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イチゴ産地の担当者が集まる会議に潜入!競いながらも安定供給のために協力しています。

こんにちは。広報部note編集部員Nです。

旬の青果物を追いかけていると一年はあっという間…な気がしますが、今年もイチゴの季節がやってきました。昨年のnoteイチゴの回では「いちご主産県情報交換会」の各県担当さんに注目のイチゴを教えてもらいました。みなさんは何種類のイチゴを楽しみましたか?

―ところで、「イチゴシュサンケンジョウホウコウカンカイ」って何?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。というわけで、今回はいちご主産県情報交換会について紹介したいと思います。

各産地で栽培されたイチゴはJAから市場に出荷され、スーパーや青果店などへ卸されます。いちご主産県情報交換会は、東京・大田市場にイチゴを出荷する主要産地が、生産や販売、流通の課題などについて情報共有し、安定した出荷や国産イチゴの消費拡大を目的に、平成17年から開催されています。10月から5月の出荷シーズンにかけて、JA静岡経済連、JAあいち経済連、JA熊本経済連、JAさが、全農からは宮城県本部、栃木県本部、茨城県本部、福岡県本部、長崎県本部の販売担当が月一回集まり、情報交換しています。
情報交換会が行われる「JA全農東京園芸情報センター」にお邪魔しました。

大田市場の事務棟にあるJA全農東京園芸情報センターには、大田市場に出荷している全農県本部の東京営業所や事務所があり、販売担当が駐在しています。日々の販売について市場と情報交換したり、消費動向の調査、また経済連や県JAなども含めた産地間で情報共有し、旬の時期に産地が連携して販促イベントを開催したりしています。

情報交換会では、出荷先の卸売会社になる東京青果と東京荏原青果の担当さんをお呼びして、各産地の生産や出荷状況のこと、市場での販売状況、今後の展開などについて、お互いに報告しています。

昨年12月23日に開催された第3回(写真)では、「前進出荷が続いたため、前年の同時期を上回る出荷量になった」「降雪や寒さの影響で生育が例年よりも遅れている」「早期作のピークも終盤になり、小玉傾向で微減。普通作はピークを迎えている」「年末年始は大玉中心に少ない出荷となりそう」―などなど、各産地の生育状況や、需要期の年末年始に向けた出荷見込み数量など、各担当から情報をつなぎました。市場の担当さんからは仲卸業者や量販店からの要望、売り場の動きなどについて、意見がありました。

今年1月の情報交換会は、各産地の天候の影響や、1番果・2番果の生育状況などを伝えました。

なぜこんなことをしているか?青果物は天候や自然災害などに左右されることが多く、毎年変わる気象に対応しながら、生産者の皆さんは日々栽培に取り組んでいます。片や市場では、2週間以上先の売り場のことを量販店のバイヤーさんらと商談しています。消費者の皆さんに新鮮な青果物を安定的に届けるためにも、産地と市場が情報共有し、協力して販売する必要があるからです。

イチゴの品質もチェック!

1月から3月開催の情報交換会では、イチゴの品質向上を目的に品質査定も実施しています。

品質査定では各県が市場に出荷しているイチゴの中心階級を持ち寄り、イチゴの色や玉ぞろい、傷みの有無、糖度、食味をチェックしています。食味検査については、センターにいる職員にも協力してもらいます。集計した結果は担当者みんなで共有します。

主要産地が合同で国産イチゴをPR

情報交換会では「国産イチゴの消費拡大を!」と、店頭でのPR販売や全農の直営飲食店舗「みのりみのる」でのフェア開催など、合同で販売促進に取り組んでいます。また、「全農日本ミックスダブルスカーリング選手権大会」に出場する選手のみなさんのエネルギー補給などにイチゴを提供し、「ニッポンの食」を通じたサポートにも協力しています。

いちご主産県情報交換会のほかにも、昨年のnote梨の回で注目の梨を教えてもらった「なし主産県情報交換会」をはじめ、野菜ではトマトやナス、アスパラなどの品目で、主要産地と市場との情報交換や国産青果物の消費推進、食べ方提案などを行っています。

これから、産地での取り組みや市場などの青果流通の現場も、レポートしていきたいと思います。

*いちご主産県情報交換会からのお知らせです*

全農直営飲食店舗「みのりみのる」でイチゴフェアを開催!

