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働かなかった2021年、そして…。

2021年は1年丸ごと、まったく働かなかった。

一昨年12月から休職、3月に退職、それからずっと無職。以来、いっさい働いていない。

社会的に危機的状況(30歳・独身・無職)なのに、
お金もないのに、
友達も少ないのに、
特別なスキルもないのに、

意外にも、楽しいことがたくさんあった。

家にいることが増え、家事をするようになった。洗濯・掃除・料理、どれもが思ったより楽しくて、バタバタしているうちに1日が終わり、悩んでいる時間は少なかった。「思えば、昔から家の中で色々やるのが好きだもんな」と気がついた。

すてきな方のお誘いで人生で初めてマルシェに出店。自分の名刺を作ってお客様に渡したり、出店者の方々と交流するなかで「私は別に人が苦手な訳じゃない」こと知った。

30歳にして初めて家を出て、同棲を始めた。環境が変わり体調を崩したこともあったが、慣れてからは自分なりの楽しみを見つけられた。「私って昔から、どこでも”好きなもの”を見つけられる所あるんだよな」と思い出した。

休職して退職する段階のころは、周囲に平然を装っていたけれど、実はかなり傷ついていた。『凪のお暇』(©︎コナリミサト,秋田書店)みたいに、空気を読み続けると息が吸えなくなる。ある日突然限界がきて、自分が一番驚いた。

それからは…人が怖くて、会社が怖くて、仕事が怖くて。

同時に、多くの人が”普通に”できる「毎日会社に行くこと」ができない自分が情けなくて…。

不安や恐怖は消えないけど、でも、毎日がなんだか楽しい。2021年はそんな1年だった。

働いていなくても人生は楽しめる。
好きなものは自分で見つけられる。
自分にはそういう力が元々備わっている。

極論、自分でいるだけでいいという…大きな発見をした。

これは私だけでなく、人間誰もが持っている能力なのだと思う。

もし今「働いていない」とか「働けない」などの状況にいる人も、自分のそういう能力に気づいて、自分を責めず焦らず、ある種のん気に過ごしてみたらいいんじゃないかな。

働いていないからできること、気づくことがいっぱいある。

2022年はこの感じをそのままに、新しいことにチャレンジしたいと思っている。

すごく怖いし、今までの私だったら絶対にやらないけど(なんなら仕事も絶対に辞められないタイプだったけど)、やってみてダメだったら他のことをやればいいと思っている。やりたいこと自体、たくさんあるしね。

もちろん、noteも書き続けていく。私そのものを、そのまま書いて。

2022年、誰もが良い年になりますよう。軽やかに。

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