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召しませしわくちゃ、スラムダンクを添えて

今の時期にぴったりな上着を持ち合わせていない、厚いか薄いかのどちらかである、どうしよう、と悩んだ結果2年ほど小さく丸めて袋に入れていた持ち運び可能なダウンを引っ張り出す、ゴミと見間違えるほどにしわくちゃであるが、家を出るまであと20分、なんとかなるか、と悪あがきのリネンスプレーをびやーとかけて、吊っておく、10分後、びしょびしょのシワシワのダウンがそこにかかっている、呆然とするがアイロンを出すのもめちゃくちゃめんどいので、ドライヤーをかけながら手で伸ばす、もちろん思ったように伸びない、しかしもう時間はないのでよれよれのそれを羽織って飛びだす、昨夜はカレー食うてへらへら怠けていたからその時にすりゃよかったのに、まあその時にもちろん頭は回ってないのでやむなし、俺にはよれよれぐらいがお似合いよ、なんつって、全然そんなこと思ってない、パリッとしたもんのほうが似合うに決まってる、誰だって。

何度も確かめる、2番。
今日はちゃんとした向きの電車に乗れた、明日も2番、と誓う。
熱こそないが喉が痛く、鼻と喉が繋がっているかんじがする、もともと副鼻腔炎をこじらせがちなのでその気配。
仕事が割と大事な時期なので絶対に倒れるわけにはいかない、多分今夜予約しているスラムダンク見に行かんほうがいい、とは思いつつも行かずにはいられない。
何回目かももうよくわからなくなっている。

調子があまり良くないが熱がないのでとりあえず就寝準備を完全にしてから劇場へ、家帰ったらすぐに寝るのさ。
顔面が痛くてなんだかふらふらではあったがもちろん最後まで見る、今日は試合中の三井寿の気持ちがよくわかる。

ヘロヘロで帰宅、薬を飲んで就寝。
夜中何度か汗だくで目が覚める、着替えること2回。
そんなタマじゃねえよな、と己に言い聞かせるが、どんなタマ?と思う。

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