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20080209 ダイラタンシー

 ダイラタンシー$${^{*1}}$$という現象がある。この言葉を初めて聞いたのは高校生の頃だったと思う。テレビジョン番組で地震による珍しい現象が紹介されていた。新潟地震$${^{*2}}$$でアパートが土台もろとも転倒$${^{*3}}$$したり、地下水が突然噴き出す$${^{*4}}$$などの現象が見られた。これは砂地の土壌が地震によって地面が液体のように振る舞ったからだと説明していた。これを液状化現象$${^{*5}}$$と言うらしい。

 番組では、この液状化現象$${^{*6}}$$は「ダイラタンシーとも言う$${^{*7}}$$」と説明していた。確かそう言っていた。頭の中では新潟地震とダイラタンシーとが直結している。

 ダイラタンシーは簡単に実験ができる、と紹介していた。片栗粉を水に溶くだけで良い。早速、水に溶いた片栗粉を片手で掬って握ってみると、どろどろだった片栗粉が一瞬固まって塊のようになる。ひびが入ったりして土の塊のようになるが、次の瞬間どろどろになって指の間から滴り落ちていく。

 新潟地震の転倒アパートとダイラタンシーとの関係は、砂地の上でアパートを建てた時は地面に力が掛かっていたので固体のように振る舞っていたが、地震によってアパートの重量による力が解放された瞬間、地面は液体のようになってしまいアパートが転倒してしまった、ということである。これは片栗粉のダイラタンシーと同じである。

 どうも混乱する。液状の物が力が加わったことによって固体化する事がダイラタンシーなのか、固体に力が加わった時に液状になるのをそう言うのか。

*1 ダイラタンシー 4 [dilatancy] - goo 辞書
*2 新潟地震水道施設被害報告書写真集
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*5 液状化現象とは
*6 液状化マップ Q & A
*7 わくわく理科タイム

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