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20090406 太陽の活動周期

 太陽の活動は大体十一年周期$${^{*1}}$$である。これは黒点現象だけの話ではなく様々な活動が十一年周期のようだ。この周期は十九世紀中期にドイツの薬剤師Schwabe$${^{*2}}$$が発見した。

 この「十一年」という周期の由来は何であろう。何か意味があるのだろうか。太陽系の最大の惑星である木星$${^{*3}}$$の公転周期は11.86年$${^{*4}}$$で太陽周期に近い。これが何か関係していると言えるだろうか。これは考え難い。木星が太陽の周りを約十一年掛けて一周することと太陽の活動が十一年周期であることと何故関係するのか。太陽が自転していなければ、潮汐の関係で何らかの変化が出てくるかもしれないが、太陽は約三十日で自転$${^{*5}}$$している。殆ど関係ないだろう。

 太陽エネルギーの根源は核融合$${^{*6}}$$である。核融合反応が十一年周期で変化するのだろうか。量子力学の世界$${^{*7}}$$で起こっている現象の集合体$${^{*8}}$$が十一年と言うとてつもなく長い時間でゆっくり周期的に変化するなどとても考えられない。他に何かありそうだ。

 十一年の由来は太陽内部の磁場変化の周期$${^{*9}}$$らしい。十一年毎に磁界の向きが反転している。周期は元に戻るまでの時間なので磁場に関して言えば「二十二年周期」になっている。とは言っても、何故それが十一年、二十二年なのかよく判らない。判ってないのは私だけかもしれないが、少し調べただけではどこにも書いてなかった。もしかしたらこの周期の由来は他の天体の接近や衝突によるものではないかと勝手に考えてみた。何億年もの前に巨大な迷い星が太陽$${^{*10}}$$にぶつかったか大接近した結果、太陽自体が振動してそれが今も続いていると考えるのである。

 実際に太陽の表面は振動している$${^{*11}}$$らしい。太陽表面では5分位の周期で振動$${^{*12}}$$しているようだ。これでは全然「十一年」と合わない。太陽の中心核$${^{*13}}$$がゆっくり振動していると考えればいいだろう。たまたま現在、十一年(二十二年)の周期で振動しているだけに違いない。

*1 国立科学博物館-宇宙の質問箱-太陽編
*2 The Open Door Web Site : History of Science and Technology : Samuel Heinrich Schwabe
*3 20010912 連星
*4 SPACE INFORMATION CENTER : 木星
*5 天体観察観測入門:太陽投影板を使った太陽観測(3)
*6 太陽系図鑑 太陽
*7 量子力学
*8 宇宙の科学2  9回目  2002.6.14.
*9 理科年表オフィシャルサイト/天文部:太陽黒点数の長周期変動 ( 17 世紀以来 ) の謎
*10 太陽の基礎知識
*11 太陽振動を捉える
*12 太陽表面の振動:太陽の唸り声
*13 太陽系図鑑 太陽

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