」「評価」の在り方をじっくりと思考するいい機会になった。
 
 他教科でも通ずるものもあるのが大きい。

 また、自分の中でモヤッとしたものも協議の中であらゆる視点から意見を出し合うことで、自分にはない引き出しが増えた。

 そして、再定義できたものも多く、僕自身が「分かった」という状態に近づいた。

 年齢も経験も関係なく、本当にどの先生も「考えて」「試して」「振り返ってる」んだなと感じ、ものすごく刺激を受けた。

 こういう先生のもとで学ぶって楽しいだろうなと思う。

 ビジネスとか、お金の勉強とか、人ととして幸せにくらし続けるには、、、的なところを夏休みは特に学んでいたけれど、

 それを具体化して、いつどこでどのようにつたえ、どう身につけさせるかのメイングラウンドは「授業」だなと改めて思った。

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