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ギターのある暮らし#3-1 ビンテージギターを買う

2ヵ月ほど練習して、ある日ふと気がつく。

何か、違う・・・

別に音が悪いわけじゃないんだけど。

他のギターを触ったことはないので、自分の持っているギターしか知らない。それなのに、なぜか、これ以上上手くならない気がして仕方がない。

そんな時、昔この諏訪地域でもギターが作られていたことを知る。
隣の塩尻市や松本市でギターづくりが盛んなのは知っていたけれど(日本一らしい)、諏訪と言えば、精密機器というようなイメージがほとんど。

どんな音がするんだろう?

興味が湧いた。
しかし、今はそのメーカーは存在しなかった。
街へ出た時に楽器屋さんへ寄ってみるが、名のある十数万円近いギターがズラッと並んでいて、弾かせてほしいなんて口が裂けても言えなかった。
目当てのメーカーはやはり置いていない。

たまたま、工房に寄ってくれた知人と話をしていて、
「欲しいメーカーのギターがあるんだけど、もっと弾けるようになってからの方がいいよね・・・」
と、つぶやくと、
「そうだね。」
という。そりゃそうだよね、ここにギターあるのに、大して弾けもしないのにもう一本なんて、必要ないよね。
お金に余裕があるわけでもないし。

いったんは気持ちを静めたのだけれど、
ネットでポロポロ見ていた中で、欲しかったメーカーの気になるギターを見つけてしまった。
あまり資料が残っていないメーカーだけれど音の評判はいい。

断言して言うけど、
ギターには全く詳しくない。
どんなメーカーのギターがあるかなんてこともよく知らない。
どういうギターがいくらくらいの相場なのかなんてことも、材質などもよく知らない。
絶対音感があるわけでもない。
そして、誰かに聴かせられるほど、大して弾けるわけでもない。

気になりだすと、その衝動を止められないのも私の悪い癖だけれど、昔から直感はいい方だ。滅多に引かないくじも当たることがある。

もちろん、名のあるギターやビンテージは高価なものが多い。
しかし、高価であれば、諦めもつくものである。

狙いのギターは2万8千円。(税込3万8百円)
なんと、初心者向きのリーズナブルビンテージ!
ただし、他サイトでこのメーカーはどうやら数千円単位で取引されるという事実。3万円は高いのかもしれない。

迷う。

実際に現物を見に行ければいいのだけれど、今のところ、そんな遠くへ行く用事はない。
ネットで楽器を買うというリスクを考えると、もしかしたら自分には手に負えない修理が必要になるかもしれないという不安。

迷う。

優柔不断な私は、若かりし頃に通っていたBARのママと
「迷った時はやめる」
と約束したことをいつも実行している。

迷っているならやめよう。

もっと弾けるようになったら、
好きなアーティストが使っているメーカーのギターをお金を貯めて買ったっていいじゃないか。
弾けるようになるまで定額貯金したら(年月かかり過ぎて)めっちゃ貯まりそうじゃん!



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