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20001223 竹とんぼ

 竹とんぼ$${^{*1}}$$はどこで発明されたのだろう。日本なのか中国なのか。それとも韓国か。ヨーロッパではないような気がする。アメリカではないだろう。そもそも竹はアジアだけの植物なのだろうか。

 竹とんぼ$${^{*2}}$$は竹で作る。孟宗竹$${^{*3}}$$から幅1.5cm長さ15cmぐらいの大きさに切り出す。竹が太過ぎると竹の肉厚が厚くなるので、直径5cm以下の竹がいい。あまり細いと曲がりがきつくなるが、端を削ってやれば曲がりは補正することが出来る。

 竹をプロペラのように角度を付けるため小刀で削っていく。通常は表だけだが、裏にも角度を付ける人もいる。中心から対称になるように先に削った反対側も同じように削る。

 竹とんぼの尻尾は二通りある。プロペラに固定する方法とプロペラと尻尾を固定しない方法である。プロペラに固定する場合は中央に一つ穴を開けて細く削った竹を差し込む。差し込んだ竹ひごがプロペラの回転の中心にないと竹とんぼがふらついてうまく飛ばなくなる。
 固定しない方法では穴を二つ開けて、その二つの穴にうまくはまるように二股になった尻尾を作る。回転させてプロペラだけを飛ばすので穴の位置は固定式よりもそれ程厳密になってなくても良い。ただし尻尾とプロペラは離れやすいように穴を少し大きめにしておく。

 飛ばすときは尻尾を左手の手のひら、右手の指先で挟んで、右手を前に出し、左手を引いてプロペラを回転させる。プロペラの回転する面を地面と平行、つまり尻尾を地面に垂直にして回転させれば竹とんぼはヘリコプターの様に真上に上昇する。ものを両手で放り投げる様にして両腕に勢いを付けて回転させれば、思った方向に竹とんぼを飛ばすことが出来る。

 注意したいのは他人が作った竹とんぼはうまく飛ばないことがあることだ。上に書いた飛ばし方は右利きの場合である。左利きの人がやるとプロペラの回転が上から見て右回りになる。右利きの人が竹とんぼを作るときは竹を左手に持って小刀を右手に持つ。従って出来上がるプロペラは左回り用に出来上がる。右利きの人が尻尾を回転させる場合は上のように左回りになるのでうまく飛ぶが、左利きの人が飛ばそうとしても右回りになってしまうのでうまくいかない。

 つまり竹とんぼは作ることろから遊ぶところまで自己責任の玩具ということになる。

*1 上州竹とんぼ
*2 竹とんぼ
*3 南投觀光旅遊網- 美味しい「タケノコ」の話

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