手羽元、手羽先…、手羽中って何～？！鶏のプロにゼロから教えてもらいました！
こんにちは、全農広報部note編集部員Nです。さて。昨年から「いかにタンパク質をとるか」をテーマとしていまして、鶏肉を買う機会も増えました（でも相変わらず筋トレはしていない…）。そこで、ふと疑問に思ったのです。
手羽元、手羽先…、手羽中ってどこ？？？
レシピ本には「手羽元〇本」と書いてあるので素直に買っていますが、わかっているようでイマイチよくわからない…。全農グループで鶏肉といえば…全農チキンフーズ！というわけで、全農チキンフーズの3人の営業担当さんに聞いてみました。
鶏の羽の部分＝手羽元＋手羽先
手羽先＝手羽中＋チップ！？？
全農チキンフーズチーム：まずはこちらが鶏肉の部位になります。
全農チキンフーズチーム：手羽元と手羽先は鶏の羽の部分で、一羽の鶏に２本ずつあります。
全農チキンフーズチーム：付け根の方が手羽元、関節から羽先までが手羽先として、店頭に並びます。
全農チキンフーズチーム：そして手羽先の先端部分（チップ）をはずしたものが「手羽中」です。
部員N：ここが…手羽中！なんとなく手羽中はどこなのかな？？手羽元・手羽中・手羽先とつながっているのかな？（そしたら関節は3つになるのか？？）とか思っていました。
全農チキンフーズチーム：手羽中には骨が２本ありますが、骨に沿って２つに割ったものが「手羽中半割」や「手羽中ハーフ」「スペアリブ」いった名称で店頭に並んでいます。
部員N：我が家ではあまり手羽中半割が登場しなかったのですが、手羽中を分けたものだったのですね。広報部内で話していたら、半割でも太い方と細い方、好みが分かれるようでした。
全農チキンフーズチーム：骨の太い方はお肉が多くついていて、細い方は皮がついています。太い派、細い派、お好みは人それぞれのようですね。この半割、手羽先を切り分けることでご自宅でも作ることができますよ。
全農チキンフーズチーム：関節を確認して、ボコッとしている間を切るのがポイントです。手羽中には２本骨があるので、骨の間を切っていきます。キッチンバサミを使ってもOKです。
部員N：おぉ～。硬いのかな？と思いましたが、案外ハサミでも切れるものなんですね。関節を見極めるにはまだまだ修行が必要ですが、思っていたよりも簡単にできました！半割にすると骨が一本なので食べやすくなりますね。
全農チキンフーズチーム：半割は手作業で作っているのですが工場での加工が間に合わず、お店によっては精肉売り場に並んでいない場合もあります。そんなときは、手羽先や手羽中から簡単に作ることができますよ。
部員N ところでこのチップ部分。手羽先揚げを食べる時も残してしまいますが…
全農チキンフーズチーム：チップ部分にも骨やコラーゲンがあるので、スープのベースをとったり、炊き込みごはんに一緒に入れてもらったりしてもいいですよ。
チップ活用レシピ「スープベース」を作ろう
そのままスープに！煮物やカレーにもＯＫ！
材料
●チップ・・・10～20本 ●水・・・ 1,000mL
●酒・・・大さじ3 ●長ネギ(青い部分)・・・1～2本分
作り方
鍋にすべての材料を入れ、沸騰させる。弱火にし、アクを取りながら1時間程度煮る。最後にザルでこして完成
全農チキンフーズチーム：材料を煮込むだけなので簡単にできます。
部員N：スープのだし！鶏ガラスープとなるとちょっと大変そうだな…と思いますが、チップだと手軽にできそうです。しかも材料を煮込むだけ！最高じゃないですか～
お子さまにも人気！チューリップ手羽の作り方
全農チキンフーズチーム：手羽先といえば、せっかくなのでチューリップの作り方もご紹介します。手羽元で作ることもできます。
