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仔ねこ物語 その9

台風の被害に遭われた方々、心からお見舞い申し上げる。
せっかくの週末ではあるが、後始末に追われるであろうから本当にかける言葉も見つからない。
北海道もこれから迎える訳であるが、被害が少ない事を祈っている。

という訳で、平和な我が家の家の中を見渡すと・・・
堅く書き連ねた冒頭の文体が崩れるかのような、まったりしたねこ2匹がじーなの部屋で寝ているのだ。
その中でもおチビちゃんから手間暇かかったくるみちゃんの物語を綴るのが仔ねこ物語である。

とある日の朝である。
ケージデビューしてまだ2、3日しか経っていないが環境適応能力はすこぶる高いくるみちゃん。
ママはケージにかかっているブランケットをめくって仔ねこの朝モードにする。

ちらっ!失礼しまーす!

「おかぁしゃん、おはよー」

くるみちゃんは可愛らしいお手手を使って段ボールのメゾネットから出るところだった。
ぐっすり眠れたのかな?
元気で何よりの瞬間だ。

お部屋の使い方は上手だ。

この子は本当にお行儀が良い。
野良ねこの履歴を削除したい程だった。

ガサガサと音が聞こえてくる。

こんなに逞しかったっけ?はなちゃん。

はなちゃんが起きたようだ。
この子は迷い猫として我が家に保護されそのまま家族となった経歴を持つ。
この子も賢い。お粗相もせず、テーブルや棚の上の物も落とさず躾も良い。
前の飼い主さんがちゃんとした方だったんだなーと感心する。
お陰様で、じーなは手間要らずな面もあった。感謝感謝。

はなちゃんは段ボールが大好きである。
よく入って快適すぎるのかそのまま寝たりしている。
そして上のように目覚めた訳だった。

と、いうことは、、、
あまりくるみちゃんを床に放す訳にはいかないかー

とりあえず、人間様とねこ様のお食事にしましょ!

愛情の食事?

ミルクと離乳食が終わったらママの指しゃぶりタイム。
この子は放っておくと何時間でもしゃぶってるんだろうなぁ。

うわっ虫が凄い。病院行かないと。

甘えん坊タイムで気づいた、背中全面的に浮いているシラミ。
これは大変!きっと背中に卵があったのが孵化したんだ。
幸いこの日の翌日は土曜で夫は時間がある。
くるみちゃん、ちゃんと病院でお薬貰おうね。

「おかぁしゃん、どうしたの?」

良いかい、明日は意識があるようになってから初めての病院だよ。
車の記憶も無いね?
ちょーっと覚悟してもらおうか。

のへー。ミルクで酔ってそのまま潰れてしまった感じがする笑

「いいもん、知らないもん」
と、言ったかどうかは定かではないが、くるみちゃんは結構自我がある。
アピールも激しいため、会話しているかのようなのだ。

ま、先生もこのおチビちゃんが助かった報告も出来たら喜ばれるだろう。
そのくらい、酷い未熟児かつ栄養失調の状況だったのだ。

ま、我が家の子となって16日目となったらもう堂々としたものである。
(かなり生きることに貪欲とも言える)

お友達の大きさ、抜いちゃったね。お腹ポンポンだよ?笑

くるみちゃんはご飯が終わったらある程度、床でお散歩をしてもらってケージへと帰した。
そうしたら、お友達ちゃんと遊んだ後で一緒に可愛らしくねんねしてしまった。
良かった、良かった。成長している。

一歩一歩大人になっていく仔ねこちゃん。
あっという間に可愛らしい時期は過ぎちゃうんだよなー
大人になっても可愛いけど。

出したら、これ。おっきくなってもやるのか?

手のひらサイズでしかなかった仔猫がこんなに・・・汗
まだ我が家の子となって16日目とは先程書いてはいるが、ミルク飲ませて離乳食食べさせているうちに、保護してから9日目でジャスト2倍、で、それから更に1週間経ったこの日にはそこから1.5倍とものすごい勢いでデカくなっております。(横綱体型にならない事を切に願うじーなであった。)

そこ、本当に重要。嘘じゃなく7日とかそこらで体長が大きくなるの?!

典型的な幼児体型。あんよがー短いー

頭ばかり大きかった子が、今や立派に(?)幼児体型しておりまして、お腹がポンポンでございます。
良かった、良かった、栄養失調の状態から脱却した模様だ。

まずは次の日に病院だな。ムシムシ退治に。

にゃんモナイト現る!

うんうん、この日から本当に毛繕いが上手にできるようになったぞー
(お尻ばっちぃのが綺麗になっている)
様子を見てコットンは片付けよう。

あらら、日中はお友達と遊んだままねんねしちゃったのかー
にゃんモナイトも上手になったね。成長してるよー(感無量 涙)

それじゃ、キャリーの準備だけしてくるみちゃん、おやすみー

注射の後なので一日中安静にしておいて良かった。いつもより元気がない。

さてさて、一夜明けて、うちの子のかかりつけのドクターの元へ!
初めての車の中はどうかな?

「にゃおーー!みぃゃおー!(ねこ語話す余裕もなさげ)」

と、まあ、ねこちゃんにはままある話ですな。
通訳するなら:いやー!出してー!降りるー!
てなところでしょうか。

初めての病院にてワクチンプラス虫の治療でお注射がキラリ。
くるみちゃん、腰引けてます。
いい子で打たれたけどお目目うるうるしてるのだ。(塗り薬は楽チン♪)
しかし、ドクターからも普通の子並みに追いついてきたとお墨付きを得られてパパさんもママも安心。ただ、大きく育っても小さいサイズかもしれないし、発育不良による何らかの後遺症はあるかもしれないと言われた。だが、そこは這い上がったくるみちゃんの生命力に期待しようということだ。

そっか、後遺症か・・・
ママは成長日記をつけていて良かったと思った。異常があったらドクターに示せる。

今となっては、ママ自身が日誌をつけなければならないのであるが、そこはズボラなママだった。



_________ 続く。




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