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へっぽこぴーりーまんの 書紀~社会人の失敗体験記

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ぼくの きた みち つつみかくさない ありのまんま ナサケナサ ハズカシサモ トキハナッテ … これまでの社会人生活を失敗エピソードベースで書き綴っています。こんなアホなや… もっと読む
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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.9

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.9

冬の到来

新潟に赴任して1回目の冬はすぐにやってきた。
11月中旬になると、冬タイヤに交換。
その直後に、鉛色の空が広がり粉雪が舞い始めた。
長く続く曇天に、気持ちまでが重たくなってくる。

降り積もる雪

初雪は積もらないが、次第に雪の降る時間も長くなっていき雪は路面を埋め始めた。
ボクの住む中越地域は、そんなに大雪は降らないとされていた。
しかし、この年は違った。
12月に入ると、雪が深く積

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.7

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.7

海外工場訪問

品管の業務の1つとして、海外工場とのやりとり及び査察、是正という業務があった。
2社目は中国、フィリピン、マレーシアに生産拠点を持っていた。
品管に赴任してから半年くらい
ボクは現状視察の目的もあり、フィリピンの水筒生産工場に課長に随行することになった。

・技術的な用語・会話などは未だに理解が難しい。
・更にはあまり治安としては良くないとされるフィリピンの出張
・何となく馬の合わ

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.8

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.8

 

新潟の四季

新潟の四季は美しかった。雨が多いが、晴れた日はそのぶん多くの喜びを感じられる。
特に晴天の日の夕焼けがきれいで。
孤独ではあったが、空っぽになれる時間はたくさんあったように思う。

海辺をドライブして寂しさを紛らわせた。ドライブのあとは温泉に入った。
なにかの傷を癒やすように。

精神的な世界

何かにすがるようにボクは精神的、スピリチュアル世界の本に手を出していく。
なぜ自分

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.6

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.6

新潟編を書き出して

新潟編を書き出して思うこと。
実はかなりボクの中でも辛い出来事だったのかなということ。
これまで順調にスラスラ筆が進んでいたのだが、筆が進まないことも多い。

何が辛かったのか

・目撃者、仲間がいなかったこと
・コミュニケーションが取れなかったこと
・単純に寂しかったこと
・仕事がつまらなかったこと
・辛くて寂しいのに評価はされなかったこと

これらの項目が挙げられると思う

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.5

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.5

(→前編より)

分析係から、品質管理係へ

3ヶ月の分析係での業務を経て、ボクは品質管理係へと移ることになる。
気さくな係長の可部は退職。
品管はまた色んな人たちがおり、人材の宝庫だった。

1人1人ではそんなに悪い人はいないのかもしれない。
しかし特に人と人との橋渡しをする人材がいない。内向的な人の集団ということもあり、うまくコミュニケーションが図れなかった。
ボクが最初に与えられた業務は、安

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.4

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.4

単身赴任の帰省

新潟県と兵庫県姫路市との単身赴任。
会社からは、2週間に一度の帰省費が支給される。
必ず2週間に一度帰らないといけないわけではないのだが、何か帰省しないと全てが壊れるような気がして帰省をしていた。

帰省には上越新幹線→寝台特急(サンライズ出雲瀬戸)→姫路翌朝着
というパターンを使うことが多かった。

↓以下参照

終業後、金曜日の19時台に新潟県内の最寄りの駅から新幹線に乗る→

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.3

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.3

(←前編から)

八方塞がり

・品管の単調な業務は好きになれない。
・人間関係も上手くいかない。
・出世もできる気配がない。
・単身赴任で家族とも距離が出る。
・片田舎の生活には慣れない。
・趣味も作れない(作る気がない)

正直八方塞がりな気がした。
業務はそうキツくないはずなのだが、帰るとグッタリしてしまう。

営業時代の緊張感は無くなり、ある意味気楽だった。しかし物足りなさを感じた。
東京

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.2

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.2

分析係の仕事

早速ボクは分析係の仕事に入る。
分析係の仕事は、単調な作業の繰り返しだった。
クレーム品の分析。

・魔法瓶の保温効力を確かめるため、熱湯を入れて熱の逃げを確認する。
・計測機を使い、穴の空いている箇所がないか確認する。
・水の漏れがないか振って確認する。

全ての検査業務はマニュアルに沿って淡々と行われる。
新入りのボクはベテラン派遣社員 鈴木の指導を受けることになった。

特に

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.1

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.1

引っ越し〜新潟単身赴任スタートボクは新潟中越地区に引っ越した。
妻はいったん実家に帰ることになった。
図で示すと以下のようになる。

妻は育児面と仕事の両立を考え、実家に帰ることに。
妻自身の職場の大阪からは離れている姫路であったが、新幹線通勤で距離の問題を克服することになった。

引っ越しは寂しいものだった。
荷物をそれぞれ2つに分けて運び出す。
不謹慎な表現だが、離婚するときってこんな感じの引

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へっぽこぴーりーまん書紀〜番外編〜期待値とアウトプット

へっぽこぴーりーまん書紀〜番外編〜期待値とアウトプット

ボクが評価されなかった要因

ここまで、へっぽこぴーりーまん書紀を通してボクの社会人生活での失敗を書いてきた。
ほぼ一貫してボクは評価されず、微妙なポジションに置かれ続けた。
特に自責でなぜ評価されなかったのかを一度考察してみたい。

期待値とアウトプット

ボクが評価されなかった具体例は多数ある。
それを一般化してみると、一つの要因に集約されると思う。
常に 自分のアウトプット(成果物)<周囲の

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編vol.16

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編vol.16

別れ

担当引き継ぎ挨拶も終わり、あとは引っ越しと異動を待つばかりとなった。それまでに、いくつか送別会もして貰った。餞別の品なども頂いたり。「無愛想で取っつきにくいボクにこんな施しをしてもらえるのか。」人の優しさが身に沁みた。
その中で、東京本店全体の歓送迎会が3月末開催された。ホテルのレストランフロアを借りた大規模なもので、東京本社の多くの人たちが集まる。
その中で、全体の前で挨拶をする機会が与

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編vol.15

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編vol.15

受け止め方

新潟への辞令を受けて。ボクにいろんな励ましをしてくれた人たちがいた。
ものすごくありがたい話なのだが、1割くらいは「うるせえよ!オレの何がわかるんや!?」という気持ちもあったのも事実。

しかし、ボクは必死に前をむこうと「ポジティブ」に状況を捉えようとしていた。
営業から視点を変えるチャンス。ノルマから解放される。
そんなふうに必死に、無理矢理に、前を向こうとしていた。

見方を変え

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編vol.14

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編vol.14

操縦不能状態で

ボクはその後、糸の切れた凧のような気分で仕事をしていた。
研修を受けていたが、やはり仕事面の向上。実績面の向上はできていなかった。
変われない。変わらない。
むしろ研修で勢いよく出てくるアイデアと、凪(なぎ)のように変わらない現実とのギャップにストレスが溜まっていた。

足利との面談

12月頃。上司との足利との定例面談があった。異動の意思の確認。日頃の仕事の悩みなどを話し合う。

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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編vol.13

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編vol.13

セキヤとの関係破断

ボクの中で、成功モデルとなっていたセキヤ。
セキヤの原口バイヤーとは良好な関係を築けていた。
だいたい、提案すれば通る関係性。
正直図に乗っていたところがあった。
とある日、原口バイヤーから問い合わせがあった。
「プレスリリースであったポップ柄の水筒を扱えないか?」
問い合わせのあった水筒は、雑貨店ルート限定の商品。セキヤはホームセンターだったから、卸すことが原則できなかった

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