マガジンのカバー画像

金熊賞全部みる

17
ベルリン国際映画祭の最高賞・金熊賞の論評です。
運営しているクリエイター

記事一覧

ヤスミラ・ジュバニッチ監督『サラエボの花』ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が残した傷…

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 大…

ピエル・パオロ・パゾリーニ監督『カンタベリー物語』ブラックユーモア満載の奇想天外…

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 『…

ナダヴ・ラピド監督『シノニムズ』彷徨う移民男性

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 吉原 隣の芝は…

アルネ・マットソン監督『春の悶え』スウェーデンの隠れた名作

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 北林 都会っ子…

チャン・イーモウ監督『紅いコーリャン』情熱的な紅が印象的な中国映画

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 とにかく…

アン・リー監督『ウェデング・バンケット』ゲイとしての生き方、そして父親

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 ゲイカッ…

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督『ベロニカ・フォスのあこがれ』忘れ去られた女優のすべて

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 ファスビンダー作品はこれが初めてです。故にちょっとついていけないところもありましたが、白黒の画面が美しく、独特な演出もよかったです。 戦前に大女優だったベロニカ・フォス、彼女の辿る数奇な運命をたまたま会った記者の視点で描いています。 『サンセット大通り』を引き合いに出す方が多いようですが、まさにドイツ版『サンセット大通り』。過去の栄光にしがみつく女優を危なっかしく描いています

ポール・グリーングラス監督『ブラディ・サンデー』実際の事件をドキュメンタリックに…

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 素晴らし…

ミロス・フォアマン監督『ラリー・フリント』ポルノ業界の王者を描いた実録ドラマ

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 生涯ベス…

ジョゼ・パジーリャ監督『エリート・スクワッド』ブラジルの社会派アクション

<作品情報> <作品評価> 50点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 「これが…

アンドレ・カイヤット監督『裁きは終りぬ』陪審員ものの金字塔!

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 優れた作…

クロード・シャブロル監督『いとこ同志』ガリ勉vs放蕩人

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 なかなか…

ジェームズ・アルガー監督『ビーバーバレーで』ディズニー制作の貴重なドキュメンタリ…

<作品情報> <作品評価> 55点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 ビーバー…

タヴィアーニ兄弟監督『塀の中のジュリアス・シーザー』牢獄の中で繰り広げられる現実と虚構

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 ブルータスを演じたサルバトーレ・ストリアノは本当に刑務所に収容されていた人物で、マッテオ・ガローネ『ゴモラ』で映画デビュー、最近では『ノスタルジア』にも出演していたというそうです。 うーん、物足りない。本作の受賞は大番狂わせと言われ、マイク・リー率いる審査委員は「保守的だ」と批判された。確かに設定以上のものがあまりない映画でした。なにより『父 パードレ・パドローネ』『グッドモ