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金獅子賞全部みる

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ヴェネツィア国際映画祭の最高賞・金獅子賞の論評です。
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記事一覧

ロバート・アルトマン監督『ショート・カッツ』全てが繋がっていく群像劇

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 長…

ラヴ・ディアス監督『立ち去った女』4時間弱の復讐劇

<作品情報> <作品評価> 90点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 あ…

オードレイ・ディヴァン監督『あのこと』臨まぬ妊娠をした学生の12週間

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 徹…

ローラ・ポイトラス監督『美と殺戮のすべて』闘い続ける写真家

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 非…

ニール・ジョーダン監督『マイケル・コリンズ』アイルランドの英雄

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 よ…

アン・リー監督『ラスト、コーション』上海を舞台としたラブサスペンス

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 アン・リ…

ミルチョ・マンチェフスキー監督『ビフォア・ザ・レイン』突如現われたマケドニアの才能

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 「言葉」「顔」「写真」の三つの章からなるオムニバス…ではなくそれぞれが微妙に、かつしっかりと繋がっています。端的に言うと最初と最後が同じシーンになり円環構造になっています。 三つの「愛する者の死」を描くが、一概に愛といってもそれぞれ異なります。男女に芽生えつつある愛、離婚を切り出した直後の愛、血縁者という愛…それぞれが様々な人に影響を及ぼし悲劇がもたらされるのです。 マケドニ

アレクサンドル・ソクーロフ監督『ファウスト』ゲーテの古典を映像化

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 うーん、…

ルイ・マル監督『さよなら子供たち』ナチ占領下のフランス、子どもたち

<作品情報> <作品評価> 85点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 北林 戦時中の…

ジャ・ジャンクー監督『長江哀歌』圧倒的な映像美で紡がれる叙事詩

<作品情報> <作品評価> 55点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 少し退屈…

アルフォンソ・キュアロン監督『ROMA/ローマ』アカデミー賞を争ったモノクロの名作

<作品情報> <作品評価> 95点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 素晴らし…

アニエス・ヴァルダ監督『冬の旅』彷徨う女がたどり着く先は…

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 素晴らし…

ホウ・シャオシェン監督『悲情城市』台湾を舞台にした一大叙事詩

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> クマガイ 人生…

ロイ・アンダーソン監督『さよなら、人類』ミニマルでシュールな北欧コメディ

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 初ロイ・アンダーソン。シュールなコントみたいで面白かったです。究極的にミニマルでオシャレ。特別好きな作家にはならなかったけどなかなか楽しめました。 全てスタジオでのセット撮影、マットペインティング(ハリウッド全盛の時代に使われた絵で建物や風景を描き撮影する方法)を用い、4年がかりで完成させた作品だけあり、こだわりが半端ないです。 原題は長くて「実存を省みる枝の上の鳩」という意