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実はラーマで育っていたらしい


少し前にマーガリンの「ラーマ」が2024年3月をもって終売するというニュースが話題になっていた。

1966年の生産開始から今日までの57年間、長きに渡り静岡の工場で丁寧に製造し、全国にお届けして参りました。しかしながら、大切に使い続けてきた機械も老朽化が進み、市場動向等も含めて検討した結果、家庭用マーガリンの製造・販売を終了することに致しました。

JOYL「ラーマ」ブランドサイトより


私にとってラーマは、マーガリンと聞いてすぐに思い浮かぶ馴染み深い存在。普段は別の銘柄を使用しているものの(おい)永遠に不滅だと思っていたので、先の知らせには驚くばかりだった。



しかし私よりもショックを受けていたのは母だった模様。

というのも彼女はラーマのヘビーユーザーなのだ。どうやらずっとラーマをリピートしているようなので、私も無意識に使ってきていたのだろう。そりゃあ、あのパッケージに親近感があるわけである。



先日帰省した際にトーストを食べようとして『あ、うちはラーマだったのか』と気づき、近くにいた母に「そういえば終売するみたいだね」と話しかける。すると間髪入れずに「そうなのよお」と悲痛な声を漏らしていた。ショックすぎてまだ1個使い切っていないのにもう1個買ってしまったらしい。その気持ち、わかるよ。終売まではまだ先だけど、とりあえず保護しておきたいよね。

彼女が言うには、「バター風味と銘打つマーガリンの中で1番バターっぽい」らしい。確かに改めて食べてみると、舌に乗ったときにクロワッサンやバタースティックを食べたような風味を感じる気がする。塩気もはっきりしつつ強すぎない。そして油分とのバランスも良い。

終売するなんてもったいないなあとトースト1枚で思ったのだから、母の心境たるやである。



*****

先の引用で市場動向について触れていたが、既にラーマはどこにでも売っているものではないらしい。

マーガリンの始祖的なイメージを持っていたため、「売場には少なくともラーマを置くべし」くらいの気概でみんな仕入れているのかと思っていた。しかし実情はというと、近隣のスーパーにはなく、ドラッグストア1店舗にしかないらしい。


最初からスーパーにないものをリピートすることはおそらくないので、販路が縮小していっていたのだろう。終売へのカウントダウンは知らぬ間に進んでいたということか……うーん、考えれば考えるほど寂しい。


私もバターらしさは重視するものの、最初に価格でふるいにかけていることもあり、ラーマがあるかどうかなんてまったく確認していなかった。なのでこれを機に確認してみようかな。そして運よく見つけられたら購入するつもり。

買ったところで終売の決定は覆るわけではない。しかし消え去ってしまう前に、いつの間にかうちに慣れ親しんでいた味を噛みしめておきたい。




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