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20070106 懐中電灯(3)

 ようやくと言うか、ついにマグライトの発光ダイオード版$${^{*1}}$$が出た。マグライト$${^{*2}}$$とはアメリカ製の懐中電灯である。発光ダイオード版は店頭で販売されているのを見つけて知った。

 数年前は、製造元とは別の業者から改造キットを販売されたり個人で改造されていた$${^{*3}}$$。製造元から発光ダイオード版が発売された現在でも多くの種類の改造キットが販売されている$${^{*4}}$$ようだ。

 家には何本かマグライトがある。一番大きいのは五年前に買った$${^{*2}}$$単一電池を三つ直列にして使う型$${^{*5}}$$である。これの電球を交換してそのまま発光ダイオード式にする部品$${^{*6}}$$が製造元から販売されている。これを使えば家にあるマグライトが発光ダイオード版になる。

 ただし値段がすこぶる高い。五千円もする。発光ダイオードだけなら数十円程度だろう。白色の発光ダイオードはもう少し高くなるかも知れない$${^{*7}}$$。交換用の通常の電球$${^{*8}}$$は八百円程度である。これもかなり高いが、発光ダイオードの方は五千円なのでもっと高い。

 電球の代わりとなる白色の発光ダイオードは3V以上ないと光らない$${^{*9}}$$。乾電池は電圧が1.5Vなので三つ以上ないと上手く光らせない。それに電池を使っているとだんだん電圧が下がってくる$${^{*10}}$$ので、電池に余力が残っていても電圧が足りなくなり発光ダイオードが光らなくなってしまう。これでは電池が切れるまで光る通常の電球よりも使い勝手が悪い。そこで大抵は電池の電圧を上げる回路$${^{*11}}$$を使って光らせる工夫をしている。専用の小さな電子回路も市販されている$${^{*12}}$$。五千円もする発光ダイオード替え球$${^{*6}}$$はこういった回路が内蔵されているのだろう。

 そうなると信頼性はどうか。複雑になれば壊れる可能性も高くなる。発光ダイオード式のナツメ球は立て続けに切れた$${^{*13}}$$。結局は懐中電灯の場合、予備に通常の電球を用意しておかなければならないだろう。マグライトには必ず予備球が装備されている。電池の蓋の中に予備球が入れられている。発光ダイオード版のマグライトの予備球は通常の電球$${^{*14}}$$になっている。

*1 MAG-LITE LED
*2 20010920 懐中電灯
*3 20031015 キーホルダ
*4 スタパ齋藤の「週刊スタパトロニクスmobile」マグライトを白色LED化するパーツを使ってみた
*5 3D Cell
*6 MAG-LITE ONLINE SHOP LED Upgrade Module
*7 マグライトソリテールをLEDに改造
*8 MAG-LITE ONLINE SHOP MAG-NUM STAR for 3 D&C
*9 高輝度LEDの特性と駆動方法
*10 デジタルカメラの“基本のホ” デジタルカメラに最適の電池はどれだ! ASCII Digital Buyer - ImageView
*11 LEDを電池1本で光らせるコンバータ
*12 LED Booster(LED用昇圧基板:1.0-3.5V)
*13 20050216 節電ナツメ球(8)
*14 MAG-LITE ONLINE SHOP MAG-LITE LED 3 Cell D

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