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湘北よ今夜もありがとう

斜めがけのカバンをよく使っているのだが、体に沿わせたいのでストラップは短めにする派である。
わたしのダウンコートのフードはたっぷりダウンが使用されており、そのまわりにはフェイクファーがふんだんにあしらわれている、そんなかさばるフードを持ち合わせたコートを着ている己ではあるが、季節で着る服の厚みに合わせてストラップの長さを調整するような丁寧さは持ち合わせていない、するってえと何が起こるか、毎朝カバンを背負う時に首が締め付けられてとても苦しい瞬間がある、それはそれは辛い、その時はいつも、とても苦しい、と声に出して言う、顔もひしゃげているに違いない、かさばるフードを体をねじりにねじってうまいことストラップの穴からくぐらせ、はあ、と大きく息を吐くも束の間ダッシュで家を飛び出る、そんな朝を日々。
ストラップの長さ変えるの、めちゃくちゃめんどくさいねんなあ、寝てる間に小人がやっといてくれへんかなあ、頼むよ。

たちゆかんたちゆかんたちゆかん!と仕事中に思ったのでスラムダンクを見にいく、実は5回目である、4回目はさすがにちょっとはずかしくてここで内緒にしていたのだが5回目となると、もうなんか堂々と言うたらええやん、と思ったので言う、5回目です、今回もIMAX。
定時で仕事を飛び出し、電車に飛び乗り家に帰ってご飯を食べてなんと風呂まで入り厚着ノーブラで原付飛ばしてレイトショー、横のぱりっとしたサラリーマンと雲泥の差のビジュアルで観戦、今日も今日とて泣きに泣く、横のサラリーマンも泣きに泣いていた、明日からもお互いいい試合しましょうね、がんばれそう、スポーツマンですから。ちゃうけど。
帰って倒れ込んで寝るだけのスラムダンク、こりゃいいや、ありがとう。

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