部員N：これをマスターすると…、さらに食べやすい唐揚げが作れちゃいますね！見栄えもいいのでパーティー料理にもぴったりです。
部位別の特徴は…？？
部員N：ところで部位によっておすすめの料理や調理法はあるのでしょうか？
全農チキンフーズチーム：手羽先と手羽元は骨が付いている部位でうま味成分が強く、ほどよい脂肪とコクもあります。手羽先はコラーゲンも豊富です。唐揚げはもちろん、うま味が強いので鍋物におすすめです。手羽先、手羽中はグリルで焼くのも手軽でいいですよ。
部員N：骨からうま味が出るから煮込み系がいいのですね！たしかに、酢で煮る場合も手羽元がよく使われています。手羽先はやっぱり唐揚げですかね～（ビールを思い浮かべる…）
全農チキンフーズチーム：手羽中はオーブン焼きにしたりパエリアにしたり。手羽先も定番・唐揚げはもちろん、サムゲタン風スープも手軽でおすすめです。
部員N：唐揚げのほかにも、いろいろな料理に使えるのですね！レシピもありがとうございます（レシピは後ほどご紹介！）。
全農チキンフーズチーム：ちなみに、定番のもも肉は１羽から２枚、ビタミンB1が豊富で、運動量の多い筋肉の部分なので、味にコクがあります。唐揚げや照り焼き、ソテーとなんでもOKです。
むね肉も１羽から２枚、高タンパク質・低脂質、味は淡白ですが、うま味成分がしっかりあるほか、イミダゾールジペプチドが含まれ疲労軽減効果などもあります。唐揚げや鶏ハムにおすすめです。一口大に切ったむね肉を沸騰したお湯に入れて、火を止めて４〜５分で完成。簡単にできますよ。
部員N：むね肉1枚買って調理するとなると、ちょっと面倒だな…と尻込みしていましたが、一口大のむね肉で作れるのであれば挑戦してみようと思います！
全農チキンフーズチーム：そして筋トレといえば、ササミ。むね肉の下に隠れているお肉で、むね肉と同じく高タンパク、低脂質で、1羽に2本あります。ちょっと開いて、フライにするとおいしいですね。バンバンジーやササミカツにおすすめです。
部員N：ほほう…。ところでみなさんはどんな鶏肉料理がお好きなのですか？
全農チキンフーズチーム：（3人一緒に）唐揚げですね。
部員N：か、唐揚げ～～！！！それは…間違いない。わたしも大好きです（特に唐揚げ×ビールが）。でも自宅で作るのは面倒で…油の処理とか…。
全農チキンフーズチーム：最近は揚げ焼きでもよく作られていますね。揚げ機能のあるオーブンを活用してもいいと思いますよ。
部員N：そうなのですね！では、次回はぜひ…唐揚げ談義でお願いします！
今日は、全農チキンフーズのお三方、ありがとうございました。部位ごとに使い分けなくちゃいけないのかな？と思っていましたが、難しいことは考えず、鶏肉はどんな料理でもおいしく食べられるオールラウンダーだということがわかりました。これからもいろいろな鶏肉料理を楽しみたいと思います。
全農チキンフーズとは
JAグループの鶏肉販売を担う全農チキンフーズ株式会社は、量販店や食肉専門店を通じて「JAチキン」を全国の消費者や海外にお届けしています。生産・製造は宮崎くみあいチキンフーズ・鹿児島くみあいチキンフーズ、住田フーズ、中食・外食卸販売はアサヒブロイラーが担うなど、グループ会社とともに、鶏の飼育から鶏肉の処理加工、販売まで一貫して行っているのが大きな特徴です。
公式サイトでは鶏肉情報やレシピを紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
サムネイル画像
「チキンくんファミリーと手羽先揚げ」
Model：（左から）あさひチキンちゃん、宮崎チキンちゃん、チキンくん、鹿児島チキンどん、住田チキンくん（みんなカワイイ！！）