3月7日(月)から21日(月・祝)まで、全農の直営飲食店舗「みのりみのる」10店舗でイチゴフェアを開催します。各県のブランドイチゴを使ったパフェやスムージー、フルーツサンドなどを提供します。今が旬のイチゴを楽しんでください。

実施店舗と登場イチゴはこちら!
北海道:みのるダイニング札幌店/とちあいか(栃木県)
宮城県:グリルみのる&みのりカフェエスパル仙台/もういっこ(宮城県)東京都:みのりカフェ三越銀座店/いばらキッス(茨城県)
    みのる食堂三越銀座店/とちあいか(栃木県)
広島県:みのりカフェエキエ広島/博多あまおう(福岡県)
福岡県:みのりカフェアミュプラザ博多店&みのりカフェ福岡パルコ店/博多あまおう(福岡県)
佐賀県:みのりカフェ季楽(きら)コムボックス佐賀駅前店/いちごさん(佐賀県)
熊本県:みのる食堂アミュプラザくまもと店/ゆうべに、恋みのり(熊本県)
※登場するイチゴの特徴は、アソートケース販売のエントリーイチゴ紹介をご覧ください。

期間:令和4年3月7日(月)~21日(月)
店舗:10店舗
みのりみのるプロジェクト https://www.minoriminoru.jp/

今年も開催します!アソートケース販売(※今年度は終了しました)

毎年恒例の合同販促を今年は2月5日(土)に、澤光青果湘南テラスモール店さんで開催します。11品種のブランドイチゴから、ランダムに4パックを詰め合わせたアソートケースを販売。実は…このアソートケース、いちご主産県担当のみんなが集まって一箱一箱セッティングしています。組み合わせはさまざまなので、どのイチゴと出合えるか、お楽しみに!購入された方には、各県オリジナルノベルティのプレゼントもあります。

ちなみに、昨年の実施店舗ではこんな感じで店頭に登場していました。

今年のエントリーは…

とちおとめ(茨城県、愛知県)
国内生産量No.1。酸味と甘みのバランスがとれた、爽やかな後味が特徴です。シーズンを通して安定したおいしさがあります。 

とちあいか(栃木県)
大粒でジューシー、キワだつ甘さ!みんなに愛されるニューフェイス。 

博多あまおう(福岡県)
あかい、まるい、おおきい、うまいの4拍子そろった大粒イチゴ。甘酸っぱさもあり、バランスのとれた食味です。 

もういっこ(宮城県)
大粒で、糖酸度のバランスがよく、すっきりとした甘さが魅力です。 

紅ほっぺ(静岡県)
ジューシーでコクがあり、甘みと酸味のバランスがとれた品種。中まで赤く、ぎっしりとうま味がつまっています。 

ゆうべに(熊本県)
フレッシュな果汁と芳醇な香りが人気の、熊本県オリジナル品種です。 

ゆめのか
(愛知県、長崎県)
果汁をたっぷり含み、甘くてほどよい酸味があります。果皮がかたいため、日持ちします。 

いばらキッス(茨城県)
濃厚な甘さが口いっぱいに広がり、果汁がたっぷりな茨城県オリジナル品種。 

いちごさん(佐賀県)
あふれる果汁、中まで赤く、華やかな味わいが特徴です。 

にこにこベリー(宮城県)
さわやかな甘さと赤い果肉の宮城県オリジナル品種です。 

恋みのり(熊本県)
果肉はかためで、酸味はおだやか。丸みのあるかわいらしい三角形がポイントです。 

お近くの方はお買い物のついでに、ぜひお立ち寄りください。

「#いちごキュン!まつり」
日時:令和4年2月5日(土)10:00~17:00(売り切れ次第、終了)
場所:澤光青果湘南テラスモール店(神奈川県藤沢市辻堂神台1-3-1)