マガジンのカバー画像

仏教・瞑想

39
仏教や瞑想についての記事です
運営しているクリエイター

記事一覧

恋人を分析する 罪と恥 瞑想の臨床心理学

 経験から得られた知が欲しい。恋人が瞑想やポリヴェーガル理論を実践しているので、パーソナ…

げんにび
1日前
19

世界はずっと新しい 無常という鍵

 レディ・サヤドーという人の本がネットで無料で読めたので、昨日と今日と読んでいた。探せば…

げんにび
7日前
25

自我の存在証明 なぜこんなに生きづらいのか

 「自我」というのは存在しない。脳科学者に聞いてもそう言うだろうし、社会心理学者に聞いて…

げんにび
9日前
30

仏教における「疑い」について 瞑想のある種の困難さ

 最近、唯識仏教の勉強をしているんだけれど、「根本煩悩」の中に「疑」がある。僕も思い当た…

げんにび
2週間前
16

虚無主義を徹底化する

一番端的に虚無主義を表している言葉はこれだと思う。  シオランという作家は冷めたところが…

げんにび
2週間前
26

最近フォロワーが増えてきた まなざし

 僕は人より自意識過剰なので人より余計に気にしてしまうが、フォロワーが増えると書きたいこ…

げんにび
3週間前
68

自己責任! 種まき

 弱者男性という言葉が人口に膾炙してから、強者と思われる男性が弱者に言及することが増えた気がする。大体「甘えるな」「みんなしんどいぞ」と言っている。  「今この自分」が、どのような因果でここにいるのかはよく分からない。自分で作った原因もあるだろうし、他者や環境が原因のこともあると思う。ネグレクトされてもたくましく生きている人を知っているし、特に家庭環境が悪いわけでもないのに水商売でぶらぶらしている人も知っている。「今この自分」を作った原因なんて誰も分からないと思う。  「

ニヒリズムと時間と仏教

 日本で現在読める思想書はだいぶ読んだと思うけれど、虚無主義と真正面から取っ組み合ってる…

げんにび
5か月前
33

神経道路 自由 「見る」こと

 草が生い茂る山の中で、獣がよくとおる場所は「獣道」になる。じゃあ道路は「人道」だろう。…

げんにび
4か月前
16

自己治療仮説 パスカル 四聖諦

 釈迦は「医王」とも呼ばれる。凡夫は心の病気だからだ。  不安や欲望といった情動は、遺伝…

げんにび
3か月前
21

自己と世界と執着と空性

 自分の体験と坊さんの本を読む限りでの理論をまとめたい  自我というのは「執着」の塊であ…

げんにび
3か月前
23

留まりつつ流れる時間 今=今

 時間って不思議だ。  中村天風という自己啓発家の本がトイレに置いてあるので、たまに読む…

げんにび
3か月前
8

仏教は正気である

 宗教って全部狂ってると思う。僕は自閉症だから一人が好きなんだけれど、集団で狂うというや…

げんにび
3か月前
21

三昧について よく生きる秘訣

 仏教に三昧という言葉がある。インドの言葉でサマーディという。ヒンドゥー教の方では悟りをサマーディというらしいが、仏教では集中力のことを言う。サマーディを中国人が音訳して三昧になったんだろう。  三昧ってなんとなくめでたい感じがする。読書三昧とか、寿司三昧とか。この三昧というのは、よく生きる「秘訣」のように思う。禅では三昧のことを「成りきる」と訳すが、すごくうまい。  恋人が、試験はどうじゃろか、受かるじゃろか、と心配ばっかりしているんだけれど、勉強の時は勉強三昧で良い。