せっかくなので…全農チキンフーズに教えてもらった手羽先レシピを大公開！
手羽中半割と彩り野菜のオーブン焼き
彩り豊かな野菜と共に風味豊かなパーティー料理
材料（4人前）
●手羽先・・・6本 ●パプリカ・・・1/2個 ●ジャガイモ・・・２個
●アスパラ・・・3本 ●カボチャ・・・1/2個 ●ミニトマト・・・10個
Ａオリーブオイル・・・大さじ4 Ａ塩・・・小さじ1
Ａブラックペッパー・・・大さじ1
●ニンニク・・・１片
作り方
1．手羽先のチップを落とし、骨と骨の間をカットして、手羽中半割を作る
2．パプリカ、ジャガイモ、アスパラ、カボチャを一口大にカットする
3．ニンニクはスライスする
4．ボウルに１・２とＡを入れ、全体的に味をなじませる
5．耐熱皿に４を入れ、ニンニク、ミニトマトをのせる
6．200℃に余熱したオーブンで約40～50分焼く
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おうちにある身近な調味料で華やかなパーティー料理ができあがります♪
ローズマリーをからめるとより本格的な味になります。
手羽中半割のパエリア
手羽先を使った豪華メニュー！家族みんなで楽しめます
材料（2～3人前）
●手羽先・・・5本 ●玉ネギ・・・中1/4個 ●ニンニク・・・2片
●ホールトマト缶・・・1/2缶 ●アサリ・・・150g ●パプリカ(赤・黄)・・・各1/2個
●米(とがない)・・・1合 ●水・・・600ml ●サフラン(あれば)・・・適量
●塩・・・小さじ1 ●オリーブ油・・・適量 ●塩コショウ・・・適量
●イタリアンパセリ・・・適量
作り方
1．玉ネギ、ニンニクはみじん切りに、パプリカは縦に細切りにする
2．アサリは砂抜きする
3．手羽先をカットし、手羽中半割とチップにする。手羽中半割に塩コショウし、下味をつける
4．フライパンにオリーブ油をひき、玉ネギ・ニンニクを入れ、玉ネギが透明になるまで炒める（中火）
5．トマト缶を加え、トマトをつぶしながら、水分がなくなるまで煮詰める（中火）。焦げないよう注意
6．チップ、アサリ、水、塩、サフランを入れ強火にかけ、ひと煮立ちしたらチップとアサリを取り出す
7．米をパラパラと入れ、取り出したアサリを米の上にのせる
8．強火で5分→弱火で12分かけて炊く。フライパンの蓋はなくてOK
9．米を炊いている間、別のフライパンで手羽中半割とパプリカを焼く。皮がパリッとするまで焼くのがオススメ
10．米が炊けたら、焼いた手羽中半割とパプリカを並べる。数秒強火にし、おこげを作る
11．最後にイタリアンパセリを飾り、完成
memo
魚介のイメージが強いパエリアですが、鶏肉を使うことで手軽で経済的に！
手羽中半割にカットせず、手羽先のまま調理も◎
手羽先の甘辛揚げ
鼻から抜けるブラックペッパーが食欲をそそる一品
材料
●手羽先・・・10本 ●米粉・・・60g ●片栗粉・・・60g
●ブラックペッパー・・・お好み
（かけだれ）
●ニンニク・・・小さじ1 ●ショウガ・・・小さじ1 ●料理酒・・・大さじ2
●みりん・・・小さじ1 ●しょうゆ・・・大さじ3 ●砂糖・・・ひとつまみ
作り方
1． 1：1の割合で混ぜた米粉・片栗粉を満遍なくまぶす
2．170℃の油で2分程度揚げる。バットに取りだし2分放置し、次は200℃の油で2分程度揚げる
3. タレを混ぜ合わせて電子レンジで40秒加熱
4. タレをかけてコショウをまぶす
memo
米粉と片栗粉をブレンドすることでサクサクに仕上がります。
とろ〜りチーズ手羽餃子
ちょっぴりぜいたくなおつまみメニュー
材料（2人前）
●手羽先・・・10本
Ａしょうゆ・・・小さじ１ Ａ酒・・・大さじ１
Ａ塩・・・少々 Ａコショウ・・・少々
●豚ひき肉・・・100ｇ ●塩・・・小さじ１
Ｂキャベツ・・・1/8個 Ｂショウガ・・・２片 Ｂニンニク・・・１片
Ｃしょうゆ・・・小さじ2 Ｃ砂糖・・・小さじ1 Ｃピザ用チーズ・・・20ｇ
作り方
1．手羽先の付け根部分から骨に沿ってキッチンばさみで切れ目を入れる
2．2本の骨を回しながら肉から外す
3．骨を抜いた手羽先にＡの調味料をもみこみ、冷蔵庫で１時間寝かせる
4．Ｂをみじん切りにする
5．ボウルに豚ひき肉、塩を入れて混ぜ、粘り気がでたらＢ，Ｃを入れ混ぜる
6．下味をつけた手羽先に肉ダネを詰め（8分目程度）、つまようじで口を閉じる
7．フライパンに油を熱し、手羽先を並べ中火で両面こんがり焼く
8．焼き色が付いたら蓋をし、火が通るまで焼く
memo
餃子のタネの代わりにプロセスチーズや明太子を詰めてもとってもおいしいです◎
手羽先チューリップの唐揚げ
おつまみはもちろん、お弁当にぴったり！
材料（3人前）
●手羽先・・・15本 ●米粉・・・90g ●片栗粉・・・90ｇ
Aニンニク・・・小さじ1 Aショウガ・・・小さじ1 A料理酒・・・大さじ3
Aしょうゆ・・・大さじ2 Aごま油・・・小さじ1
作り方
1. 手羽先をチューリップにし（※チューリップの作り方動画参照）、調味液（A）につけ、30分程寝かせる
2. １：1の割合で混ぜた米粉・片栗粉を満遍なくまぶす
3. 170℃の油で2分程度揚げる。バットに取り出し、2分程置く。その後、200℃の油で2分程度揚げる
memo
食べにくい手羽先ですが、ひと手間加えることで食べやすくなるとともに特別感が出ます。
参鶏湯（サムゲタン）風スープ
あの韓国料理をおうちで簡単に！
材料（2～3人前）
●手羽先・・・7～8本 ●米・・・大さじ1 ●長ネギ(白い部分)・・・10㎝程度
●水・・・800mL ●酒・・・大さじ2 ●ニンニク・・・大さじ1
●ショウガ・・・大さじ1
☆食塩・・・小さじ2 ☆コショウ・・・少々
最後にお好みで白ゴマや小ネギを入れてもＯＫ！
作り方
1. ニンニク、ショウガをすりおろし、長ネギを10cm程度にカットする。米は軽く洗う
2. 具材をすべて鍋に入れ蓋をして、火にかけ沸騰させる、中火で50分程度煮込む
3. 灰汁を取り除きつつ、調味料☆を加え、さらに10分煮込む
チップ活用レシピ「炊き込みごはん」
手羽先をカットした後のチップも、捨てずにだしを取って活用！！
材料（3～4人前）
●米・・・2合 ●水・・・適量 ●手羽先・・・3本
●シイタケ・・・2個 ●ニンジン・・・10g ●生姜チューブ・・・5ｇ
●顆粒だしの素・・・小さじ2 ●しょうゆ・・・大さじ2
●酒・・・大さじ2
作り方
1．手羽先は骨を抜き、手羽中とチップに分ける。シイタケ、ニンジンを細切りにする
2．米を研ぎ、炊飯釜に具材と調味料を全て入れる
3．2合のメモリまで水を入れ、軽く混ぜる。炊飯器で炊く
4．炊きあがり後、チップを取り除き、全体を混ぜて盛付したら完成
memo
冷蔵庫に残っている野菜の消化にも！お好み具材でお試しください。
チップからも鶏出汁がでるので鶏のうま味をより感じられる一品です。
おまけ
レシピの鶏肉料理、おいしそう！でも自分ではあまり料理しないな…と言う人には、全農チキンフーズのグループ会社・アサヒブロイラーで焼き鳥や鶏総菜を販売しているので、チェックしてみてくださいね。ちなみにサムネイル画像の手羽先揚げは、アサブロ直営店「麻布あさひ」でゲットしました。撮影後はおいしくいただきました。